偽作 ガリバー旅行記 3 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

 
「 やだなぁ ~ やれやれ 、

  なんで 人の世界でも 小人の世界でも 

  争いは 絶えないんだろうなぁ ? 」 

  
  国民の期待を背に ガリバーは

  渋々 不満たらたら 敵艦隊に向かいました。





「 ねぇ お願いだから 

  あんたら 帰ってくれない ? 」

  敵艦隊に、ガリバーは言いました。


「 わぁぁあああ、大巨人だあ ~~! 」

「 おまけに ものすごい ぶっさいくだ ~! 」

「 恐るべき 醜悪な 巨人兵だ ! 」


  初めて見る小山のようなガリバーを見て

  敵国の小人たちは 恐怖感をおぼえました。


「 オイラ 争いは 嫌いなのよ 戦争はやめようよ 」

「 何を言う ! 化け物め ! ブサイクめ !

  お前の言うことなど聞けるものか ! 」

  ガリバーは プライドを傷つけられました。

「 そんな顔の事 言うなよぉ~

  ブサイクなのは 親に言ってくれよぉ ~!

  それと 人の話は 素直に聞いたほうがいいよ 」

「 う る さ ~ い !

  そんな間抜け顔の怪物の 説教は聞かない ! 

  全艦で 総攻撃だ ~! いてもうたる~ !  」


「 おいおい 手荒なマネは やめようよぅ 」

「 全艦 攻撃開始 ! 」

  連合艦隊は全力で 大砲を撃ってきました。


< ずど~ん ! ずど~ん ! ずど~ん ! >


「 ぎゃぁははは ♪

 跡形もなく 吹き飛ばしてやるわ !」


< ずど~ん ! ずど~ん ! ずど~ん ! >


「 どんなもんだ 砲撃の威力を見たか ~! 」














  しかし ガリバーには 

  小石が当たるくらいの感覚でしかありません。


「 いてて いてて ! あぁぁあ もぅ ! 」

  ガリバーは 身をよじりました。

「 ちぇっ せっかく 穏便にすまそうと思ったのにぃ~

  オイラだって 怒るよ プンプン ! 」

  ガリバーは 陸に戻り 抱えられるほどの 

  適当な大きさの岩石を 抱えました。




  そして、抱えた岩石を持ち上げて

  海面に投げつけました。


  <<<  ド ッ ボ ~ ン ! >>>


  岩石は巨大な波を起こし、敵艦隊は大揺れしました。

「 うわぁぁぁああ ! 大波がぁぁあああ ~! 」

「 ひぃぃぃいいい ~! 」

「 どひゃぁぁ ! どんぶらこ どんぶらこ ~! 」


「 どうだ 次は 船に当てちゃうよ 」

  ガリバーは 醜く顔を歪めて 威嚇しました。


「 やば~い ! 沈められるぞ ~! 」

「 まるで 神話の ゴーレムのようだ 恐ろしい 」

「 えぇい ! 怯むな ! 砲撃を続けるんだ ! 」


< ずど~ん ! ずど~ん ! ずど~ん ! >


「 いてて いてて ! いたいってば ! 」


「 おう ! 効いてるぞ、もっと撃て ~! 」


「 もう ホントに 怒ったぞ ~! 」

  ガリバーは くるりと 敵艦隊に背を向けました。


「 おぉ ! 巨人兵が 怯んだぞ 

  我々の勝利は近いぞ ! うははっはほ ♪ 」








<<  ブ ォ ォ  オ オオオオオ ~~ ! >>


  その時 ガリバーの臀部から

  強烈な ガスが 噴射されました 。


「 うわぁぁあ ! 暴風だぁぁあ ~! 」

「 ぎゃぁぁああ ! クッサイ~! 」

「 毒ガスを 噴出した ~! 」

「 こっ 呼吸がぁああああ ~! 」

「 やばい 吸い込むと 死ぬかも ~! 」

「 ひとまず、引き返そう ! 」

「 それがいい 」

「 化け物め 覚えてやがれ ! 」 

「 今日は このへんで 勘弁してやる ~! 」

「 全 艦  転 進 ~! 」

  連合艦隊は 大混乱の中、慌てて逃げ帰りました。


「 すごい ! 敵の船を 追い返したぞ ! 」

「 ばんざい、ばんざい、

  ガリバー、ばんざぁぁい ~ ! 」

 
「 とんだ間抜け顔だが やるときゃやるねぇ ! 」

「 今後も 祖国の防衛を 頼むぞ ~! 」

「 いよ ! 大巨人 ! 」

  国民は 大喜びで ガリバーを褒め称えました。

  ガリバーさえいれば、

  この国の平和も万全だと 皆が思いました。


< ぐっぐぅぅうううう ~♪ >

「 あぁ 腹の虫が鳴いた ~!

  勲章より 腹いっぱい飯が くいたいなぁ ~ 」


  少し運動をしたので、ガリバーは空腹です。


       続 く