消火活動の噂が 国中に広がり
ガリバーの人気は 高まりました。
彼も 鼻高々です。
しばらくは平穏な日々が続きました、
カリバーは 食っちゃ寝 食っちゃ寝の生活です。
ある日、悪い知らせが届きました。
海の向こうの敵対国が ガリバーの存在を知り、
危機感に煽られ こちらの国へ
攻め込んで来るというのです。
海には、敵国船が ひしめいています。
お城で、王様、宰相、大臣たちが会議を開きました。
「 どうやら ガリバーの噂を聞きつけ
我が国の 新型巨大兵器と勘違いしたらしい、
幾つかの敵国が連合軍を組み攻めてきたようだ ! 」
「 困ったぞ、戦争の備えはしていないのに 」
「 あぁ このままでは この国は侵略されてしまう 」
「 老人や男は処刑、女子供は奴隷にされてしまうかも 」
「 神様 どうか 助けてください 」
「 あぁ 我々を助けてくれるヒーローがいればなぁ 」
「 敵戦艦にも 対抗できるような 、、、、 」
「 う~む 」
「 あっ そうだ ! 大巨人ガリバーがいるじゃん 」
「 おぉ あいつに戦わせれば いいんじゃね ? 」
「 そうだ そうだ 」
「 あの大飯食らい 利用しなきゃ 損だ 」
「 そんだ そんだ ! 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 、、、と、いうわけで
王様から 戦闘の要請が来ている、
我が国のために 戦ってはくれないか ? 」
王室からの使者が ガリバーに言いました。
「 オイラ気が弱いから 争い事は嫌いなんですけどぉ 」
ガリバーは気乗りしません。
「 我が国は 戦費を削って
お前の食費を 捻出しているのだよ
だから 防衛力が 無いに等しい 」
「 えぇ ? そうなの ? 」
「 兵士も食糧確保のため 地方へ農作業に出かけている、
戦艦は 遠洋漁業に出かけているありさまだ、
戦力が 著しく低下しているのだ 」
「 じゃぁ しかたない
ちょっと話しをしてきますか 」
ガリバーは重い腰を上げて 海ヘ入っていきました。
「 がんばれ~! 」
「 敵を 殲滅しろ ~! 」
「 ギタギタの ズタズタにしてしまえ ~! 」
「 派手なスペクタルシーンを 期待しているぞ~! 」
「 碧い海を 真紅の 血の海に変えてしまえ ~! 」
もの売りも 出てきました。
「 えぇぇ ~! ポップコーンに ホットドッグ、
いかがすか ~! 」
「 ホットドッグくれ 」
「 こっちも ホットドック !
真っ赤なケチャップ 飛び散るぐらいに
たっぷりめでな ! 」
「 えぇぇ ~! お飲み物はいかがでしょう ~! 」
「 何が あるんだい ? 」
「 カンパリソーダに ブラッディマリー 、、、 」
民衆は 血に飢えた野獣のように大興奮しています。
続 く