偽作 ガリバー旅行記 2 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

  消火活動の噂が 国中に広がり 

  ガリバーの人気は 高まりました。

  彼も 鼻高々です。

  しばらくは平穏な日々が続きました、

  カリバーは 食っちゃ寝 食っちゃ寝の生活です。


  ある日、悪い知らせが届きました。

  海の向こうの敵対国が ガリバーの存在を知り、

  危機感に煽られ こちらの国へ

  攻め込んで来るというのです。

  海には、敵国船が ひしめいています。

  お城で、王様、宰相、大臣たちが会議を開きました。

「 どうやら ガリバーの噂を聞きつけ

  我が国の 新型巨大兵器と勘違いしたらしい、

  幾つかの敵国が連合軍を組み攻めてきたようだ ! 」

「 困ったぞ、戦争の備えはしていないのに 」

「 あぁ このままでは この国は侵略されてしまう 」

「 老人や男は処刑、女子供は奴隷にされてしまうかも 」

「 神様 どうか 助けてください 」

「 あぁ 我々を助けてくれるヒーローがいればなぁ 」

「 敵戦艦にも 対抗できるような 、、、、 」

「 う~む 」



「 あっ そうだ ! 大巨人ガリバーがいるじゃん 」

「 おぉ あいつに戦わせれば いいんじゃね ? 」

「 そうだ そうだ 」

「 あの大飯食らい 利用しなきゃ 損だ 」

「 そんだ そんだ ! 」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 、、、と、いうわけで 

  王様から 戦闘の要請が来ている、

  我が国のために 戦ってはくれないか ? 」

  王室からの使者が ガリバーに言いました。

「 オイラ気が弱いから 争い事は嫌いなんですけどぉ  」

  ガリバーは気乗りしません。

「 我が国は 戦費を削って

  お前の食費を 捻出しているのだよ

  だから 防衛力が 無いに等しい 」

「 えぇ ? そうなの ? 」

「 兵士も食糧確保のため 地方へ農作業に出かけている、

  戦艦は 遠洋漁業に出かけているありさまだ、

  戦力が 著しく低下しているのだ 」


「 じゃぁ しかたない 

  ちょっと話しをしてきますか 」

  ガリバーは重い腰を上げて 海ヘ入っていきました。

「 がんばれ~! 」

「 敵を 殲滅しろ ~! 」

「 ギタギタの ズタズタにしてしまえ ~! 」

「 派手なスペクタルシーンを 期待しているぞ~! 」

「 碧い海を 真紅の 血の海に変えてしまえ ~! 」

  もの売りも 出てきました。


「 えぇぇ ~! ポップコーンに ホットドッグ、

  いかがすか ~! 」


「 ホットドッグくれ 」

「 こっちも ホットドック !

  真っ赤なケチャップ 飛び散るぐらいに

  たっぷりめでな ! 」

「 えぇぇ ~! お飲み物はいかがでしょう ~! 」

「 何が あるんだい ? 」

「 カンパリソーダに ブラッディマリー 、、、 」


  民衆は 血に飢えた野獣のように大興奮しています。

       続 く