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「 さて どうしたもんだろう ? 」
具体的に 誰を襲えばいいのか 狼は考えました
「 人間の男は 凶暴で 乱暴で 残酷なので
反撃をするには リスクがあるしぃ
弱い人間を 狙わなくてはダメだろうなぁ ~ 」
少ない脳みそで 必死に考えました
「 そうだ! 女や 子供を 襲おう
我ながら 良い考えだね ~~♪ 」
狼は 卑劣な事を 考えつきました
「 女といっても おばさんや ギャルは
男以上に 怖そうだし
男の子も あのガキのように ろくでもない
悪魔のような存在だから 避けよう
歳とって弱っている お婆さんや
年端の行かない キャワユイ女の子を
ひどい目に遭わせてやろう~っと ♪ 」
狼は 顔を歪めて ほくそ笑みました
「 だって 人間社会だってそうだもんね
親でさえ 幼児を虐待したり 殺害したり
老人ホームでは 高い階から
介護士が 老人を何人も投げ捨てたりしてるじゃん
それって 姨捨て ってこと ?
人間って すっごく残酷な存在だよねぇ ~
介護士が大量殺戮したり
裁判判決でたけど 反省もしない
国は すきあらば 軍拡に精を出し
人間同士 滅ぼし合おうとしている
バッカじゃね~の ? 」
狼は 少し言い訳をしつつ 人間界を憂いました
「 さて どいつを狙ってやろうかな いひひひ ~ 」
狼は 適当な獲物が いないかなぁと考えました
「 そ う だ !
森に 一人暮らしの お婆さんが住んでいたぞ
たまに 女の子が訪ねてくるようだったなぁ
この身に受けた傷を 何倍にもして返してやろう
どんなヒドイ目に あわせてやろうか やろうか
うひひひっ ♪ 」
打撲で痛み 噛み合わせの悪くなった
アゴをさすりながら 妄想をふくらませ
的外れの復讐に燃える狼でした
「 虐げられた者の怨念を知るがいい うぷぷっ ♪ 」
嗚呼 お婆さんと 少女の運命は いかに ?
続 く
「 狼が きたぞ ~! 」 と
叫んだ 羊飼いの少年は その後
「 虎だ ライオンだ ワニだ カバだ 象だ 」と
虚言が エスカレートして
結局 村人達に ぼこぼこと袋叩きにされ
羊たちにも ますますバカにされるようになりました
めでたし めでたし
☆ 教 訓 ☆
嘘には リアリティが大切です