偽作 白雪姫 9 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい


 白雪姫の葬儀の日から しばらくすると 

 隣国の王室から 書簡が届き 

 鏡の裏の 変態従者が 王妃に知らせに来ました
   
「 王妃さま !

  仮面舞踏会への招待状が届いております 」

「 何 ? 何 ?  仮 面 武 道 会 ~?

  ルチャリブレ みたいなものですか ? 」





「 違います それ メキシコのプロレスですよ

” 舞 踏 会 ” です 

 みんな仮面をつけて 

 誰だか わからないようにして

 淫靡に 大胆に ダンスを楽しむパーティですな

 変態が いっぱい集まりそうですなぁ

 うっひひひひひひぃぃ ♪ 」





 王妃は 目の上のタンコブの 白雪姫を 

 首尾よく 始末できたので

 次の謀略の対象に 隣国を視察するのも

 悪く無いだろうと思いました


「 ふ~ん ダンスパーティねぇ 

  飲み食いは もちろんタダなんでしょうね ? 」
 
「 会費制とは書いてありませんでした

  王室主催ですからねぇ

  食券買わせたりはしないでしょう

  我が国みたいに 消費税10%とられたり

  イートイン脱税とか 言わないでしょう

  思いっきり 食い倒しましょうか ? 」

「 そうね ガンガン食べて ガボガボ飲んで

  隣国の財政を 苦しめてやりましょう 

  腹も膨れて 一石二鳥ね おほほほっ ♪ 」

「 元経済学教授の わたくしめも

  賢い戦略だと思いますなぁ 」

「 では当分 飯抜きで腹をすかせておきなさい 」

「 それは ちょっと キビシイ~ですなぁ 」

「 私も 飯抜きで 腹をすかせて

  パーティで食うだけ喰うからがまんしな ! 」

「 そうそう 王妃様 この頃 隣国は小国ながら 

  国力が充実して来ているようなのですよぅ 」

「 なぜかしら ? 」

「 なにやら王子が やり手との噂があります

  若い芽は 早めに摘んでおくのが 肝要かと 」

「 いつか 隣国を侵略する日のために 

  奴らの間抜け顔を 拝見してみないといけませんね 

  それでは出席する旨を 隣国に返事しておきなさい 」

「 かしこまりました 」

「 お~ほっほほほっ 何を着て行こうかしら

  やっぱり 仮面と言ったら

 ” ラ△ダ- ” の服装かしらねぇ 

  今年も新しい 0面ライダー はじまったわねぇ

  主役はイケメン 

  若くていいわねえぇ ごくり 、、、 」


「 王妃様 よだれ よだれ 」


      続 く