![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191107/16/ff22302370/31/7c/p/o0353050014633904167.png?caw=800)
王妃の配下の老女が
お城へ報告に戻りました
「 これこれ しかじか 」
「 そうですか 白雪は 死んだのですね 」
「 はい 葬式が行われていました
白雪姫が 棺に横たわっているのを
近くの木によじ登り 老眼で乱視ですが
この眼で しかと見ました 」
「 さぞや白雪は 毒で苦しんだでしょうね
お~っほほほほほほっ ♪ 」
「 おそらくは あっという間に意識を失い
絶命したでしょう とても綺麗なお顔でした 」
「 あっ そう ~ ふ~ん
白雪が 悶絶しなかったのは悔しいけど
亡き者になったんだから もう どうでもいいわ
あぁ とても気分がいいわ
ウキウキ 血が沸き立つようね
踊ろうかしら レッツ・ダンシング
白雪追悼宴会でも開きたいわねぇ ♪
♪ ウキキキィ ♪ 」
「 たいへん お喜びのご様子
私も嬉しく思います 」
「 あぁ ところで 墓を掘り返し棺を暴いて
心臓を えぐりだしたのですか ? 」
「 それが たまたま隣国の王子が通りかかりまして
若くして死んだ 綺麗な白雪姫を
哀れと思ったのか
自国の お城の近くの墓地に
埋葬するという話になり
棺は 隣国に運ばれました 」
「 なにぃいい ~!!
この国のプリンセスと知っての事ですか ? 」
「 いぇ そうではないらしいです
若くて誰もが魅了される白雪姫ですから
御遺体とはいえ 綺麗なので
気に入ったのではないでしょうか ? 」
「 まさか その王子は 死体愛好癖が
あるのではないでしょうね ?
変態行為に及ぶのでは無いでしょうねぇ
怖いわねぇ おほほほほっ ♪ 」
「 それは なんとも 、、
趣味は 人それぞれですからねぇ 」
と老婆
それを聞き 鏡の裏の従者が
うなずきながら 口を挟みました
「 わたくしめの趣味は 手鏡での覗き
王妃様の性癖は どS ですよね
王子は いかなる趣味をお持ちなのでしょう ?
白雪姫を剥製にでもして
飾ったりたら怖いですねぇ
もしくは ブードゥー呪術で
ゾンビにして かしずかせていたりして 」
「 話しの途中に うるさいよ !
気持ち悪いことを言うな !
夜 一人でトイレに行けなくなるわ !
おねしょしたら どうすんだ !
お前は 荒縄で縛り上げられて
ムチで ぶっ叩かれたいのか~い ?
それとも三角木馬で
いたぶってあげようか~ ? 」
「 そっ それは また別の機会に
痛いの嫌いなんですよぉおお ~ 、、、 」
「 私は 繊細な神経の持ち主なんだよ ! 」
「 えぇ ?
綺麗で清楚で国民的敬愛の的
若く美しい白雪姫を 無慈悲にも
むごたらしい暗殺を謀っておきながら
繊細な神経は 無いかと思いますがねぇ ~
なに言ってるんでしょう
ちゃんちゃら おかしいですなぁ
うっひひひ ♪ 」
<< び し っ ! >>
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191108/10/ff22302370/4a/6a/j/o0140014014634432014.jpg?caw=800)
「 ぎゃぁぁああ !
王妃様 ~ 本物のムチは反則ですよぉ ~
達人のムチは 音速を超えることもある
恐ろしい武器なんですよ
SMプレイのバラ鞭とは 違うんですよ ~ 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191108/10/ff22302370/6b/7f/j/o0040004014634429660.jpg?caw=800)
王妃は 老女に聞きました
「 それでは 白雪の心臓を
えぐり出すことは 出来ないのですね 」
「 残念ながら
今からでは 腐敗している恐れがあり
食用には適さないのではないかと 」
「 ミンチにして ハンバーガーを作り
王様に 食べさせようと考えていたのですよ
ホワイト・ソースをかけて
とろけるチーズを乗せてね
濃厚な味になるのにねぇ
お~ほっほほほほ ♪ 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20181007/12/ff22302370/11/d8/j/o0900047014279552766.jpg?caw=800)
「 それは さぞや 美味しくできたでしょうね
ご期待に添えず 申し訳ありません 」
「 まあよい どうせ 小生意気で 御しがたい
有色人種に 何ら配慮しない
シミ ソバカス シワの無い
白い肌を鼻にかけたような
食えない 嫌味な小娘だったんだから
棺の中で 死斑だらけになって
ゆっくり 醜く 朽ち果てるがいいわ
老婆よ ご苦労だったね
一応 褒めてあげましょう 」
「 はい ありがとうございます
では報酬の残金 銀貨16枚をお願いします 」
「 おい ! 残金 払ってやりなさい 」
「 はい じゃぁ 手を出して
銀貨が 1枚 2枚 3枚 、、、 」
「 ありがたや ありがたや 」
「 7枚 8枚 、、 今 なん時だい ? 」
「 はい 夜の9時頃ですが 」
「 10枚 11枚 、、 」
「 こら ~!
ごまかして払うんじゃないよ ! 」
「 あらぁ わかっちゃいましたかぁ
1枚あれば 生活が楽になるんですよ
安月給なもので つい てへぺろ 、、、 」
<< びしっ ! >>
「 ひ ゃ ぁ ぁ ~!
ムチはやめてぇぇええ ~! 」
「 あとは 国民を反抗させないように
三人寄ったら 共同謀議罪を 適用して
町内会相互密告制度を 徹底させ
王室内の権力を 完全掌握して
ゆくゆくは時期を見て 王を亡き者にすれば
この国は 私の思うがまま
近い内に 我が母国に併合して
田舎臭い国だから 自然の森は全部伐採して
アウトレットや レジャーランドや
カジノでも作り
国民は わが母国のために奴隷にして
死ぬまで こき使ってやりましょう 」
王妃は 野望が着々と進んでいることに満足し
つい 地を出して外卑た笑いをしました
「 げひ げひ げひひ~ぃん ♪ 」
続 く