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「 シンデレラよ あなたは 継母や義理の姉たちに
いじめられながらも 健気に生きていますね 」
「 はい 過酷な運命に 翻弄されながら
必死こいて 一所懸命に生きています
いつか わたしを こんな境遇にした
義母や 義姉たちに 100倍仕返しできるように
一発逆転を 虎視眈々と狙っています 」
「 あら そうなの ますます強気なのね
じゃぁ 今週の お城の舞踏会に行くといいわ
やっぱり 玉の輿の近道よ 」
「 でも わたし ドレスも 靴も無いし
お城は遠いので 馬車がないといけません 」
「 では ドレスにガラスの靴に馬車を 魔法でと ♪ 」
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「 うわ カボチャの馬車 ! 」
「 どう お化けカボチャの馬車 いいでしょう ? 」
「 ダッサ ~! 」
「 またかい でも定番だと思うけどねぇ ? 」
「 いやだわ ~
垢抜けないじゃない まだハロウインじゃないし
子供が お菓子を貰いに行くわけじゃ無いんだから ~ 」
「 なら 何ならいいのかしら ? 」
「 そうねぇ 今度は
果物の王様と言われる 『 ドリアン 』 なんてどうかしら
一度も 食べたことないけどぉ
高貴な身分の女性と 思われるかもしれないわ
きっと うまくいくわ いいかもぉ ~♪ 」
「 しかたないわねぇ じゃぁ ドリアンの馬車をっと 」
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「 でも 魔法がとけてしまうから
午前0時までに 帰って来るのですよ 」
「 はい 分かりました ♪
午前様にならないよう 気をつけま~す 」
「 いってらっしゃい 」
「 行ってきま~す ♪ 」
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「 あぁ そこの お嬢様 !
その ▽ん□ のような匂いは 何ですかぁ !?
舞踏会会場に お入れすることは出来ません
どうぞ お引き取りください
げほげほほほ くっさぁ ~! 」
「 え”え”え” ? 」
この頃 シンデレラは
風邪気味のため 鼻が詰まっていたので
完熟ドリアンの 得も言われぬ匂いが わからなかったのです
またも シンデレラは 舞踏会に参加できませんでした
めでたし めでたし