「 小憎らしい 邪魔な娘め 今度こそ 覚悟しゃぁがれってんだ ! 」
「 そうよ 世間が許しても あたしらは
ぜ~たい 許さないんだからね ~! ぶひゃひゃひゃ ! 」
「 男じゃなくて カワイイ金蝿が 寄ってくるように
ぷんぷんと 芳ばし~く 汚物臭くしてやるぅぅぅ !
げひげひ げひひひ~ん ! 」
三人は トイレモップを後ろ手に 王子様と娘に近づきました
「 おい ! そこの派手な おばさんたち
王子様の ダンスの最中に 何をしているのだ !
掃除は 後でよい 下がりなさい ! 」
侍従の者たちが気付き 三人は 掃除婦と間違えられ
王子様と 娘のそばから 追い払われました
「 ク▽ヤロー ! 誰が 掃除のおばちゃんだよ !
てめぇらも 仕返しするリストに載せてやるぅゥゥ~! 」
「 どいつもこいつも 覚えてやがれぇぇぇ ~!,,、」
「 ギリギリィ~! ウッキ~ィィィイイ ~! 、、 」
王子と娘は そんな事も知らず 楽しそうにダンスを続けました
「 こうなりゃぁ 今度はバケツに水を汲んで ぶちまけてやるわさ 」
「 ぎゃっはは ! そりゃぁ いいわ
サカリのついた あのメス犬に
ザブンっと 冷水を 浴びせてやるわ ~! 」
「 水もしたたる いい女じゃなく いい濡れネズミにしてやる
覚悟しな ~~! うきききぃぃい ~~! 」
「 よし でかいバケツに なみなみと 水を入れてぇっと ♪ 」
「 重いわねぇ よっこらしょっと ! 」
< バ シ ャ ッ ! >
「 あぁ~ ! お姉さま 水が かかったじゃないの~! 」
「 なによ あんたが そこにいるからよ ! 」
「 あら そう それは ごめんあそばせ~ ♪ 」
< バ シ ャ ァ ッ ! >
「 あぁぁあ~! ワザと やったわね ~! 」
「 おかえしよ~だよ ~~ん ! 」
< キィ キィ ! >
< バシャバシャ ! >
< ギャァ ギャァ ! >
< ジャバジャバ ! >
「 いいトシこいて 二人とも 何やってんの~!
この バカ 姉妹め ~!
あたしまで びしょ濡れじやないか ~!
ぶぇ ぶぇ ぶぇっくしょ~~~ん ! 」
バケツの 水ぶっかけ作戦は 水に流れました
「 結局 王子は あの娘が 気に入ったみたいだねぇ
ず~と チェンジせずに 踊ってるわさ ふぇくしょ~ん ! 」
「 きっと 王子は ロリコンよ~! ド変態かもね~! げほほっ 」
「 私たちの ムンムン ムレムレの
大人の色気が 分からないなんて プンプン ! ごほほっ 」
「 しょうがない じゃぁ お前たち
仮面舞踏会が お開きになるまで
フードコーナーで あるだけ 食っていくよ~! 」
「 待ってました お腹が ポッコリ出るから
今まで 何も食べずに来たんだからね 」
「 お城の 料理なんて 初めて食うわ
さぞや美味いものがあるんでしょうね 」
「 ただなんだから お前たち 死ぬ気で
気合入れて 食うんだよ !
食いだめして 食費を浮かすのさ ~ うひょひょ ♪ 」
「 ガツガツガツガツガツ ! 」
「 ばくばくばくばくばくばく ! 」
「 ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ ! 」
継母たちは 食べる邪魔になるので
仮面を頭にずりあげ 餓鬼のような あさましい顔面をむき出しに
人目を気にせずに 意地汚く 飲み食いしました
「 お城の 食べ物と言っても 大したことないねぇ 」
「 お上品で こんなんじゃぁ 食った気が しないわ がばがばがば ! 」
「 もっと ギトギトと 脂ぎってないとねぇ ばくばくばくばく ! 」
その三人の 野生動物のように がっついて食べるあり様に
フードコーナーに立ち寄った人たちは怖気づき
食べ物に 近寄れずにいました
少し離れた場所で 眼を光らせ
継母と義姉たち三人の 醜い食事姿を
冷ややかに 見つめている者がいました
続 く