偽作シンデレラ7 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

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「 小憎らしい 邪魔な娘め 今度こそ 覚悟しゃぁがれってんだ ! 」


「 そうよ 世間が許しても あたしらは 

  ぜ~たい 許さないんだからね ~! ぶひゃひゃひゃ ! 」


「 男じゃなくて カワイイ金蝿が 寄ってくるように

  ぷんぷんと 芳ばし~く 汚物臭くしてやるぅぅぅ !

  げひげひ げひひひ~ん ! 」


  三人は トイレモップを後ろ手に 王子様と娘に近づきました

























「 おい ! そこの派手な おばさんたち

  王子様の ダンスの最中に 何をしているのだ ! 

  掃除は 後でよい 下がりなさい ! 」


  侍従の者たちが気付き 三人は 掃除婦と間違えられ 

  王子様と 娘のそばから 追い払われました


 「 ク▽ヤロー ! 誰が 掃除のおばちゃんだよ !

   てめぇらも 仕返しするリストに載せてやるぅゥゥ~! 」


 「 どいつもこいつも 覚えてやがれぇぇぇ ~!,,、」


 「 ギリギリィ~! ウッキ~ィィィイイ ~! 、、 」




  王子と娘は そんな事も知らず 楽しそうにダンスを続けました







「 こうなりゃぁ 今度はバケツに水を汲んで ぶちまけてやるわさ 」


「 ぎゃっはは ! そりゃぁ いいわ 

  サカリのついた あのメス犬に

  ザブンっと 冷水を 浴びせてやるわ ~! 」


「 水もしたたる いい女じゃなく いい濡れネズミにしてやる 
 
  覚悟しな ~~! うきききぃぃい ~~!  」



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「 よし でかいバケツに なみなみと 水を入れてぇっと ♪ 」


「 重いわねぇ よっこらしょっと ! 」


< バ シ ャ ッ ! >


「 あぁ~ ! お姉さま 水が かかったじゃないの~! 」


「 なによ あんたが そこにいるからよ ! 」


「 あら そう それは ごめんあそばせ~ ♪ 」


< バ シ ャ ァ ッ ! >


「 あぁぁあ~! ワザと やったわね ~! 」


「 おかえしよ~だよ ~~ん ! 」


 < キィ キィ ! > 

 < バシャバシャ ! >

 < ギャァ ギャァ ! >

 < ジャバジャバ ! >


「 いいトシこいて 二人とも 何やってんの~! 

  この バカ 姉妹め ~!

  あたしまで びしょ濡れじやないか ~!

  ぶぇ ぶぇ ぶぇっくしょ~~~ん ! 」



  バケツの 水ぶっかけ作戦は 水に流れました









「 結局 王子は あの娘が 気に入ったみたいだねぇ 

  ず~と チェンジせずに 踊ってるわさ ふぇくしょ~ん ! 」


「 きっと 王子は ロリコンよ~! ド変態かもね~! げほほっ 」


「 私たちの ムンムン ムレムレの  

  大人の色気が 分からないなんて プンプン ! ごほほっ 」


「 しょうがない じゃぁ お前たち 

  仮面舞踏会が お開きになるまで 

  フードコーナーで あるだけ 食っていくよ~! 」


「 待ってました お腹が ポッコリ出るから 

  今まで 何も食べずに来たんだからね 」


「 お城の 料理なんて 初めて食うわ

  さぞや美味いものがあるんでしょうね 」


「 ただなんだから お前たち 死ぬ気で 

  気合入れて 食うんだよ !

  食いだめして 食費を浮かすのさ ~ うひょひょ ♪ 」



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「 ガツガツガツガツガツ ! 」

「 ばくばくばくばくばくばく ! 」

「 ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ ! 」



  継母たちは 食べる邪魔になるので 

  仮面を頭にずりあげ 餓鬼のような あさましい顔面をむき出しに

  人目を気にせずに 意地汚く 飲み食いしました


「 お城の 食べ物と言っても 大したことないねぇ 」

「 お上品で こんなんじゃぁ 食った気が しないわ がばがばがば ! 」

「 もっと ギトギトと 脂ぎってないとねぇ ばくばくばくばく ! 」



  その三人の 野生動物のように がっついて食べるあり様に

  フードコーナーに立ち寄った人たちは怖気づき  

  食べ物に 近寄れずにいました 



  少し離れた場所で 眼を光らせ

  継母と義姉たち三人の 醜い食事姿を 

  冷ややかに 見つめている者がいました



          続 く