偽作 シンデレラ 6 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい



「 さぁ あの娘の そばに近づいて

  足を引っ掛けておやり イヒヒヒ !  」


「 ひっくり返して カエルのように

  ブザマに はいつくばらせてやるわ

  ドレスがまくれ上がって おパンツ丸見えになればいいんだわ

  赤っ恥かかせて 退場させてやる ウッケケケケ ♪ 」


「 ほえ面 かかしてやるぅぅぅうう ~!

  わたしらの 恐ろしさを知るが いいさ ~! 

  うひょひょひょ ~! 」



  義姉たちは 王子と踊る娘の近くに行き

  太く短い足を伸ばし 娘の足に絡め

  転倒させようとしました



「 えいっ ! 」


< ひょい >


  巧みなステップで 避けられてしまいました


「 まだまだぁ~! 今度はあたしの足で どうじゃい ~! 」


< するり >


  またもや かわされました



「 ダメダメ 一人ずつじゃぁ 

  三人よれば もんじゃ焼きが どうとか 

  矢が 折れたり 折れなかったり 

  シナジー効果とか なんちゃら かんちゃら 

  みんなで 一緒に 足を出すんだよ ! 」


「 それじゃぁ 」


「 いっ せいの ! 」


  三人の足が 同時に出されました


























「 ぐわっ ~! 」

「 うぎゃぁ ~! 」

「 どひゃぁ ~! 」



「 これは失礼 」「 ごめんなさい 」


  三人は 王子様と娘に 

  ラテンの激しいステップで しこたま踏みつけられ

  足を抱え ピヨンピョン 飛び上がりました



「 痛い ~! きぃぃぃいい ! 」


「 悔しぃぃぃいいい ~! 」


「 絶対 潰してやるぅぅぅうう ! 」


  三人は 歯噛みをして 唸りました


「 そうだ ! トイレ ! 」


「 えっ ? お母様 さっき行ったでしょう? 」


「 いやねぇ 歳とると トイレが 近くなるのねぇ

  まさか 大きいほうじゃぁ ないでしょうね ? 」


「 うん  ぶりぶりぶり と 大量にね って   

  ちがう ~~!

  そうじゃなくて 掃除用の モップがあったろう

  あれで 思い切り 足をすくってやるんだわさ 」


「 そりゃあ やることが陰険で いいわ けけけけ 」


「 さっそく やりましょう 全は急げ 

  悪だくみは もっと 急げ~~! ぐひひひひ 」



$藤花のブログ 詩と





「 小憎らしい 邪魔な 小娘め 今度こそ 覚悟しゃぁがれ ! 」


「 そうよ 絶対 許さないんだからね ! ぶひゃひゃひゃ !」


「 ぷんぷんと 香ばしく 汚物臭くしてやるぅぅぅ !

  げひん げひひひ ~ ん ! 」



 三人は 薄ら笑いを 浮かべながら 

 トイレモップを後ろ手に 王子様と娘に近づきました




      続  く