「 さぁ あの娘の そばに近づいて
足を引っ掛けておやり イヒヒヒ ! 」
「 ひっくり返して カエルのように
ブザマに はいつくばらせてやるわ
ドレスがまくれ上がって おパンツ丸見えになればいいんだわ
赤っ恥かかせて 退場させてやる ウッケケケケ ♪ 」
「 ほえ面 かかしてやるぅぅぅうう ~!
わたしらの 恐ろしさを知るが いいさ ~!
うひょひょひょ ~! 」
義姉たちは 王子と踊る娘の近くに行き
太く短い足を伸ばし 娘の足に絡め
転倒させようとしました
「 えいっ ! 」
< ひょい >
巧みなステップで 避けられてしまいました
「 まだまだぁ~! 今度はあたしの足で どうじゃい ~! 」
< するり >
またもや かわされました
「 ダメダメ 一人ずつじゃぁ
三人よれば もんじゃ焼きが どうとか
矢が 折れたり 折れなかったり
シナジー効果とか なんちゃら かんちゃら
みんなで 一緒に 足を出すんだよ ! 」
「 それじゃぁ 」
「 いっ せいの ! 」
三人の足が 同時に出されました
「 ぐわっ ~! 」
「 うぎゃぁ ~! 」
「 どひゃぁ ~! 」
「 これは失礼 」「 ごめんなさい 」
三人は 王子様と娘に
ラテンの激しいステップで しこたま踏みつけられ
足を抱え ピヨンピョン 飛び上がりました
「 痛い ~! きぃぃぃいい ! 」
「 悔しぃぃぃいいい ~! 」
「 絶対 潰してやるぅぅぅうう ! 」
三人は 歯噛みをして 唸りました
「 そうだ ! トイレ ! 」
「 えっ ? お母様 さっき行ったでしょう? 」
「 いやねぇ 歳とると トイレが 近くなるのねぇ
まさか 大きいほうじゃぁ ないでしょうね ? 」
「 うん ぶりぶりぶり と 大量にね って
ちがう ~~!
そうじゃなくて 掃除用の モップがあったろう
あれで 思い切り 足をすくってやるんだわさ 」
「 そりゃあ やることが陰険で いいわ けけけけ 」
「 さっそく やりましょう 全は急げ
悪だくみは もっと 急げ~~! ぐひひひひ 」
「 小憎らしい 邪魔な 小娘め 今度こそ 覚悟しゃぁがれ ! 」
「 そうよ 絶対 許さないんだからね ! ぶひゃひゃひゃ !」
「 ぷんぷんと 香ばしく 汚物臭くしてやるぅぅぅ !
げひん げひひひ ~ ん ! 」
三人は 薄ら笑いを 浮かべながら
トイレモップを後ろ手に 王子様と娘に近づきました
続 く