「 長らく お待たせしました~!
皆様 お楽しみの~ ショータイ~ム !
今宵 貴方を たっぷり魅せます 鮮血に酔わせて
狂気の世界へ ご招待~ ♪
真っ赤な 薔薇の花びら 散らすよな~ ♪
残虐 殺戮 悪夢の 宴~ ♪
グラジュエーター、サバイバル、ショー~!
それでは いよいよ 開始で~す ♪ 」
「 ドキドキ ! あぁ いよいよだなぁ 八っあん
せめて もう一杯 ひっかけたいもんだ
景気付けにも なるし 」
「 そうだな 、、、、
そういえば この間の 飲み代 俺が 払って
熊さんの 割り勘分 もらってなかったぞ 」
「 えぇ? そうだっけ? でへへへ 」
「 そうだ 熊さん 財布 忘れたって言ってたじゃないか ! 」
「 そうだったけな~ぁ ? 」
「 この期に およんで とぼけやがって ! 」
「 八っあん こんな時に なんだい !
それなら 生き残って 賞金もらって
きっちり 耳を揃えて 払ってやらあ ! 」
「 言ったな ! ちゃんと返せよ 、、、って
お い ~ !!
それじゃ その時 俺は どうなってるんだよ 」
「 その時は じゃあ 八っあんへの 香典ってことで ひとつ 」
「 縁起でもねぇ 俺が 熊さんに 香典だすぜ 」
「 そうかい それは とっても 楽しみだ うきうき ♪ 」
「 いや その場合 楽しめないと 思うぞ 、、、、」
<< か ぁ ぁ ぁ ぁ ~~ ん ! >>
「 さぁ 今 試合開始のゴングが 響きました~ !
グラディエーター、サバイバルショーの開幕です ! 」
「 八っあん 始まったぜぇぇえ どうしょう ? 」
「 しょうがない 二人で 端っこで
戦っているふりだけしようか 」
「 よしきた えい ! 」
< ぼ か っ ! >
「 ひぃぃい ! 熊さん 痛ぇよ~! 」
「 八っあん 悪りぃ 悪りぃ つい 賞金の事考えててさ 」
「 ふ~ん そうかい 」
< ご っ つ ん ! >
「 八っあ~ん オイラの頭蓋骨に
刀 めり込んでるんですけどぉぉ 、、、」
「 わりいな つい よそ見しててさ 」
「 本日の解説には レイシズム発言と
尊大な 態度でおなじみ
御自身の 過去の著書では 猟奇犯罪を
これでもか これでもかと書きながら
ほとんどの本が 廃版の憂き目
そのくせ 他の表現に対して 弾圧を加えようとする
夜郎自大の 石頭疹駄郎 東凹凸知事に お越しいただきました
皆様 拍手と 冷ややかな失笑を お願いします~! 」
「 こんばんは 生きる価値のない みじめな
何か欠落している 我欲ばかりの 愚民のみなさ~ん
楽しんでいますか~?
人の不幸は 蜜の味 ♪ 今宵も 残虐ショーを
舌なめずりしながら 俺様と 味わいましょう
♪ 血煙を~今夜も~ ありが~とう~♪ 」
「 八っあん 凸知事が 来てるぞ 」
「 あいつこそ 出ればいいのになぁ 熊さん 」
「 大災害も 天罰と言うのは 恐れ入るよ 」
「 自分が 神様みたいな つもりでいるんだろうよ 」
「 会場も興奮の坩堝と化してまいりました
いかがですか? 石頭疹駄郎凸知事 」
「 ど素人どもが 使い慣れない刀で 不恰好に斬り合う
これぞリアルな殺戮戦 会場で お茶の間で
極限状態の 人間の狂気や 断末魔
間抜けな最期を 大笑いしながら観戦できる
なんとも いい時代ですなぁ
そもそも このショーの開催には
俺様の尽力が あらばこそなのでねぇ
感謝しろよ 愚民の 蛆虫どもめ
次の選挙も どうすればいいか 分かるよな
他の奴に投票したら 俺様の我欲の力をもって
オマイらに 天罰を食らわすぞ
ケケケケケケケッ~~~! 」
「 さすが 人の気持を理解できない
ひとでなし ろくでなし凸知事
今夜も 舌好調ですね 毒々しい悪意むき出しの
非人間的名言が 今夜も冴えております 」
「 もっと 褒めろよ 崇め立てまつれよ コノヤロウ グェッグェッ 」
「 わぁわぁ ぶぅぶぅ ぎゃぁあ ぎゃぁあ ! 」
「 ガヤガヤドヤドヤグシャグシャドカンガタンズドン ! 」
「 おい 八っあん なんだか 騒がしくないか ? 」
「 そうだな デレクター達が なんか 揉めてるみたい 」
「 もしかして おいらが 大人気なんじゃないのか ♪ 」
「 何処から そんな発想が出るんだ 自惚れにも ほどがあるぞ 熊さん 」
「 ちょと 待った~あぁ~~!
ちょっと 待った~ああああああああ~~~! 」
「 おやっ? どうしたのでしょうか~?
何かの ハプニングでしょうか~?
あれれ ? あんたたち 誰 ?
デレクター どこ ?
えっ? こんな演出 聞いてないよ~!
わっ? わっ? 司会者の私に 何を するぅぅぅ、、、
ぎゃぁぁぁ、、、 ぐぇぇええ、、、げぼぼぉぉっ、、、、 」
「 うぉぉおお てめえら 俺様を誰だと 思ってやがる~ !
ごぉらぁぁああ ! 凸知事の俺様に なんてことしゃぁがる !
離しゃがれ 言う事を聞かなきゃあ
俺様の 廃版のエログロ小説のように 陵辱して
腹掻っ捌いて 臓物引きずりだして グシャグシャにして
東京湾に沈めてやるぞ~! 」
「 やかましい ! 暴言 妄言ジジイ容赦しないぞ コラ ! 」
「 あっあっ 今の嘘だから 俺様にだけは 暴力やめて ~!
人間は 思いやりと 寛容な気持ちと
優しい慈悲の心や 年寄りを労る気持ちを持ってだなぁ
うきゃぁぁぁああああ~~! ぐぇえええっ ~~! 」
「 なんだか あっちでも 乱闘してるぞ 熊さんよ 」
「 ホントだ 八っあん 連中も 興奮してるのかなぁ ? 」
「 あ~っ あ~っ マイク、テスト テスト
きこえますか~?
ええぇぇぇ ~っ てなわけでぇぇぇえ
我々は 反政府脱線転覆革命やや民主的人民解放戦線の者で~す !
我々の手によって 超お馬鹿強権政府は 崩壊しました~!
先ほど 我々による 臨時政府が 発足しました~! 」
「 えぇぇ ? 八っあん どういうことだ ? 」
「 クーデターで 政権が変わったんじゃないかなぁ ? 」
「 でっ ? 俺たち どうなるの ? 」
「 う~ん とりあえずは 命びろい したのかな~? 」
「 えっぇぇ~っと 新政府の命令により 本日のショーは 中止にしま~す ! 」
「 熊さん どうやら 助かったようだぞ 」
「 ホントかい ? ありがてぇや
残酷なショーの 参加者になるのは ごめんだい 」
「 ホント 人が見世物のために 殺しあうなんて 馬鹿げた悪夢だ 」
「 また 楽しく 一杯 やれるってぇもんだ 」
「 そうだ 帰ったら 祝杯を あげよう 」
「 浴びるほど 飲むぞぅおおおお~! 」
「 いいねぇ でも お金はどうするんだ ? 」
「 なに 金は 天下の回り物ってね
つまみは 何が いいかなぁ ? 」
「 貧乏なんだから 鼻でも つまみなよ 」
「 え~っと ショーを ご覧の皆様に 申し上げま~す~!
後日 日を改めまして 本日のグラジュエーター達に
前政権 首相 閣僚、国会議員、政府関係者 高級官僚
重大事故を起こした例の会社の 歴代の役員たちも加え
盛大に にぎにぎしく 派手派手に 血なまぐさく
新政府樹立記念大祝賀
グラジュエーター、サバイバル、ショーを とり行ないま~す !
みなさ~ん お楽しみに~ ! 」
「 えぇぇっ ? 八っあん どういうこと ? どういうこと ? 」
「 どうやら 俺たちに 助かる目は ないみたいだぞ
さらに 参加者が 増えるだけみたいだ、、、」
「 な~んだ 結局 政権が変わっても 結果
な~んにも 変わらないって事か 、、、」
「 う~ん 以前にも そんな政権交代が あったような、なかったような、、、 」
「 いつの世も しょせんは 権力闘争に終始して 国民は 置いてけぼりかぁ~ 」
「 そもそも 政治に関わる連中が
国民の事なんかを考えているわけがないだろうよ
俺たちの手の届かないところで
ろくでなしや ひとでなしどもが
金と権力を くるくるくる 廻しているだけさ
どっちにしても 俺たちの 生き死になんざぁ
ぜ~んぜん 関係ないということだ 」
「 そんな連中が 戦争も平気で おっぱじめるんだろうなぁ 」
「 戦争も このショーと 本質は 変わらないような気がするよ
弱者が 挫かれて 消費される そんな 構図だなぁ 」
「 為政者は 高みの見物ってか
あ~ぁ アルコ~ルが恋しいぃぃ ~!
やっぱ 飲み損ねちゃったのかなぁ、、、と ほ ほ ほ 、、、 」
「 え~と え~と コマーシャルに続きまして
え~とっ 新政権の 施政方針発表で~す
皆様 チャンネルは そのままで ~ 」
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