イギリス・ケンブリッジ日記 -20ページ目

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

ああ、ケンブリッジで行ったレストラン、ほかにも写真だけ撮って書いてないのまだいっぱいあるんだけどな…
ハズレなのはもういいとして、わりとおすすめのとこは書いておきたい、イル・ピッコロ・モンドとかロック・フィンとか。

というわけで、まずはこちら。
お友達の間で、「きっとシェフが変わったよね~!」と評判のGalleria(読みはギャレリア?)です。
川沿いにあるお店で、最近内装工事をし、より明るい雰囲気になってました。





そしてお料理も前よりおいしくなったと思います。
プリフィックスの2コースランチにしましたが、大満足でした。

plaice(カレイ)のソテー、下にはクリーミーなマッシュポテト

オイルソースには花びらフレークが。


そしてデザートに選んだティラミス。

コーヒーが強すぎず、しかも控えめサイズでよかったです。

お友達が頼んでいたクランブルもおいしかったです。

2コースで9.95ポンドなのもコスパよし(あ、でも1,700円かあ…しょうがない、ここはイギリス)。
シティセンターでのランチにお勧めです。


昨日の金曜日はとてもいいお天気でした。

風が吹くとさすがにちょっと寒いけど、それでもなんだか春を感じるような空気。
ランチのあとカレッジ散策をし、ケンブリッジらしい写真が撮れたので、また別途載せたいと思います。

昨日はとてもラブリーな(=天気がよい)日でした。
近所でも、たくさんの桜が満開です。







あと1週間で引っ越しとはとても思えないほど、何もしていないことに自分でもちょっと心臓がドキドキしてきました。
いくらクロネコヤマトさんが当日荷造りをしてくれるからといって、こんなに油断しきっていてよかったっけ…?
20日にケンブリッジを発つまでの1週間分の荷物も仕分けないとだよな…

ドキドキ…(でも動かない)



さて今年の新年の抱負は、『片づけられる女になる!』でありました。

人生がときめく片づけの魔法/サンマーク出版
¥価格不明
Amazon.co.jp

こちらを読んで、「やるぞお~!!!」と意気込んでいたのですが、

うーん…なんか、思った以上に私、『捨てられない女』のようです。

洋服はさくさくと分類が進み、

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処分品がかなり出ました。
お下がりを喜んでくれる友達の妹さんにあげるものは、日本に持ち帰るため残しつつ、それ以外のものはミルロードにあるチャリティショップへ持ち込み。

でも・・・上述の本の著者、通称『こんまりさん』なら絶対捨てろというはずの、スガシカオのライブTシャツを、どうしても捨てられない。

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これらは一部厳選してイギリスに持ってきた一線級だったはず…でもなんでイギリスに持ってきたのかもすでに忘れている。

スガシカオが事務所を独立してからのツアーグッズは正直安っぽいしデザインもかっこよくないけど(失礼)、昔のはおしゃれだし質もしっかりしていて、捨てるにはもったいないんだもん。
パジャマとして着ようかなと思ってた気がする…でも結局着なかったなあ。
やっぱりこれらは捨てるべきなんだろうか。
こっちのチャリティショップに持っていく手もありますが、スガシカオTが異国の知らない人に買われ着てもらえるイメージが湧かない

そのほか、この2年半ですっかりパンツ派になった自覚はあったけれど、処分後であっても12本くらいカジュアルパンツが残っている。おかしいな。でも一応全部まだときめくし・・・
私のときめきの閾値が低すぎるのでしょうか?


あと私が全然バシバシ捨てられないのが、本関係。
子供の頃から同じ本や漫画を何度も読み返す習性があるので、好きな作家のものは全く捨てられない。でもこんまりさんは読み終わったものはとにかく捨てろとおっしゃる。
確かにこの2年半は全く読みませんでしたけどぉ…老後に読み返すかもしれないしぃ。
でもハリーポッターはさすがに全巻読み返さないよなあ…
ケンブリッジにお住まいでほしい方がいたら無料でお譲りしたいところだけど(でもケンブリッジ掲示板に書き込むのもめんどくさい)、
こっちにくる読書好きのお子さんはハリーポッターなんかもう読破しちゃってますよね、きっと。

とりあえず全部日本に持ち帰ってBOOKOFFかな…。引き取ってくれるかな汗


書類についても、マリア先生に教わった英語のレッスンのノートや語学学校のノートなど、全然捨てられない。
いつか復習をしてくれるんじゃないかという自分への期待が捨てられないわけです。

さらに頭を悩ますのが、旅行先で入手したパンフレットや購入した美術館のガイドブック。
私はパンフレットはバシバシ捨てちゃうタイプですが、うちの旦那さん、ホテルのレシートに至るまで保管している…。
有料で買ったガイドブックや、ミュージカルのパンフレットなんかも、こんまりさんなら今後読み返す機会がないでしょ、と言いそうですが、それでも捨てる気が起きないのです…。いつか、究極に暇な時がきたら読むかなあ、と思っちゃって。


うーん、こんなんでいいのかなあ?たぶんダメなんだろうなあ、と釈然としない片づけプロジェクトなのでありました。

そんな中、また付録につられて雑誌なんか買っちゃった。

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ニールズヤードのグロスつき。
こういうグロス私使わないのにね…

なお、誌面を見せるとニールズヤード全品20パーセントオフになるので、ファンの方は要チェックですよ。

ケンブリッジから気軽に行ける、日帰りお出かけスポット、Anglesey Abbey
読みは…アングルシー・アビーかな?

ナショナル・トラストの管理している、立派なお屋敷と広大なガーデン、そして小麦粉を挽く水車小屋を見学できるところです。
車ならシティ・センターから20分くらい、自転車でも40分あれば行けます。

お屋敷は冬の間は見学不可のようですが、ガーデンは通年美しくあるよう設計されており、
特に冬でも楽しめる「ウィンター・ガーデン」があると聞いて行ってきました。

実は、行ったの、12月なんです…
そして今ちょうど『スノー・ドロップ祭り』開催中で、それはそれは美しそうだったのに、もうお花の盛りも祭りも終わっちゃうみたいなんですが…

めちゃくちゃタイミング遅いけど、来年の冬もケンブリッジにいらっしゃる方にはぜひ行っていただきたいので書いておきます

特に自然が好きな方、お散歩好きな方には超お勧めです。



さすがナショナル・トラスト、入り口のところにはお土産ショップとカフェがあります。



こちらがウィンター・ガーデン方面。



鮮やかな赤い色をした枝が面白い植物とか



「え?ここ燃えた?」というくらい、真っ黒な草とか


可憐な花々とか



実はこの日カメラが超絶調子悪くて…
全然ピントが合わなかったんですよね。
変わった植物いっぱいあったのに、接写が全くできなかった。
レンズが壊れたっぽい…。


札幌を思い出す、ナナカマドとか


まだ紅葉が残っていたりもしました。


そして、今でも動いている(動くように直した)水車小屋があり、小麦粉を挽いています。


せっかくだからと、つい買っちゃったんだけど…
買った後気付いた、「あ、これ強力粉か…

私パンとか焼かないので全く使い道がないんですけど。
ケンブリッジにお住いの方、よかったらどなたかもらってくださいませんか?
いや、割とマジですw けっこう困ってます。
(ってここで呼びかけても読まれないよな。。。)

水車に続く小川の景色もとてもきれいでした。



そして現れる、お屋敷。


もともとは修道院として1100年頃建てられ、その後お屋敷としていろいろな人の手に渡り、
1930年代に購入した人が屋敷とガーデンに手を入れて今のような状態にして、死後ナショナル・トラストに寄贈されたんだそう。

このときは中には入れませんでしたが、ホームページの写真を見ると、
中のお部屋、超絶ステキそうです。修道院の雰囲気を残したダイニングルームとかすごい。
行ってみたかったな。最後行っとこうかな…。

なお、ガーデンはものすごく広大で、全部周ったらかなりのいい運動になると思います。


正直、私は、同じ距離歩くならショッピング街の方が心が躍るタイプなのであれですけども
この時は日本から来た元上司ご夫妻と一緒で、万歩計を持ち歩くほど自然とお散歩が好きな方たちだったので、とても気に入ってもらえました。

スノードロップがたくさん咲いてる様子、ホームページの写真を見るととても素敵なので、行きたかったなあ。まあ2月はすごく忙しかったし旦那さんもいなかったから無理だったけど。
今年も一応3月の9日まではやってるようですが、ホームページに“かなりのお花はもう終わっちゃってる”とあります。

来年の2月頃にケンブリッジにいる方は、ぜひ行ってみてくださね、という申し送りでした~。

大英博物館です、これで終わりです。

大英博物館の象徴的な展示と言えば、ギリシャ時代のパルテノンコーナー。



私はギリシャはミコノス島には言ったけど、アテネには行ったことがなく、パルテノン神殿も見たことがないので、今ひとつ価値がわかりませんでしたし、
頭や四肢が欠けちゃっている彫像って、あんまり美しくないじゃないですか。
だから最初は、「ふーん、で?」というくらいの感想しかなかった

「…これはいかん、何か間違ってる」と思い、慌てて入り口に戻ってオーディオガイドを借りたのでありました。

特に神殿の模型とかは置いてなく、この説明しかなかったんだけど、


今から2400年以上前に建てられた、ギリシャ・アテネの丘の上に立つこのパルテノン神殿、
それを飾っていた彫刻やレリーフが、1800年代にイギリスに運ばれ、この博物館に売られたのだそうで。


神殿の三角屋根の下、東側の破風(△部分)を飾っていた彫刻は、こんな感じ。


確かに二等辺三角形の形にフィットするように配置されています。
オーディオガイドの説明を聞きながら見ると、欠けてしまった部分を想像で補いながら、神話の一場面を想像できストーリーが見えてきて面白かった。
真ん中は、ゼウスの頭から産まれてきた、この神殿で祀られている主役の女神アテーナーがいたはずだけど、残念ながら今はもうないんだそう。

唯一頭の残ってる、酒の神らしき人↑
これらの彫刻たち、裏側に周って見ることもできます。
神殿のはるか頭上の壁に設置されるから、裏側なんて誰にも見られるはずないのに、それでもちゃんと作られているのが偉い。丁寧。

反対側の西側の△部分は、もっと損傷がひどい。


ちょっと想像に限界があるけど…こちらもギリシャの神、アテーナーとポセイドンの戦いのシーンだったららしい。

というわけで、こちらのコーナーは、

当時の神殿の姿に思いを馳せつつ、ギリシャが返還を要求しているくらい歴史的に重要なものがなぜかイギリスにある不条理さを合わせて楽しむスペースのようです。

なお、後世でもこのパルテノン神殿の建築様式を取り入れた建物はたくさんあるのですが、

例としてはこの大英博物館自体もそうだし↓


かつて私が通勤していた会社のすぐそばにあった、「パルテノン多摩」(東京都多摩市)もたぶんインスパイヤされてるんだと思う。

(写真はWikiより)

なんか違うけど…丘の上つながり?

ギリシャ彫刻系の展示物としては、詳しくは忘れちゃったけど、こんな霊廟もありました。


あとは、それ以外の時代のもので、気に入ったものをざっと。


もっと巨大なものを想像していてちょっとがっかりしたイースター島のモアイ像。


ちょうど2000年くらい前、ローマ時代に作られたらしい、ポートランドの壺。ガラス製。



この壺をウェッジウッドの創始者が1789年にコピーして有名になったそう。
この図柄を使ったデザインがよく知られているそうですが、詳しくない私にはさっぱり…。


あと時計コーナーみたいのがあるんですけど、



軍艦型の仕掛け時計。今はもう音が鳴ったり仕掛けが動いたりはしないらしいけど、つくりが凝ってて好きでした。


最後、閉館時間が迫っているとも気づかずに、優雅にクリームティーを楽しんだ館内のカフェ。


ここ、ティーセットが、バーレーの、私がほしかったアジアティック・フェザントのグリーンだったんですよ、全テーブル!



くう~、そろってるとさらに可愛い!
もう売ってないみたいなんだよなあ。

というわけで、大英博物館振り返りでした。

興味のない人には本当にどうでもいい、大英博物館振り返りが続いています。すみません。

ロゼッタ・ストーンを抑え、何気に一番好きだったのが、こちら!

アッシリアのライオン狩りの図、です。


王様(※帽子着用の人) 「くらえー!(グサッ)」
ライオン 「ギャー!」

柔らかい石に彫刻をほどこしたレリーフで、けっこう広い部屋一面に並べて飾ってあります。
スケール感が分かりにくいけど…これは小さいほう↓


そもそも無知な私は「アッシリアってなんだよ…」と思ったわけですが、

“最古の文明”と呼ばれる、メソポタミア文明の王朝の一つだそうです。
場所は現在のイラクあたり。
このレリーフが彫られたのは、紀元前645年ごろで、その王朝が滅びる直前頃だったみたい。

このアッシリア時代には、こうしてレリーフを作る文化が発達したんだそう。
このあたりではライオンが『邪悪なもの』扱いされていて、王様がライオン狩りをしていたらしい。
運転手つきの馬車に乗って、サポート要員二人を従え、レッツ・ハント。

ライオン 「くそー、後ろから襲ってやるー!(ジャーンプ!)」
サポート要員×2 「(グサッ!)」
ライオン 「アギャー!」

王様の通った後ろには、ライオンの死屍累々…。

何がよかったかって、このライオンの描写力!


可愛そうに血まで吐いています…。

これ、この時代には野生のライオンがうようよいたかというとそうでもなくて、
既に数が少なくなってきており、わざわざこのライオン狩りのために飼育して、狩りのときには檻から放していたんだって。
いつの時代にかは忘れちゃったけど、このあたりのライオンの種はもう絶滅しちゃったんだそうな。


このライオンを放す場面から、王様がライオンをがんがん狩って馬で帰っちゃう一連のストーリーが並べてあり、かなり見ごたえありです。
写実的のような、それでいてどっか説明的な漫画のような…こういうの好き

この時代は他にも、宮殿への門に掘られていた『人頭有翼牡牛像」も迫力ありました。


こういうの見ると、子供の頃見た映画「ネバーエンディングストーリ」思いだす~!

この守り神の人面十、2面を使って彫られているけど、面白いのは前から見ると前脚が2本見えて、

横から見ると4本の脚が見える…
つまり、合計5本脚になっているところ。いいね、こういう実践的な感じのテクニック!

さらに、この門を開けてもらうのを待ってたと思われる人が、暇つぶしにゲームのマス目を彫っちゃってたのも残ってます。



メソポタミア文明で、他に有名どころなのは、上のものよりもっともっと古い、今から4500年以上前に作られたというこちらの牡羊像。

ガイドブックから想像していたのよりはもっと小さかったけど、金色×紺色の色使いがまずおしゃれ。
そしてデザインもかっこいい。


というわけで、私の記憶の中で忘れ去られていたメソポタミア文明が、あらためて(一瞬)輝きを増したひと時でした。


あと1回だけ、続く。