イギリス・ケンブリッジ日記 -21ページ目

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

大英博物館の振り返り、続きです。

こちらは2階にある、エジプト埋葬文化コーナーで面白かったものを。

ここ、エジプトまでわざわざ行かずとも、リアルなミイラや副葬品なんかをたくさん見られるので人気があります。

ただ、見学者がたくさんいる上に、そこまで広くない部屋にいろんなものが詰め込まれて、なんかギュウギュウな感じでした。
しかもオーディオガイドが全然カバーしてくれてなくて残念。
英語の説明読んでると出てくる「mummy」・・・マミー…お母さん?と戸惑ったら、ミイラの意味でした。

その中で、このミイラ収納用棺がガイドブックにてフィーチャーされていたし、中国人ツアーのガイドさんも何やら説明していたので、きっと特別なんだろう。




こういうミイラを収めてる棺、たくさんあるけど、中の人の姿をイメージして作られているらしい。
これは1階に彫像があったラムセス二世の時代の、お金持ちの女性の棺で、金箔がゴージャス。

他にもミイラ祭りのようにたくさん置いてある。





中身がむき出しになってるものは、どうも頭部分だけのものはあったみたいだけど、見逃しました。どれくらい残ってるのかなあ。
あの、「人体の不思議展(=私史上最も面白かった展示)」にあるような樹脂加工とは違うもんね。

個々の違いはよくわからないけど、

これは・・・なんか、日本の飛鳥時代の絵に出てきそうなタッチでおもしろい。


そしてこれは




棺の上に描かれた絵、唐突に顔の部分だけめっちゃリアル。
他の、単純化された絵たちとあまりにも違うんで、「これ後世の人が勝手に描き足したの?」とちょっと思ったけど、違うみたい。どうも

この人の名前・・・ギリシャ風
肖像画タッチ…ローマ風
埋葬様式…エジプト風

というわけで、文化の過渡期にあってそれぞれが混じりあっている例なんだとか。

あとこの部屋でことりっぷにレコメンドされていたのが、死者の書。


ざっくりとしかわからないけど、
当時、『死後の世界はこんなふうになってて、そこでこんなふうに裁きを受けるから、そのときはこうしなさい』的な指南をパピルスにしるし、それを棺に入れて一緒に埋葬してあげると、死者がちゃんと楽園に行けると信じていたそう。パピルスのほか、棺に直接記したりもしていたらしい。

その審判は、天使様の羽と、死んだ人の心臓を天秤にかけて、心臓が重かったらアウト―!みたいな感じ?確かに上の書にも天秤が見えますね。

というか、最後の審判を受けてOKだったら楽園行き、NGだったら怪物に食べられちゃってバッドエンド…ってのちのキリスト教につながるような思想ができあがってたのか。今さら知りましたよ。

1階にあったこの巨大棺にびっしり書かれた文字も、そういう内容が書いてあるんでしょうかね。



いやー、エジプトには本当に行ってみたい。
歴史を知らない私にもなんとなくすごさはわかる。
でも、治安がちょっと不安で、行くことはなさそうだな…(特に慎重派の旦那さんが難色)。

それでもこうして、イギリスにいる間に少し目にして勉強できたのはありがたいことです。

ここまで『エジプト展に行ってきた』みたいな記事になってるけど、他の文明はまた次以降の記事で。

大英博物館で撮った写真を振り返ります。

他の人のブログのように、各展示物の詳細な解説はできませんが、
なんとなくこんなとこが面白かった、って感じだけお伝えします。

まず、大英博物館のスター展示物っぽい、ロゼッタストーン。


1799年にエジプトで見つかり、これのおかげではじめて「エジプト象形文字」が解読できるようになったんだって。

どうして解読できるようになったかというと、昔の誰かがご丁寧に、同じ内容の文章を三種類の言語でこの石碑に刻んでくれていたのだそうで。

一番上は象形文字。神聖なものとして、ミイラとか石棺とかに書かれまくりだけど、それまでは意味不明だったもの。


(鳥とか目とか形が見えるから、最初は一文字が単語を表しているのだろうと考えられていたけど、実際はアルファベットみたいな働きをしているとわかったとか)

真ん中には、当時のローカル言語。


そして一番下には、ギリシャ語。

古代ギリシャ語は当時もすでに解読されていたので、これと照らし合わせて、暗号解読みたくできたんですね。

もしかして当時のエジプト人、自分たちの使っている言葉が忘れ去られていくことを予見して、後世の人のためにあえてこれを作っておいたのでしょうか。だったらすごいな。

ロゼッタストーンのほか、この辺のエリアで有名どころといえば…


エジプト歴代の王の中でも有名人、ラムセス2世の像。


67年も統治して、かなりのやり手だったっぽい。
エジプトにある博物館にはこの人のミイラも残っているそうですよ!エジプトすごいな。
この顔は本人に似せてはおらず、「よくうある王様の感じ」で作られてるそう。


この近くにあった猫ちゃんの像がこちら。


猫は女神の象徴で、こういう像がいっぱい作られてたそう。
さらに本物の猫をミイラにして、高貴な人間と一緒に埋葬したりもしてたそうな。


美しい…
ピアスがおしゃれ。


このコーナーは広々してものがたくさんあるけど、それほどすごく興味深いものは他にはなかったです…

唯一、考えずに感じて面白かったのがこちら。


一つの像の、頭と腕だけが見つかったんだろうだけど…並べ方がシュールw


次、エジプトのミイラ編に続きます。

イギリスにいる間にやることリスト、最後に残ったこちら。

「大英博物館に行くぞ~!」

行ってきました。


イギリスに住んだ方はもちろん、旅行に訪れた人ならきっと一度は行ってますよね。
世界中の貴重な品々が集められ、別名「強盗博物館」?とも呼ばれています。

イギリスにいながらして、世界中のいろいろな考古学的遺物や美術品などを見られるとあって、好きな人はわくわくしちゃうことでしょう。

でも私は…世界史は中学以外、一切学んでなくて。
世界というものに興味が全然なかったんですよね。
高校生のときは「私は一生、日本の首都・東京にも行くことはないんだろうなあ」と本気で思っていたくらい、すごく視野の狭い生活を送っていたのですから、思えば遠くへきたもんです。

というわけで、こういう博物館に行っても、その時代のバックグラウンドを全く覚えてないため、今一つ価値がわかりかねるのです。
「メソポタミア文明…って、世界のどのへんだっけ」みたいなひどい有様

本気で海外生活を満喫するためには、もっと言えば博物館や美術館めぐりを心から楽しめる教養のある人になるためには、世界史を勉強するのはすごく大切だと思うし、
私がイギリス生活を振り返って「やればよかったのに、結局やらなかったなあ…」と薄く後悔していることの一つです。

※『いや、考えるんじゃなく、感じるんだ!』という人はまたそれはそれで楽しめるでしょうが。
絵画は見るだけでも楽しいけどね。


なお、今回失敗したのは…

私の持ってるガイドブックたちには、『木曜・金曜は20:30まで』と書いてあったので、そのまま鵜呑みにして行ったところ、

いつの間にか、遅くまでやっているのは金曜日のみになっていた

それに気づいたのは展示室から追い出された閉館時間の17:30だったので、余裕ぶっこいて午後から見学を始めた私は、日本エリアとかイギリスの出土品エリアとか、いろいろ見られませんでした
どうして事前にネットで調べないのかしらね、私。

まあでも、ことりっぷに載っていた『3時間で回るリスト』の品々と、博物館の無料マップにあった『これは見るべき10選』のうち7つは見られたのでもういいや。
最初はことりっぷとパネルの説明見ればなんとかなるかな~と思ったけど、やっぱそれじゃ全然楽しくなく、オーディオガイドを借りて大正解でした。

ナショナル・ギャラリーと違って写真撮り放題なので、せっかくだから主要なものを載せておきます。

イギリスにゆかりのある方は、「あ~ハイハイ、それ見た、写真も撮った」って感じで興味ないと思いますが、私の父母など行ったことない人に、「ふーんこういうとこなんだ」とわかってもらえればと…。


この中央部にある丸い部分、とてもきれいな図書室があるらしく、ガイドブックには見学できるって書いてあったけど、特別展示があるときじゃないと公開されていないらしい。
でも今年「保存・展示センター」としてオープンするので、そうなったら見られるのかな~。

あと、この有名なローマ時代の『円盤投げ男』像はなかったです。見逃したのかな?

(大英博物館ホームページより)

ホームページにも「ここの部屋にあるよ」って説明がないので、貸し出し中なのかもです。
2012年には東京で展示されたそうですしね。

長くなったので、続きます。

旦那さんが出張中で、夜にいくらでもネットサーフィンできてしまう今日この頃。
ふとコントワー・デ・コトニエの新作をチェックしようと思い立ち、ホームページを見たら…

「このスカート好きだ…」と一目ぼれしてしまったものがありました。
これは実物を見たい…!という気持ちが高まり、シティセンターへ。

実物を見ても、やっぱり可愛い。
さっそく試着して、どうしようか考えてたら、奥さんのお買い物に付き合っていたおじさんに「よく似合ってるよ!」とおススメされ、それに気をよくして購入してしまいました。




昔はあんなに好きじゃなかったアニマル柄がここへ来て可愛く見えてきたのは、私が大阪のオバハン化してきたということでしょうか…
いや、写真で見るより実際履いた方が可愛いのですよ、これ。


ついでに・・・最近の出来事を。

・ネイルやりなおし




日本のネイルサロンでやってもらったジェル、1か月半もちましたたが、さすがにやり直し。
考えるの面倒なので前回と同じデザインにしてしまった。

日本で買ってきた、未硬化ジェル拭き取り溶液がなんだかわけのわからない代物であることが判明し、その辺のスーパーで買った除光液でぬぐってみたらうまくいきました。焦った。


・大きな虹

英語のレッスンの帰り道、スーパーに立ち寄っていたら、雨に降られた…
けっこう降っているけど、夕日の落ちるあたりは晴れているようで陽の光が射し、はっきりした半円の虹が。


はじっこは二重になっていました。


・バレンタインチョコ

ベルギーに出張していた旦那さんのお土産。
いつものマカロンやチョコのほか、バレンタインらしいこちら。


一人でおいしくいただいております。

今日、午前中にシティセンターのコーヒーショップでランゲージ・エクスチェンジをしていたとき。

パートナーのEちゃんが、今日はこの後「編み物会」があると。
編み物好きな人たち5,6人で集まって、おしゃべりをしながらそれぞれの好きな編み物をする集まりで、定期的に誰かの家で開催しているのだそう。

思えば私も大学生の頃編み物を始め、同じクラスだった友達4人くらいで『編もう会』なるものをやっていたなあ…。
仙台の中央通りアーケードにあるミスドに長々居座り、夜遅くまで編んでいたものだった。
うわ、もう20近く年も前か…!(一応Googleマップみたらまだそのミスドがあるようで驚いた)

日本でもたまにコーヒーショップあたりでお昼休みのOLさんが編んでいるのを見かけたりしますが、そんなにしょっちゅうは見ませんよね。
一方イギリスでは、出不精の私ですらかなりの頻度で目にします。
ケンブリッジからロンドンに行く電車に乗ると、行きか帰り、ほぼ100%の確率で目撃しますね。

※そういえばこのソチオリンピック、『エクストリーム編み物』をする男性コーチが現れて話題になったとか。フィンランドでも編み物人気なのかな

(写真は上記リンク先の記事より拝借)


で、もとい、
こないだもロンドンからの帰りの電車で、私の目の前に座った女性がかばんから毛糸と編み棒を取り出しマフラーっぽいものの続きを編み始めたのですが…

「この人もなんだか編み方が変わってるなあ・・・」

そう、これまで見かけた人みんな、編み棒で糸をすくうのではなくて、わざわざ右手の指でくるっと糸をかけて編み進めるのです。ひと編みひと編み、くるっ、くるっ、くるっ、とリズミカルに。わかるかなあ。

その気付きをEちゃんに話してみたら、

「そうそう!英語圏の人だけやり方が違うのよ!私興味があって前にWikiで調べたの!」

そう教わって、私も英語のWikiを読んでみました。
編み棒で編むやり方には
毛糸を左手に持つ『ヨーロッパ式(continental knitting)』
右手に持つ『アメリカ式(English knitting)』の二種類があるんだそうで。
(日本語訳は日本のWiki参照)

アメリカ、イギリス、カナダなど英語圏の国は、私が見たように、右手に毛糸を握り、右の編み棒を編目に入れた後右手の指でくるっと糸をかけて編むのですって。オーストラリアもそうかな。
日本は左に毛糸を持ってすくうやり方なので、ヨーロッパ式ですね。

そもそもこのようにくっきり分かれたのは、第二次世界大戦がきっかけなんだとか。
『ヨーロッパ式』はドイツが発祥の地で、移民によって他の国にも普及したけど、大戦のせいでイギリスやアメリカはドイツとの関係が悪くなり、『ヨーロッパ式』が不人気になったらしい。

Eちゃんからその話を聞いて、「へえ、そうだったのかあ、ずっと不思議だったんだ~」と話していたら、
「編み物ができるなら、今日の集まりにおいでよ」と誘ってくれました。

そんな知らない人の集まりにいきなり行く、しかも今日だけ…なんて、いつもなら激しく躊躇してしまうところですが、
帰国が迫っている私、「ま、いっか」とフットワークが軽くなっているので、どんなものか体験すべく参加することに。

今日はEちゃんのほか、お母さんがウクライナ人だという女性(家族はみんな無事だそうです)や、カナダ人女性、そしてほかにイギリス人の女性二人が参加しており、参加者の一人の家のリビングで、おしゃべりをしながらそれぞれの作品を編み進める感じでした。
みんなすごく上手です。カナダ人の女の子はすごく複雑な模様編みをしていました。
そしてさっそく、ウクライナハーフの女の子以外はみんな毛糸を右手に持つ「アメリカ式」で編んでいるのを確認してきました


Eちゃんは、より速く編めるようになるため、アメリカ式からヨーロッパ式に矯正中なんだそう。
ただ、今まで電車で指でいちいち糸をかけて編んでいるのを見かけると「それめんどくさくありません…?」と思わず聞いてみたくなっていたりしたのですが(失礼な)、
実際にヨーロッパ式で編んでいる子をこっそり横目で見ながらスピードを比べてみると…そんなに違いもないような気がしました。
私編むの遅いからな


家主の女性のフィアンセ(男性)がケーキを二種類も焼いてくれたし、みんな親切で、新鮮なひと時を過ごせました。

しかし容赦ないネイティブスピーカーのおしゃべりは、全然聞き取れません…。
「これについて話しているんだな」ということまではわかっても、詳細は全然。
2年半も住んだのに、まだまだ覚えたボキャブラリーが少ないな、と実感します。


最後に、この集まりの間に数年ぶりに私が編んだマフラーがこちら。


どうせこの会の間だけだし…と適当に編んだので、完成させることはないな。

そう、私ったら、かぎ針編みをやってみたくてフェリシモのキットを毎月定期購入していたものの、結局一箱目しか開けずそのまま溜め込み、それらを箱ごとケンブリッジに持ってきていたのに、しまい込んだまま一度も手を触れなかったわ。
(こんまりさんがうちに来たら真っ先に処分されてしまうだろう…。いや、まだときめいてますから捨てない)

もっと早くから参加して、いろいろ編んでいたらよかったな~と今さら思ったりしたのでした。