イギリス・ケンブリッジ日記 -19ページ目

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

ケンブリッジ近郊にある、ナショナルトラスト管理のAnglesey Abbey

12月に行ってきた記事をつい先日書いたばかりですが…冬の間は公開されていないお屋敷を見に、このケンブリッジ最後の週末に再訪してきました。


事前に日本人の方のブログをいくつか調べた限りでは、館内は写真撮影禁止とのことだったので、自分のカメラを持っていかなったんだけど、実際はフラッシュなしならOK、とのことでかなり後悔…。
旦那さんのコンデジを借りて撮ってきました。

イギリスやヨーロッパ各国の城系・宮殿系をいろいろ巡るうちに感覚がマヒしてきて、
すごく素敵なお屋敷を見ても「みんな似てるな…」などという罰当たりな感想を抱くようになってきていましたが、これがイギリス最後のお屋敷かと思うとさびしくなったのでしょうか、見るものすべて美しく見えましたよ。

お屋敷の由来をざっとおさらいすると、
もともと1100~1135年の間頃に修道院として建てられた建物が、その後はカントリーハウスとして使われるも荒廃していたのを、
1926年にアメリカで石油ビジネスで成功した家族の息子二人が買い上げ、
贅を尽くしたお屋敷とガーデンに改築した、というもの。
その後弟は結婚して家を出て、長男のフェアヘブン卿(↓写真の左)が住み続けたそう。


内装のデザイン、調度品、アンティーク、とにかくすごいこだわりのコレクション。

こちらは応接間のひとつ。


ああっ、これ大英博物館で見た猫に似てる!


興奮してこの猫の写真を撮っていたら、ガイドの人が近づいてきて、
「この猫はこの屋敷の中で一番古い美術品なんですよ、2000年以上も前のもので、イヤリングをしているのは神の象徴なんです」と。
おおーエジプトの本物なんだ~と感動。
(あとで写真みたら台座には紀元前1200年とか書いてある…聞き間違えたかな)


フェアヘブンさん、狩猟や近くのニューマーケット競馬場でレースを楽しんだ後、お友達を呼んで自慢のお屋敷とガーデンを見せびらかすのが何よりの生きがいだったっぽい。

こっちの応接間もすごい。


たくさん部屋がありますが、私が特に見たかったのが、二つあって。


一つは図書館。
広ーい!

書斎机からの眺め。



もちろん本たちは本物。

なお、お部屋の案内役のおばあさん、息子さんが千葉に住んでいるという縁で日本人の我々と話が盛り上がり、さらにご主人(90歳以上)が退職前はうちの旦那さんと同じ会社に勤めていたということが判明。すごい偶然ね~!と盛り上がりました。

ちなみに「彼はここの本自分で全部読んだんですかね?」と聞いてみたら、
「それはないと思うわ(笑)部分的に参照することは多かったろうけど、全部を最初から最後まで読んではいないでしょう」とのこと。

そして二つ目は、このダイニングルーム。

かつての修道院の雰囲気が残されています。


こちらのフェアヘブンさん、みんなと会話がちゃんとできるよう、同時には多くても三人までしか招かなかったそう。
それ以外にもこの人いろいろ几帳面で、決まった時間に決まった食前酒を飲むとかいろいろこだわりがあったみたい。
時計のコレクションがすごいのは、時間にうるさいタイプだったからかな、なんか神経質な人だったんじゃないかな…?なんて勝手に想像してしまいました
まあそういう人じゃないと、いくらお金持ちだからってここまで徹底したこだわりのお屋敷は作れないですよね。

これらのほかにも、兄弟の主寝室や、ゲストのための客間、それぞれに設けられたバスルーム、衣装クローゼットなどなど、たくさん見どころがありました。
絵画ギャラリーに時計や調度品のコレクションなども見ごたえがあり、2時間くらい滞在したと思う。


天気のよかった週末、お花もいろいろ咲いていてガーデン散策も気持ちよかったです。


最後にイギリスの美しい春を満喫できました。

タイトルをみて、「ちょっとどこの安宿泊まってるの?笑」と思ったそこのあなた。

シティセンターのど真ん中、
CambridgeCityHotel」ですよ。
旧クラウンプラザ、と言った方がピンとくる人もいるかも。
ジョンルイスのお隣で、抜群のロケーションのホテル。

チェックインしたのは、最上階の5階にあるスタンダードなダブルルーム。
昨夜22時過ぎにホテルに戻り、シャワーを浴び、「わー、HD放送がいっぱいある~、NHKワールドまである!」と普段見慣れない放送を楽んで、
さて、寝ようか…とテレビも電気も消してベッドに入ったそのあと。

ピチッ……ピチ…ピチ、………ピチッ

なんか、水音のような、あるいはラップ音とも建物のきしみ音ともとれるような奇妙な音が、どこからともなく聞こえてくるのです。
なんとなく、ベッドの背が面してる壁の向こうからのような印象。

「なんだろう、隣の部屋の物音?それにしてはエンドレスだし…それとも雨漏り?いやいや、今日は霧はすごかったけど別に雨は降ってないし、水音じゃないよなあ…建物がきしんでるのかなあ…変なの」と考えているうちに眠りにつきまして。

しかし翌朝、気がつきました。

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ちょっと!
壁を水が伝ってるんですけど!!!

天井からは水は滴ってはなかったけど、明らかに過去の雨漏りの跡もあるんですけど!!!

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ムキーッとなった私、

慌てて支度をして、レセプションに駆けつけましたわ。
天井の雨漏りってなんていうの?the ceiling is leaking?
 わかんないけどとりあえず、the water is running down the wall!! と写真を見せながら訴えたら、すぐに部屋を変えてくれました。
7泊もするからと、今回に限って洋服を備え付けの棚に移したり、バスルームに化粧品やシャンプー類も持ち込んで並べてたのに、朝から部屋移動…ガーン


繰り返すけど、最上階なので、上の部屋の水漏れとかじゃないんです。
荷物を動かすのを手伝ってくれたポーターの人に聞いたら「うーん、ミスト(霧)のせいじゃないかな、多分」って言うけど、霧がどうしたらこんな一晩中途絶えることなく滴り続ける水音の源になるんです?

一応、部屋をアップグレードしますと言われたけど

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書斎テーブルが一つ増えたくらいで、まあそんなに変わらなかったです。
でもさすがにもう水音はしません。

あと、バスルームのお湯の温度調整がかつてないほどの難しさなのはどちらのお部屋も一緒だから、ホテル全体の仕様のようです。

観光の拠点として使うには便利だけど、ちょっと設備の古さが気になるホテルですね。

こんなことなら、以前バースで利用したこのSACOのアパートメントのいずれかにすればよかったかな…洗濯もできたし。
今回日本から出張でいらしてる人が、グラフトンセンターの駐車場のすぐ裏に滞在していて、中を見せてもらったら、すごく綺麗でした。


おまけ
この、ベッドのしたの方にある、細長い布、ただの飾りだとずっと思ってましたが、

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土足文化の欧米人が、靴を履いたままベッドに上がる時、ちょうど靴のあたりにこの布がくるよう置いているものだって聞いたんですが、ほんと?


おまけ2

残業で遅くなった旦那さんを待ちきれず一人でラウンジ飲み。

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本日、お引越し日でした。

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朝10時半ごろスタートして、全てが終わったの、16時半。三名に来ていただいて、6時間かかりました。


クロネコヤマトのらくらくパックだったので、日本人のスタッフさんでコミュニケーションは余裕だし、荷造りもお任せだし~とのんびりしていたのですが、

今回は上海赴任になる夫の荷物と、
ひとまず東京に帰る私の自宅用の荷物、行き先が二つに分かれており、
かつもともと家具付き物件で電化製品や食器も備え付けのものがあり、間違って運ばないよう注意が必要だったりして、仕分けが大変でした。

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↑置いといてねのSTAYシール


仕分けた後も、中国はお酒や時計や電化製品が送れないといった規制があったり、

そもそも日本向けのものも、航空便のNG基準がずいぶん厳しく変わっていたので、

やっぱりプロの人に荷造りしてもらって正解でしたね…。品目リスト作るのも難しいし。
 
例えば二年半前はOKだった、電池やマニキュア類も今は航空便NGになってたんですね。
炊飯器の液晶内蔵電池ももしかしたらはじかれるかもしれないと言われ、仕方なく帰国時に機内持ち込みすることにあせる

今回は可燃物扱いされてダメと言われたジェルネイル用品一式だって、もともと日本から送って来たのにな。

まあでも、航空機事故のニュースを見たりすると、それくらい厳しくあってくれて全然いいやという気持ちになりますね…。

最終的な荷物の個数は、サイズの差はあるのの、東京行きが39個、上海行きが12個ということで、夫婦二人暮らしとしては平均以下っぽいらしい。
けっこう断捨離したしね!

航空便だけなので、日本向けのものは入国後5日くらいで受け取れるらしく、そこは助かります。
その5日間で、東京の自宅も断捨らねば。

中国は、今回のように少量の荷物で特別通関適用になっても、受け取りまで入国後二、三週間かかるそうです。


ところで旦那さん、午後休しかとっておらず、引っ越しのさなかに会社に行ってしまい、今私一人。
これから掃除しなきゃ…ガーン

でも、イギリスの賃貸住宅は、退出時に業者のクリーニングを入れることとなっており(いや、もしかしたら不動産屋や契約によるのかも)、我々も手配済みなので、それに任せることにして軽く済ませようと思っています。
だいたい我々が入居した時、クリーニングが入ったとはとても思えないくらい汚かったしね…!その時に比べたらずっと綺麗なはず。

なお、梱包完了後にベッド下から旦那さんの荷物がまた出てきたりして、もろもろ含め、一週間後の本帰国時に再度荷造りが必要な模様汗

今夜からはホテルの一室に荷物だらけで一週間、窮屈に暮らします。

さて、お腹空いたけど、頑張ろう…しょぼん
今のフラットで過ごす最後の週末。
ランゲージエクスチェンジをしているEちゃんを招いて、たこ焼きを作ろうと思い立ちました。

Eちゃんは日本に8年住んでいたことがあり、今も自分でお好み焼きを焼いたりもするそう。
なのでオーセンティックな本気のたこ焼きを披露しても大丈夫なんじゃないかと思ったのです。
authentic(=本物の)たこ焼き…そう、タコ入りです。
イギリス人には海藻と並んで嫌われもののタコ。

普通のスーパーではなかなかお目にかかれないのですが、モリソンズで売られていると友達に教えてもらい、ケンブリッジ生活2年半目にしてやっと行ってきました。



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ケンブリッジに近いとことだと、CambourneとRoystonにあります。
前者のCambourneは、私の住むあたりからだと、車で20~25分くらいでした。

たまたま知り合いの日本人ご夫妻にお会いし、ごあいさつ。
ケンブリッジの西側にお住まいでよく利用されるんだそうです。

入ってみると、なんだか懐かしい感じ…

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野菜売り場の棚が低くて、「あれ、これ北九州若松のイオン?」と既視感を覚えました。
モリソンズは、シメジやエノキなどのおなじみのキノコも買えていいですよね。
ウェイトローズでは最近単体では扱われなくなっていたのです。

そして見つけた見つけた。鮮魚売り場のお兄さんの目を盗み、こっそり撮影。

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おお…生なのか。一匹そのままなのか
捌き方も何もしらないけど、とりあえずネットで検索することにしてお買い上げ。

帰ってから、「タコ さばき方」「タコ ゆで方」で検索をかけました。

いや、ヘタレ主婦の私、魚介系を捌いたことがほとんどないんですよ…。
正確に言えば、サンマの内臓を取ったことと、岩ガキを剥いたことと、毛ガニを捌いたことはある(←あら、後半自慢?いえいえ)。

さらに、タコじゃないけど、イカにトラウマがあって。
中学校の生物の授業で班ごとにイカの解剖をしたとき、内臓と一緒に出てきた、糸を束ねたような寄生虫…そのうごめくサマが忘れられない25年経ってるのに!
下手に肝臓とか破っちゃうと茶色い液体みたいのがドバーって広がるし…。

というわけで、ヒットした記事を参考にタコに向き合う。
手にはポリ手袋。
頭をひっくり返して内臓を取り出す時、本当にドキドキしてちょっと震えました。

ゆでる前に塩をたくさんかけて揉まないといけないらしく、

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ほんとうに石鹸のように泡立つのが面白く写真を撮ってもらう↑

目から茶色い液体が出てきて怖かったので、顔の部分は切除しました。
脚は2本はもとから欠けちゃってた。

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38歳の今まで、タコの口はあの目のそばにある、ひょっとこみたく飛び出したところだと信じていた私、恥ずかしい。

というわけでなんとかゆでダコ完成~。

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無事にタコヤキが作れました。


日本にいたらパック詰めの「ゆでダコ(モロッコ産)」を買うだろうし、きっと最初で最後の体験だったでしょう…。

ほんとうに、イギリスってところは、
お天気がよいとすべてが輝いて絵になって、素敵な国だなあと実感させられます。
(お天気がよければ、ね)

もちろんここケンブリッジもそう。カム川の眺め、カレッジの歴史ある建物…



先日ランチの後、カレッジを散策したときの写真を思い出にのせておきます。

この写真を撮ったのは15時半から16時半くらいで、日が随分長くなったのを実感しました。


自転車がたくさんあるのも学生街ケンブリッジらしいところ↓


これは…クレアカレッジだったかな?


日本だと、冬になると結構街並みがグレイっぽいトーンになるような気がしませんか。
(いや、東京以西は冬でも常緑樹が結構あって緑もあるか…故郷の札幌の鉛色の空のイメージがいつまでも払拭できないだけかも)
イギリスは芝生が青々してるし、冬でも湿度があるせいか木々に緑色の苔が生えてて、晴れると緑色が輝き冬の景色に見えなかったりします。

特に今年は暖冬で、ただでさえ春が来たような錯覚も起こりますよね。


お友達と一緒に記念撮影。


パンティング日和です。




キングスカレッジの裏手に通じる道は、両脇にクロッカスや水仙がきれいに咲いていました。



ケンブリッジ=カム川にかかる橋、という名前の由来を実感しますよね。



駅前の再開発はかなり進み、来たばかりの頃とはだいぶ景色も違っていますが、
この川周辺の景色はきっとこれからもずーっと変わらないんだろうな。

ケンブリッジに住めてよかったなあ、と実感する今日のこの頃です。