大英博物館にやっと行った話4(メソポタミア文明コーナー) | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

興味のない人には本当にどうでもいい、大英博物館振り返りが続いています。すみません。

ロゼッタ・ストーンを抑え、何気に一番好きだったのが、こちら!

アッシリアのライオン狩りの図、です。


王様(※帽子着用の人) 「くらえー!(グサッ)」
ライオン 「ギャー!」

柔らかい石に彫刻をほどこしたレリーフで、けっこう広い部屋一面に並べて飾ってあります。
スケール感が分かりにくいけど…これは小さいほう↓


そもそも無知な私は「アッシリアってなんだよ…」と思ったわけですが、

“最古の文明”と呼ばれる、メソポタミア文明の王朝の一つだそうです。
場所は現在のイラクあたり。
このレリーフが彫られたのは、紀元前645年ごろで、その王朝が滅びる直前頃だったみたい。

このアッシリア時代には、こうしてレリーフを作る文化が発達したんだそう。
このあたりではライオンが『邪悪なもの』扱いされていて、王様がライオン狩りをしていたらしい。
運転手つきの馬車に乗って、サポート要員二人を従え、レッツ・ハント。

ライオン 「くそー、後ろから襲ってやるー!(ジャーンプ!)」
サポート要員×2 「(グサッ!)」
ライオン 「アギャー!」

王様の通った後ろには、ライオンの死屍累々…。

何がよかったかって、このライオンの描写力!


可愛そうに血まで吐いています…。

これ、この時代には野生のライオンがうようよいたかというとそうでもなくて、
既に数が少なくなってきており、わざわざこのライオン狩りのために飼育して、狩りのときには檻から放していたんだって。
いつの時代にかは忘れちゃったけど、このあたりのライオンの種はもう絶滅しちゃったんだそうな。


このライオンを放す場面から、王様がライオンをがんがん狩って馬で帰っちゃう一連のストーリーが並べてあり、かなり見ごたえありです。
写実的のような、それでいてどっか説明的な漫画のような…こういうの好き

この時代は他にも、宮殿への門に掘られていた『人頭有翼牡牛像」も迫力ありました。


こういうの見ると、子供の頃見た映画「ネバーエンディングストーリ」思いだす~!

この守り神の人面十、2面を使って彫られているけど、面白いのは前から見ると前脚が2本見えて、

横から見ると4本の脚が見える…
つまり、合計5本脚になっているところ。いいね、こういう実践的な感じのテクニック!

さらに、この門を開けてもらうのを待ってたと思われる人が、暇つぶしにゲームのマス目を彫っちゃってたのも残ってます。



メソポタミア文明で、他に有名どころなのは、上のものよりもっともっと古い、今から4500年以上前に作られたというこちらの牡羊像。

ガイドブックから想像していたのよりはもっと小さかったけど、金色×紺色の色使いがまずおしゃれ。
そしてデザインもかっこいい。


というわけで、私の記憶の中で忘れ去られていたメソポタミア文明が、あらためて(一瞬)輝きを増したひと時でした。


あと1回だけ、続く。