NHKでドラマ化されて、すでに放映されている。
一応録画はしているものの、まだ観ずにいる。
先日書店で衝動買いした数冊の中に、この
「燕は戻ってこない」が入ってて、すでに読んだ。
買ってからドラマ化されている事に気づいた。
あらためて見ると文庫本の帯に書いてあったんだが、
書店でとっととカバーを付けてもらったために
気付くのが遅れた(笑)
原作を読んでまず、よくまあこれをドラマ化
しようと思ったな、と。しかもNHKで。
登場人物たちが吐く言葉が全部放送禁止用語(笑)
大丈夫かこれ?
私は桐野夏生のどこか冷淡にも思える筆致が好きだ。
OUTとか、女の大胆な言動が面白くて仕方ない。
心のどこかで男をせせら笑うような、違うかも
しれないがそんなのも共感を覚える。
会話のキャッチが多いので、脚本には起こしやすい
んじゃないかとは思うが…内容がね。
個人的には主要登場人物2人の女性が大衆酒場で
周囲の客と論議を交わす場面を忠実に再現して
欲しいなと思ったりする。あれは小気味よかった。
ヤバめのワードだらけで構成されたこの物語を
さてどう調理したのか、どこまでNHKが許可した
のか、ドキドキしながらドラマを観ようか。
小説はすっごい無責任な終わり方をしている。
恐らく続編を書く気なんぞ一ミリも無いだろう(笑)
アンタらは読み終わったらそこで終わり、
主人公のその後なんてどうでもいいんでしょ、
と作者に嘲笑われている、
そんな感覚にもなる。いつものことだ。