月曜日の午後、ランチの後は睡魔に襲われ…
まあそれはいつもの事だが、出先で事務所に来たメールを確認する。これはGmailで自分のスマホで見られる。
この設定は簡単なので重宝している。
その中の一通、取引先からのメールを読んで、いつものようにざっと読んで…
そこから脳が動かない。
眠いからかと頭を振ってもう一度読んだが思考が停止する。
添付の画像とデータの資料も開いて、また文面に戻る。
また思考停止。
私、とうとう痴呆が始まったんだろうか。
私の文章の読み方にも問題はあるのだ。
一文一文を追わず、10行ぐらいのカタマリで把握する。
だから思考停止したんだ…と思い直し、一行ずつ見る。
おおよその意味は分かっている。
だが、私に何を求めているのかが今一つ分からない。
打ち合わせに呼び出したいのか、商品を持って来てほしいのか、データを精査したいのか…。
この担当者はメールの返信は早いが電話は好まない。
人によってタイプがあるので、電話で確認もできない。
取引先は一部上場の大手ゆえ、社員は全員一流大卒の
「かしこ」ばかり。メールの意味が分からないのは
私のせいだ、と思うじゃない(笑)
一行ずつ見て行って、とりあえずアタリをつけて返信する。
的外れな返信だったら何か突っ込みが入るはず。
半時間後の返信ではまあまあなし崩しに水曜に打ち合わせを
する事になったんだが、今もまだ向こうの求める要点が
掴めていない。
一番私を混乱させたのは
「ご準備させて頂きたいと思います」という文面。
基本準備するのはこちら側の仕事なので、
「ご準備して頂きたいと思います」
の打ち間違いだとは思うのだが…。
もし間違いじゃなかったら、どういう意味なんだろう。
自分たちで勝手にやるから企画から外れろってことか?
つまりは最初、カタマリで見て思考停止したのは
この一文がバグとなって頭の中でプログラムが組めなく
なった、のが原因らしいと判断がついた。
だけど不安じゃないか?
この程度の平易な文章で読み取りが上手く出来ないとなると
本格的に痴呆の始まりのサインでは?
18時頃に帰宅出来たので、おもむろに積ん読状態で放置してあった一冊の文庫本500頁あまりを一気読みしてみた。
1時間程度で、いつものようにクリアに読了出来た。
なんなら感動して途中でおいおい泣いたりしておった(笑)
読み取りは大丈夫なようだ。
素人の文章は助詞の使い間違いや誤字脱字で突っかかるから
注意してはいるんだけど、短いメール文面は油断したな。
小説でもこの手のバグに出合う事が、50冊に1冊ぐらいの割合である。そこでいつも頭がカクッと前のめりになる(笑)
とりあえずボケてなくて良かった。