この三連休、色々出かけていたが日曜日だけ何も予定を入れなかったので、家の中でちょこちょこと雑用をしていた。
観たいテレビ番組が全くなくて、アマプラに切り替えたら偶然このタイトルのアニメに目がとまって、面白くて一気に観てしまった。
サマータイムレンダ。
最初なんのこっちゃ、だがグイグイと引き込まれた。
最近よくある、異世界転生ものと東京リベンジャーズと進撃の巨人と、鬼滅の刃と約束のネバーランドなどを洗濯機に入れてぐるぐると回し、攪拌されたものをちぎって丸めたような話だった。(なんという乱暴な説明)
手を替え品を替え、異世界と現世、過去をループしながら少年と少女が互いを守り合おうと戦う話に仕上げれば最近の漫画はヒットする流れのようだ。
もう既定路線と認知した方がいいのかもしれない。
正直、過去に戻ってやり直しを見た瞬間、ああまたやんのかい、と思わないでもなかったが、昔の角川映画全盛期に、
ぶつかって階段転がって互いが入れ替わるパターンがヒットしてから延々類似品が雨後のタケノコのごとく現れた、それと似たような現象かいな、とも思う。
類似パターンはさておいて、ストーリーが面白かった。
結局25話まで、止まらなくて夜中までかかって全部観た。
このアニメの舞台になっているのが和歌山県。
出てくる島のモチーフは友ヶ島。
和歌山県のHPを観たら、もう聖地巡礼大歓迎状態でちょっと笑ってしまった。全力を挙げてアニメとタイアップしているようだ。でもここ、ラピュタの聖地にも挙がっている場所だからなあ。それに波が高い事が多くてすぐ船が欠航するから、旅程に組み込むのはとても大変。
それにここ10年ぐらいは人気で、かなり早朝にスタンバイしないと船に乗る整理券すら取れない。
私も以前行ったが、なかなかハードルが高かった。
運よく島にたどり着けた時の写真を引っ張り出してきた。
廃墟好きには本当にたまらない場所。
アニメの作者がここでインスピレーションを受けたというのもとても分かる。インスピレーションをここまで構成のしっかりした物語に仕上げる力はさすがだ。
普通に目の前に野生の孔雀が飛んできて羽を広げる。
いやはやもう別世界。
数時間かけて島をぐるりと回り、何百枚と写真を撮る。
ここはまた、健脚な内にもう一度行く機会があればと思う。