4冊目。酸いも甘いも生きた軌跡、刑務所で理容師資格取得。「嫌われ松子の一生。」山田宗樹著 | 楽に生きられるお手伝い 心理カウンセラー 岩崎風水 

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なんか、この作品は、ドラマや映画のほうが有名らしい。

私はドラマや映画を見る機会がなかったため、原作の小説しか知らない。

 

 

原作の波乱万丈な松子は読んでいて楽しい。

 

 

また、この表紙はデザインが秀逸ゆえ、ハードカバーをおすすめする。

 

 

 

 

 

なぜ、小説を読むのか?

 

 

私は、多様性を学ぶために読む。

私は普段から人の生き様を見るのが大好き。

 

 

 

人を殺そうが、刑務所に入ろうが、

相手の精一杯生きた軌跡がわかるのが嬉しい。

 

 

今、相談員やカウセリングサービスをしているのもそれが好きだから。

 

 

また、女性刑務所について書かれており、

その交友関係が出所後も続いているのが面白い。

 

 

原作のあらすじはこんな感じ

 

       

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

この作品は、「幽遊白書」のように、主人公の死亡時から物語は始まる。

 

53歳で殺害され,河原で遺体で発見された川尻松子。

 

 

大学生の親戚の男が松子について調べだすと、周りからは「嫌われマツコ」と呼ばれていた。

 

 

と、出だしがそんな感じだからこの題名。

 

松子は福岡で育ち、中学教師となります。

 

しかし教え子の現金窃盗事件を隠したことで辞職に追い込まれます。

 

どんどん身を落とし、家を出た松子は小説家希望の八女川を愛し同棲していましたが、

八女川は自分の才能のなさに幻滅し、松子の目の前で電車に轢かれて亡くなります。

 

そのあと八女川の友人・岡野と松子は恋愛関係になりますが、

岡野は妻子のある身で、松子は遊ばれて捨てられます。

 

その後も流れに流れて特殊浴場のソープ嬢となった松子は、努力して店のトップになります。

 

風俗業界のスタイルが変わり、店を移ることや当時の男の不貞を知り、諍いとなってその男を刺殺します。

 

玉川上水で松子は自殺しようとして、また別の男に踏み留められます。

 

そこで知り合った理髪店店主・島津に優しくされ、松子はつかの間の幸福な暮らしを送りました。

しかし捜査の手がのび、松子は警察に逮捕されます。島津は松子に「待つ」と言いました。

 

8年間の服役生活でした。

 

刑務所の様子もよく書かれています。

 

松子は島津の手助けになるべく理容師の資格を取ります。

 

出所した松子はその足で島津の店に行きますが、島津は既に家庭を持っていました。

 

失恋した松子を慰めたのは、同じ囚人仲間だっためぐみです。

 

ストリッパーからAV女優と転身しためぐみは結婚して逞しく生きており、松子とめぐみは友情をはぐくみました。

 

そんなころ松子は、やくざになった元教え子・龍と再会します。

松子が教員のときにかばった教え子です。

 

龍は中学時代から教師の松子のことがずっと好きだったと打ち明けました。

松子はその純粋な愛が嬉しくてたまりませんでした。

やっと幸せな暮らしが望めそうな矢先、龍が逮捕されてしまいます。

 

 

また独りの生活に戻った松子は、アパートに閉じこもってアイドルを追いかける生活をしました。

部屋の中でアイドルをテレビで見ながらコンビニで買ってきたジャンクフードを食べる生活で太った松子に、

めぐみが職を紹介しようと名刺を渡します。

 

その後、松子は。。。

 

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オチまで書きそうになったので留めます。

 

フォレスト・ガンプ/一期一会がそうであるように、

人生を謳歌して酸いも甘いも経験し尽くした作品です。

 

 

一度きりの人生をどう生きるか?

そう作品に問いかけられます。

 

 

塀の中の文通相手も、この本に負けずと多くの経験をしています。

 

子供の大学のためにATM強盗をした。

 

簡単に稼げるから詐欺をした。

 

早く働きたかったから、薬を使った。

 

 

一見、罪名や刑期からは思い知れないことを聞けます。

 

あと、この作品、異性で身を持ち崩すことにも共感が持てます。

 

私も、持てない割に異性の問題が多くあったものですから(苦笑)。

 

 

 

文庫は上下巻に分かれているから、差し入れるなら1冊のハードカバーかなー。