平成29年6月24日、土曜午前10時から正午まで、
新宿区内の某法律事務所の大会議室で
獄中者の家族と友人の会の定例会でした。
監獄人権センターで使われた資料を見ながら
刑務所内の医療と処遇についての勉強会です。
「名古屋刑務所革手錠事件」と、
「徳島刑務所暴動事件」についての説明を受けました。
名古屋刑務所革手錠事件
とは一言で言うと、
「刑務官のリンチにより、
たくさんの受刑者が殺された。」
という事件です。
安全国家ニッポンとして、ありえない説明になりましたが、
現に多くの被害者が出ている事実事件です。
2003年、名古屋刑務所で、
刑務官が受刑者に悽惨なリンチを加え、
二人を殺害、
一人に重傷を負わせ、
しかも名古屋刑務所全体と
法務省矯正局が一体となって
その隠ぺいを図っていた事件です。
看守と囚人の役をそれぞれ演じさせ、
看守が囚人を加害し始める。
その危険性から実験が中止になった
「スタンフォード監獄実験」
の裏付けともとれます。
日本の監獄は、壁が厚く、高いです。
監獄法が改正されてもなお、
閉鎖的な社会に受刑者を隔離しています。
そういう環境からは常に「看守と囚人」の
役を持った社会ができてしまうのです。
もう一つの
徳島刑務所暴動事件
とは、一言で言うと、
「医師が肛門に指を入れてばかりいるので、
受刑者が暴動を起こした。」
という事件です。
もう少し言えば、
2007年11月、徳島刑務所で
多数の受刑者が刑務官と衝突する
小暴動ともいえる事態が発生しました。
この暴動の発端は、
医師を告発してきた中心的な受刑者の隔離にあり、
それへの抵抗が暴動の動機です。
医務課長の異常な診療行為をかばい、
徳島刑務所の医療体制の抜本的な刷新をためらう
矯正管区・法務省矯正局の姿勢が
暴動を引き起こした原因と見られています。
2004年4月にその医師が
徳島刑務所の医務課長に就任して以来、
肛門に指や器具を使っ込んでかき回す行為、
10日間などに及ぶ長期の絶食指示、
体の数十か所に青あざができるほどの「つねる行為」、
診療拒否、
投薬中止、
医療放置
などの異常な診療行為が医務課長の手でくり返され、
さらに診察室で受刑者を刑務官に拘束させた上で
挑発的言動や暴行が行われるなどがありました。
ふー、(ため息)
恐ろしい事件です。
定例会の参加者が言います。
「この事件は終わったことですよね?」
いや、残念ながら、
これほど規模は大きくなくても、
「未だにあります。」
看守とて、人です。
あくまで一例として、
贔屓にしたい「努力する受刑者」
がいれば、それを褒め伸ばします。
一人を贔屓にすれば、ほか全員をそれよりを卑下することになります。
努力をしない受刑者は、その看守から見れば
「怠け者のダメなやつ」
です。
贔屓の者に優先的に医療を受けさせたいと思うのが人の心。
不服ばかり申し立てている人より、医療が優先されるのです。
また、今もなお、私の文通相手は食事抜きにされます。
熱が引かないからと医務にかかり、
1分もしないうちに診察を打ち切ろうとする医師に
「あんたそれでも医者か!」
と、暴言を吐いたら、
「絶食7日間」
と言い渡されたそうです。
更に、所内遵守事項違反「暴言」として、
取り調べの末、
閉居罰(壁の一点を見て独房で何日も座り続ける罰)
を受けさせられたとのことでした。
同じ病状でも、隣の人は薬をもらって食事をとっていたそうです。
私は、手紙文だけでそれを虐待とみることはできません。
百歩譲って、
食事抜きで体調は改善するし、
医者が個別に診察し、
それぞれが医者から離れて自己治癒していくなら、
それは適切な治療でしょう。
・・・・・・。
あくまで
百歩譲って、
ですね。
もう少し、最低限の人権として、
譲れない部分を広げていきたいものです。
