京都市内にある五重塔で、京都駅に一番近い場所にあるのは、

 

 

東寺の五重塔

 

新幹線からも見える五重塔なので、京都を訪れる人が一番目にする五重塔かもしれません。

 

 

敷地の外から見ても、存在感のある五重塔。

 

この塔が日本で一番高い五重塔(高さ約55メートル)であり、木造の建築物としても日本一の高さを誇っています。

 

街の景観の為、建築物の高さ制限などがある京都ですが、もっと建物が少なくて低かった時代には、もっと突出して目立っていたんでしょうね。

 

 

西暦794年に都が平安京に移されると、その都を鎮護する寺院として、2年後の796年に創建されたのが東寺。

 

西暦893年、密教を修行する寺院として弘法大師・空海に下賜され、「教王護国寺」と呼ばれるようになりました。

現在も、弘法大師の説いた真言宗の総本山となっています。

 

 

創建からの名称である「東寺」も、宗教法人としての登録名である「教王護国寺」も、どちらも正式な名称であり、どちらで呼んでもいいそうです。

 

京都市内の観光案内や標識などを見る限り、「東寺(教王護国寺)」という表記が一般的のようですね。

 

 

 

ちょうど骨董市(ガラクタ市?)が行われていて、参道は大混雑。

 

 

いかにも関西らしい活気ある売り買いの声が飛び交っていて、心穏やかに、静かに参拝するという事は全く期待できない状況です(笑)。

 

 

国宝に指定されている金堂などの貴重な文化財のある区域は鉄柵で仕切られていて、その中は拝観料が必要な有料エリアになっています。

 

ガラクタ市を通り抜け、拝観入口へと向かうと、それまでの雑然とした雰囲気が嘘だったのかのように、ほとんど人のいない静けさに。

 

 

緑豊かな庭園風の境内を、瓢箪池(ひょうたんいけ)と呼ばれる大きな池の向こうに見える五重塔を目指して歩いていきます。

 

 

弘法大師の発案により、平安時代に建てられた五重塔ですが、その後、4回も火災で焼失。

 

現在の塔は六代目で、江戸時代、徳川将軍・家光によって寄進されたものです。

 

その為、上から下まで建物の幅に変化の無い、江戸時代の様式になっています。

 

もし、最初の塔が現代まで残っていたら、法隆寺や醍醐寺のような中世式のツリー型だったのかもしれませんね。

 

 

近くで見ると、まさに見上げるばかりで首が痛くなりそう(笑)。

 

塔の前に居る人を比較対象として見ると、この五重塔の高さが良く分かります。

 

これだけ高いと、近過ぎては全体を写真のフレームに収めるのが難しく、遠ざかると周りの木々などが邪魔になって、撮影が難しくなる場合も多いのですが、醍醐寺の五重塔と同様に、視界を遮るものが周囲に無いので助かりました。

 

 

全体像は撮れたものの、思いっきり逆光になってしまったのが残念…。

 

 

 

 

 

塔の内部は、基本的に非公開ですが、年に何度か特別拝観日があります。

 

真言宗の寺院にある塔では御本尊として据えられている事の多い大日如来像ですが、この塔には納められていません。

 

その代わりに、上層から下層まで塔の中心を貫く心柱を大日如来と見立てており、その周りに四体の如来像、八体の菩薩像が立ち並んでいます。

 

 

間近で見た五重塔も高さを感じましたが、外に出て、ちょっと離れた場所から見ると、また違った感覚で、その高さと美しさを再確認できます。

 

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<2017年夏 京都旅>

1、「つなげて!全国鉄道むすめ巡り」大阪モノレール

2、「つなげて!全国鉄道むすめ巡り」嵐電、嵯峨野観光鉄道

3、世界遺産「仁和寺」前篇

4、世界遺産「仁和寺」後編

5、仁和寺の五重塔

6、西京極スタジアム

7、世界遺産「醍醐寺」前編

8、世界遺産「醍醐寺」後編

9、醍醐寺の五重塔

10、東寺の五重塔

 

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