「お父さんを大事にしなさいよ」と近所の人に言われたのも亡くなったハナのおかげです

恥ずかしい話なんですが、うちの両親は仲がよくありません。

お互いがお互いのことをいつも悪くいっていて
片方がいないともう片方の悪口をいうのが日常茶飯事。

もう高齢なんだからもっと仲良くすればいいのにと思っても
頑固だから自分の考えを譲れないみたいなんです。

でも今日母が珍しくこんな話を私にしました。

「Tさんが『お父さんを大事にしなさいね』って言ってきたのよ」
（お父さんは私の父のことです）

Tさんは実家のマンションの１階に住む猫好きなおばさんなんですが
父はこの方と会うとよく立ち話をするみたいなんです。

母もこのおばさんとは結構仲がよくて
今日母の友人がこの方と立ち話をしているところに
偶然でくわしたみたいです。

お宅のハナちゃん亡くなったんだって？

ハナちゃんとは実家で飼っていたヨークシャテリア。
先月１５歳でなくなりました。

ハナは本当にみんなにかわいがられたイヌで
近所でも有名犬でした。

私もたまに散歩をしたけど私のことを知らない人でも
ハナちゃんのことを知っていて
あれ？ハナちゃんですよね？
今日は違う人が散歩をしているから違うイヌかと思ったわ
と言われるくらい有名だったんです。

でも先月の終わりに急に様態が悪くなって
あれよあれよと言う間に弱ってしまって
亡くなりました。

今でも思い出すと涙が出てきます。

悲しすぎると何も言えなくなるとはこんなことなのか
と言うくらい、誰にも言えず
離れて住んでいる妹にも連絡できませんでした。

ブログに亡くなったことを書くなんて絶対に無理！
と思っていました。

ブログに書いたらずっと残ってしまうから
こんなショックなことを書いて
いつかまた見返すことがあったら悲しすぎる、と思ってました。

亡くなる数日前からけいれんが始まって
両親が交代で夜もつきっきりでみて
様態がおかしくなるとうちに連絡がくるというのを
数日続けていました。

夏になるとイヌは汗がかけないので
とてもつらそうでいつもハーハーいうんです。

今年の夏を乗り切れるのか？

タダでさえ苦しそうなのに
もうもたないかもしれないと思ってました。

それにハナちゃんも大変だけど
両親も大丈夫かな？とかなり不安になりました。

親孝行なのかー
暑くなる寸前、６月の終わりにハナがなくなったんです。

その時のことを思い出すと今でも涙があふれてきて
ずっと喪失感でいっぱいでした。

父も母も火葬するまでは気丈に振る舞っていましたけど
お骨を見ながら母は大泣きし
私も涙が止まりませんでした。

でも思ったんです。

うちの両親に世話をかけないように
ハナは早く亡くなったんだな～と。

最近体調が優れないみたいと思ってから
急に悪くなって
食欲旺盛で水もがぼがぼ飲んでいた子が
あれよあれよという間に急に悪くなってしまって
あっという間になくなってしまったんです。

父はリハビリ先でもハナがなくなったことを話したみたいでした。

そして近所のTさんにも
たぶんハナが死んだこと、悲しかったこを話したんだと思います。

散歩も毎日してくれた父だったので
体は大変だったかもしれないけれど
そのおかげでいろんな人と知り合いになったり
楽しい思いもさせてくれて
きっといい思い出もたくさんできたんだと思います。

お父さんはハナちゃんのこと
ものすごく可愛かったんだと思うよ

とTさんは母に言ったそうです。

母もTさんに言われて何か思ったのかな。

今までは子がかすがいでなく、イヌがかすがいみたいに暮らしてきたけど
いよいよ二人で仲良く生活しないといけないと思っかもしれません。

いつまでもいがみ合ってたら
ハナちゃんも悲しむよね。

動物を飼うのって高齢者には大変なことです。

そう思うと悲しいけど
ハナは両親の負担を考えて早く亡くなってくれたのかもしれない。

これから両親がつましくても
仲良く生活してくれるといいな。