(続き)
こうして私は戦う決意をしたのでした。
…さて、そんな出来事を経て色々あって今の私があるわけですが、翻ってみて、当時の自分の行動を分析したいと思います。
ぶっちゃけ結論から言いますと、労組に相談しようとした当時の私の行動は悪くない選択だと思っております。
このブログのタイトルに惹かれてこの記事を読んでいる人の多くは、労働問題にそれなりの関心がある方かと思います。
そのような人の多くは、在籍している(あるいは在籍していた)企業に労働組合はない、または有ってもマトモに労働問題を扱わないで会社の傀儡になっていたり、自分達だけサボって給料貰っているような人間の集まりに見えるかもしれません。政党の票集めしか興味のない子供の集まりの組織に見えることもあるでしょう。
私の前回の記事の書記長の対応を読んで「そりゃそーだ」以上の感想しかない人も多く居ると思います。
それでも、もし今あなた自身が労働問題に苛まれているとしたら、是非ともまず一度は労組、または社内のコンプライアンス担当者と連絡を取ってみてください(もちろん身バレには細心の注意を払って)。
もしかしたら、運悪く、万に一つ、ブラックなのが自分の上司だけで、会社も労組もコンプライアンスに気を配ってるのが実態かもしれません。
そんな悪運を引き当ててしまったら、大人しくブラック上司に罰を受けて貰って溜飲を下げましょう。
しかし、そんな運の悪いことは普通ありません。なぜならブラックな職場が発生するのはまず間違いなく労組や経営側がコンプライアンスを軽視しているからです。労働者の相談に親身に乗ってるふりをして不満分子をあぶり出すような労組もあるかもしれません。
しかし、その可能性があっても、私はまず労組に連絡を取ることをお勧めします。
何故か。それは、そのような不正をただすべき役回りに居ながらその仕事を果たさない人間を目の当たりにすると、「自分を苛む不正を誰かに相談したい」と思ってる人は大抵↓みたいな顔になるからです。
誰かに文句つけたいくらい仕事に追われていたり、上司からの扱われ方に困っていたりする人は、「肩書だけでも受けてる仕事なのに、全くやる気が見られない人」に接触すると、↑のような表情になります。
そしてこれはとても大事なことですが、そのような「動かない労組」と接触しなかった人は、まず職場内の「自分よりは働いてないように見える人」に矛先を向けがちです。
大抵のブラック上司は、まずストレス耐性の低い人(中には健全な時の能力は高い人もよく居ます)に過大なストレスを与え、能力をどん底に落とすことでスケープゴートを作ります。
これによって、職場や上司の不正に対するストレスの矛先が、職場や上司からそれる環境を作ります。
あなた自身がこのスケープゴートを攻撃しないためにも、まず「動かない労組」と連絡をとり、怒りの正しい矛先を見つける必要があるのです。
職場や上司の不正に苛まれている人にとって、スケープゴートへの攻撃は楽なストレス解消手段かもしれません。
しかし、倫理的な問題はもちろん、実利の面でも訴訟リスクがありますし、いつ自分にお鉢が回ってくるかもわかりません。
あらゆる自分のマイナスを回避するためにも、そして、正しい相手と戦うため被害者同士で結託…できないまでも被害者同士でポコポコし合わないためにも、まずは怒りの正しい矛先を見つける必要があるのです。
労組への相談によって、何でか自分への当たりが酷くなる可能性もありえます。が、そこは「証拠集めゲーム」のボーナスタイムに入ったと思ってガチャ回せばいいんです。
不正に苛まれた人が怒りを感じるのは正しい。だからこそ、その感情のやり場も、正しい向きに置いて上げて欲しいんです。
おわり
※↓こちらは動くローソ↓
スポンサードリンク: ローソンのネットスーパー