「成長」
この時期の自然界はめまぐるしい速さで成長しています。
この前まで花を咲かせていたと思っていた木が、もう、実をつけていたり
筍は、あっという間に背を伸ばし、すがすがしく立派な若竹になっていたり
蜂の巣が大きくなっていたり
メダカの卵がかえっていたり
いつかそのうち…と私たちが思っている間に着実に変化している
種まきも、そのうちと言っている間にタイミングを逃したり
サクランボの収穫も熟しすぎていたり
カメラに収めたいと思っていた花の時期が終わっていたり
そうすると、1年後までそのチャンスを逃してしまう
1年後には樹木は年輪を増やし、昨年よりどっしりとそこに構える
私たちは年齢を積み重ねるのだが…1年前をきちっと肥やしにできていだろうか
今やるべきことをきっちっとやろう
それに手が付けれないのなら、それはやるべきことではないっと潔く忘れよう
一瞬一瞬を大切にする、その積み重ねが成長
「かいこ」…繭の化粧水
かいこがつくる繭は真っ白で、とても美しいですが
その繭がお肌にいいのはご存知でしょうか?
繭のたんぱく質にはセリシンという成分が約30%含まれています。
このセリシンのアミノ酸組成は肌の天然保湿因子とよく似ている為に、お肌のバリア機能を低下させる活性酸素の発生や、シミの原因となるチロシナーゼの働きを抑制する効果が有るといわれています。
私たちの肌に対し保湿、美白をもたらしてくれるわけです。
繭が手に入れば化粧水の作り方は簡単。
繭を水から40分ほど煮ます。、繭がほぐれてきます、それと同時にセリシンもとけだしてくるわけです。
それに保湿成分であるグリセリンを加え、出来上がり。
蚕がもたらしてくれる天然美肌成分。
一度お試しください!
「かいこ」…生成り色
繭の色は白といえども「生成り色」
その色はあたたかさを感じ、ほっとした気持ちになります。
雪のような白さは純白で無垢な色ですが、どこか近寄りがたさを感じます。
繭や綿が私たち日本人の生活に身近な存在であったから、このような感情を抱くのかもしれませんね。
実は「生成り」は日本の伝統色ではなく、明治以降に使用されるようになった色名なのです。
それは、日常にあたり前に存在していた色だったから、あえて色名がなかったのではないかとも思えます。それが、自然が失われつつある中、その存在が当たり前ではないと気づき、名前を付けられるようになったのではないでしょうか。
色名の歴史は浅くとも、私たち日本人の誰にでも似合う風土の色であることには変わりないのです。
「黄味がかった白色」
どんなときでも私たちの味方になってくれる色。
体が疲れたなと感じたとき、この色を身にまとってみましょう。
きっと、ありもままの自分をとりもどせるでしょう
