文月
今日から7月、7月の別名は「文月」
七夕に和歌を交換したり、書物を夜風にあてたり、短冊に字を書いて書道の上達を願ったりと、文を披露する月「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。
文を書くというのは自分の思いを外に表現するとこと。
すでに心にあるまとまった思いを書くこともありますし、逆にまとまらない心を書き綴ることで、自分の思いをまとめることもできます。
自分と向き合う、相手を思う、それを形にすることで伝えることができます。
今月は文を書くことを意識してみましょう。
メールに慣れ親しんでしまったという方も、大切な人に文を書いてみませんか。
あなたが選んだ便箋に、あなたしか描くことができない文字、あなただけの思い、そして、あなたが書いた宛先人の名前
電子メールの時代になっても自分の名前を書くことは数ありますが、
他人の名前を書くことはめっきり少なくなったのではないでしょうか?他人が自分の名前を思い、書いてくれることはとても嬉しいものです。字からその人の人柄を想像することもできますしね。
そしてしめくくりは切手選び、季節にあった切手や珍しいものなど、それらをすべてトータルしてあなたの文の完成です。
文をしたためるということは自分の心を豊かにしてくれます。
季節の花や香りを添えて、夏を届けてあげましょう。
夏…アオイ科のお花たち
この時期はアオイ科の花たちの姿があちらこちらに見られます。
タチアオイ、ゼニアオイ、ウスベニアオイ、トロロアオイ
夏野菜のオクラや、繊維のワタも、ハイビスカスもそうです。
可憐な小さな花から存在感のある大きな花まで、色も様々あります。まっすぐと背筋をのばし、花たちは柔らかな花びらをまとい、開放的に咲いています。
「葵」ときくと徳川家の家紋を思い出しますが、アオイ科の植物たちとは葉の形が違います。
実は徳川家の家紋の「葵」はフタバアオイを表わしており、アオイ科の植物ではなく、ウマノスズクサ科の植物なのです。京都の葵祭りの葵や源氏物語や枕草子に出てくる葵も「フタバアオイ」を指していると考えられます。
現在のアオイ科の多くは室町時代以降に日本に入ってきたものなのです。
夏の暑さの中、まっすぐに天に伸び、多くの花を咲かせ、気取らないところが、開放的な季節に合い、多くの人々から好感を持たれるのでしょう。
葵の花のように、いつもまっすぐでみんなを笑顔にできる人でありたいものですね。
夏のお花たち
夏至が過ぎ、暦の上では夏まさっかり
梅雨空ではピンときませんが、梅雨の晴れ間には、そんな季節を十分に感じます。
今の時期、木々たちの葉の緑色も落ち着き、成長はひと段落したように見えます。
今度は光合成をしながら、自分の幹を太くする時期。
表面的な変化はみえなくても、たくさんの栄養を生産しています。
そう、私たち人も同じ。
今年に入って半年が過ぎようとしています。
目に見えない分、人からは評価されないかもしれませし、思うようにはなかなか進まないかもしれません。
目に見えないから、あきらめても分からないかもしれません。
しかし、秋にはそれが実るのです。
緑に混じって咲く紫のお花たち、強い紫外線から自分を守る知恵を蓄えています。
その知恵も日々の積み重ね。
毎日を丁寧にすごし、あなたの中に素敵な実を育てましょう!


