「水」…はす
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
背筋をまっすぐにのばし、様々な表情を見せくれる蓮の花
早朝から咲きはじめ、お昼には蕾に戻ります
花の命は4日間ほど
花托が肥大し、果実がたくさんできてきます。
この姿が蜂の巣に似ていることから「ハチス」と呼ばれ、略されて「ハス」となったとのこと
また、大きな葉を使用して楽しむ象鼻杯(ぞうびはい)は、ハスを茎の途中で切り落とし、そのハスを用いて葉に 酒などの飲み物を注ぎ、反対側の茎の切り口の部分から葉に注いだ酒などを飲 むものです。
それは、茎がストロー状になっているからなのです。
地下茎は「先の見通しのいい食物として」知られるレンコン。
蓮が泥の中でも美しく咲くことができるのは、これらの穴を通し、体中に新鮮な空気を循環させているからなのです。
「泥に染まらず」ということは
どのような状況でも、自分の目的を持っていればそこへの道筋を通すことができるということなのでしょう。
周りの環境のせいにせず、自分の在り方を蓮は教えてくれているのです。
「水」…循環
夏は水に関わることが多くなります。
子どもたちは水遊び、大人も足を水につけるだけで、ひんやりとして気持ちいいものです。
海、プールなど水につかることでリラックスをもたらしてくれるだけでなく、水は私たちに涼をもたらしてくれます。
カメに張った水に泳ぐメダカの姿や、金魚鉢の金魚の姿をみると実際に温度は変わらなくても
こころで涼を感じることができます。
また、夏の夕方にまく打ち水は涼やかな風をもたらしてくれます。
かき氷はほてった体を冷やしてくれ
きゅうりやスイカは90%が水分で夏の水分補給に役立ちます。
私たちは様々な形で水を循環させています。
体に取り入れることで血液循環をよくし、老廃物を排泄します。
過去のいざこざをなかったことにするといった意味をもつ「水に流す」という言葉があります。
これは、単に忘れてしまうということだけでなく、受け入れることも意味します。
水は自浄作用をもち、いいことも悪いことも含めて受容し、それを糧にしていきます。
不要なものを取りのぞくのではなく、有益なものにしていく力を私たちは持っているのです。
様々な面で水に流されるのではなく、意思をもって水に流れてみたり、水に流していきたいものですね。
意思がない水の流し方は、環境を壊すだけなのです。
暑さと付き合いながら水のいい循環をしていきましょう!
海の日
今日は「海の日」
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日
私たちはどれくらい海からの贈り物を受け取っているだろうか?
羊水は海水の成分とよく似ており、胎児の成長は人の進化の過程とよく似ているといわれています。
海は私たち生物を生み出しました。そして、今でも多くの命を育んでいます。
海へ足を運ぶとその広さに心が開放され、
寄せてはひく波の姿に時間を忘れ、波の音に心が癒されます。
きっと、私たちの体の中には、生物が誕生した時の名残の海水の滴があり、海をみるとそれらに共鳴するのでしょう。
成人の体の65%が水分です。私たちは”水”なしでは生きていくことはできません。
あなたは自分の体の水環境を考えたことはありますか?
あなたが自分の体の水との付き合いを考えることは、海の環境を考えることにつながるのです。
地球の約7割が海、私たちの体は地球の縮小版なのです。
さぁ、あなたの体の中の海の滴を感じてみましょう。
あなたが自分の体内の水を大切にすることが、
私たちを生み出してくれた海への感謝につながるのではないでしょうか。


