立冬
今日は「立冬」
少し前までは、薄着をしていてもなんとか過ごすことができましたが、
今はもう寒さを感じるようになりました。
”涼”から”寒”へ、心地よいか、そうでないかの微妙な温度差が冬の訪れを感じさせてくれます。
移り変わりの時は「気のせい」と感じ、油断をしてしまいやすいもの
ほんの少しのいたわりを忘れずにいたいものですね
衣服ではストールを一枚
食事では温かいものを1品
住まいでは冬用の敷物を
ほんの少し手を加えることで、よりどころが生まれます。そして、心が温かくなるものです。
目に見えない人のこころも同じ
気候が寒くなると、本能的に不安を感じることもあります。
そんな時、心温まる一言があると安心感が生まれるものです。
あなたはどんな言葉でホッとしますか?
その一言を他の人にかけてみましょう。
「秋を満喫」…さつまいも
今の時期から冬の間、私たちの味覚を楽しませてくれるサツマイモ
まろやかな甘さが人を惹きつけます。
サツマイモは土壌を選ばずやせた土地でも育つことができます。
サツマイモはでんぷんが多く良質なエネルギー源となり、江戸時代の大飢饉がきっかけで全国に広められました。
食物繊維、ビタミンCをはじめとするビタミン類やミネラルも豊富に含まれており、
腸内環境や肌の状態を整えてくれます。
そんな、私たちに嬉しい食物ですが、収穫後は適度なお付き合いが必要です
また、サツマイモは収穫後も呼吸をしていますので、適切な管理をしてあげましょう。
適度な温度と湿度があれば保存により甘さを増します。
また調理も、ゆっくりと時間をかけることで甘みを引き出すことができます。
このようにサツマイモをみていきますと、どんな時も自分のペースを崩さないことが大切だと教えてくれています。そんなところが人をも支える底力となるのでしょう。
どんな時も自分の底時からを信じましょう!
「秋を満喫」…いちょう
赤系の紅葉の多い中で、黄色で彩りを加えてくれるのは「いちょう」
黄色く色づいた、いちょうの大木は、他と違うスタイルで生き抜いていく強さを教えてくれています。
そのイメージどおり、地球上に2億年も生き続け「生きた化石」と呼ばれているのです。
落ち葉といったら多くの方がこのいちょうの葉の形を思い浮かべるほど、特徴的な形をしています。
「いちょう」という名前も中国語で鴨の足を意味する「ヤーチャオ」が変化してついたもの。葉の形が水鳥の足に似ていることから由来しています。
日本では実であるぎんなんを採取し、秋の食卓に賑わいを与えてくれますが
ヨーロッパではいちょうの葉が医薬品として使用されています。
いちょうは血管を広げ、血流を改善する作用や、脳代謝をを改善する働きがあるといわれています。
そのため冷え性や認知症の予防に用いられます。ただ、アレルギーを起こす可能性のある成分も含まれておりますので注意してください。
長年生き抜いたイチョウ、きっとそれだけの多くの知恵を身につけているのでしょうね。

