感謝…ワイン
山梨や長野をはじめ国産ワインも今月に入り新酒が発売されました。
ワインの瓶を手にした瞬間、ドキドキとした興奮が走ります。
今年のワインの出来はどうだろう?
この瓶の中に今年の恵みが詰まっています。
天候、土、ぶどう、酵母、人とのハーモニーで出来上がったワイン。
新芽が出て、花が咲き、実がなり、酵母の力で発酵し、それを手助けした作り手がいる。
口に含みながら、ワインが育った情景を思い浮かべ、昨年との違いを感じてみたりする。
ワインとあわせて今年の自分の振り返りをしてもいいかもしれない。
私たちの人生もほんの一瞬のズレで大きく変わる
一瞬一瞬の時間、出会いの紡ぎで今があるのです
いずれにしてもワインができたこと、ワインを楽しめる自分が今ここにいることに感謝したいものです。
感謝…落ち葉
目を楽しませてくれた紅葉たちが、舞い降り、あちらこちらで落ち葉たちと出会うことができます。
様々な色に色づき、木に宿している時とは違い、ても親しげな表情をしています。
植物としての役割を終えた満足感からの表情なのでしょうか、ついつい手に取りたくなります。
そして、落ち葉を掃き集めた場所をみると宝物が隠れているようで心が弾みます。
森の中で落ち葉が森の栄養になるように、集めた葉で「落ち葉たい肥」を作ってみてもいいですね。
サクラやいちょう、カキは身近にありますが堆肥にはあまり向かないといわれています、クヌギ、ナラ、ケヤキなどを集め、米ぬかなどを加え1年ほどかけて作ることができます。
また、落ち葉で染色するのもいいかもしれません。桜の落ち葉で染物をすると淡いピンク色になります。
役割を終えた落ち葉たちも、お付き合いを変えれば様々な方法で輝きます。
「ありがとう」その気持ちがあれば、そんなお付き合いがきっと続くのでしょう。
感謝
「私たちは一人で生きているわけではない」
よく耳にする言葉です。
身近な人に支えられ生きていることはていることは実感しやすいですが、
人以外の生き物に目を向けることは余裕がなくてはなかなかできることではありません。
植物が落とした葉は小さな虫たちが冬を越す場所になります、目に見えないほどの微生物は落ち葉を
分解しふかふかの土を作り上げてくれます、ふかふかの土は木々の栄養となり豊かな森を育てます。
そのように、生きているものすべてが何らかの働きをして、私たちの生活を支えてくれているのです。
大人になった私たちは「人の役に立たなくては」との思いがあります。それ自体は大切な思いですが、
それが自分や他人に対する期待感に変わってしまうことで、ありのままの状態を受け入れがたくなり、葛藤が生じ、どんよりとした気持ちが生まれます。そして、自分だけが頑張っているという驕りが生まれます。
この世の中に存在しているものに無駄なものなど何一つなく、何らかの働きをしているのです。
そして、過去に存在したものは、私たちの心に存在し続け私たちの心のよりどころとなっているのです。
今、あなたがここにいてくれるからこそ、私の存在意義もあるのです。


