ちょっと前は本当にこういう人ばかりだったんです。
診察室に入ってきた子供とパパ。
きっとママに「小児科に連れて行って。」と
言われてきたんでしょう。
1-2歳の子が自分で座って、脱衣もってできると思いますか?
症状のことはかろうじて説明できてもこういう人は
お家での普段の様子は詳しく聞けません。
新聞とかマンガを片手だったりして、
待合室では子供に目を離さないでいたかどうか不安です。
これは私が、お父さんが膝に子供を抱っこして
胸とお腹を出してくれることを期待しているという絵です。
かわりに増えてきたのがこういうパパです。
例えば一ヶ月健診。
まず、入ってくる時にパパが抱っこ。
「おむつだけにしてあげてください。」
と言うと二人で脱がせる。
なのでお母さんから早めにお話が聞けます。
最後の質問で、
「何か聞いておきたいことがありますか?」と尋ねると、
真剣に聞いてくれるパパ。例えば、
「ミルクの後によく唸るんです。」
「ミルクが食道に戻ってきているのかもしれません。
飲んだ後は上半身を高くしておくとそういうことが
減りますよ。」
こう言ってまたお父さんの抱っこで帰るんです。
先日の実話ですが、
「この子、よくしゃっくりをするんです。
大丈夫でしょうか?」
「赤ちゃんのしゃっくりは、長く続きませんから
体に害はありません。小児科の本には
放っておいていいと書いてありますよ。
げっぷをさせるとその拍子に止まることがあります。
お母さんのお腹の中でもしゃっくりは
していたでしょう?」
とお話ししたところ、
「あー!してたしてた。」
ってそのご夫婦は二人で言ったんですけれど、
お父さんどうして知ってるの???
奥さんのお腹によく手をあてていたとか?
風邪で連れてきた子供のことも最近のお父さんたちは
よく説明できるし、普段の様子もよく知っているんです。
もちろんそういうパパばかりではありませんが、
良い傾向ですよね。
私が最近、感心するパパ達。
薬剤師さんのメディカルパパ
と
最近、twitterでお話しすることがあるmiyamotoさん。
miyamotoさんによればネットではよく見かけるんですが、
リアルではまだあまりイクメン友達っていないんですって。
ネットワーク作りって確かに女性の方が得意そうですが、
パパたちにも情報交換をして頑張ってほしいです。
仕事が大変でさえなければもっと育児に参加したいという
男性っていると思うな。