ホトケノザに役立つエクササイズ「自分を何かに例えてみる」

花、木、動物、天気、カップ、家･･･。

セラピーの技法の中に、今の自分の状態に気づいていく方法として、自分を何かに例えるワークがあります

例えば、もしもあなたがバラの花だとしたら、どんなバラでしょうか？

どんな色合いをしていますか？

花の形や、大きさは？

咲き具合は？

ツボミ、半開、全開？

香は、ありますか？

手触りは、どんなでしょうか。

少し引いて、枝ぶりや大きさも、見てみましょう。

そのバラは、どんな場所にいますか。

森の中、花壇、あるいは、お部屋の花瓶に生けられているかもしれません。

周りには、他のバラや、生き物は、いるでしょうか。

今、そこにいて、バラは、どんな風に感じて、どんな事を思っていますか。

例えば･･･

私は、淡いピンクの花を満開に咲かせたバラの木です。

たくさんの種類の植物がいる、大きな自然庭園の池の近くに、他のバラ達と一緒にいます。

私は一番小さな木ですが、花をたくさん咲かせていて、今が盛りです。

私にいつも水や肥料をくれる庭園のおじいさんは、私をとても大切にしてくれて、私はこのおじいさんが大好きです。

今日はとてもいいお天気で、たくさんの人達が、カップルや家族で庭園を訪れています。

私はとてもよい香を放ち、人々は私の香をかぐと、安らかで優しい気持になっていきます。

私は、人々が私を楽しんでくれるのを、とても嬉しく感じています。

私の喜びは、そのままの私を、人々に喜んでもらえる事です。

･･･といったふうに。

この例はどちらかというとポジティブですが、ポジティブであれネガティブであれ、あまりアタマで考えずに、自然に出て来るものを許します。

努力、ふんばりは、私達が成長していく過程で、大切なもの。

でも、時には、無理にやり続ける事そのものが目的となってしまっていたり、我慢し続ける事自体が正しい事をしていると思い込んでいる時も

そこに良い悪いはないですが、私達がアタマでしている決断や判断が、必ずしも深いところの気持ちに寄り添ったものではない事もあって、それが、こころの片隅の小さな痛みや辛さとなっている場合もあるかもしれません。

行動や決断について、スッキリしない部分があったり、悪くないけれど何かが違うような気がする時には、ダイレクトに自分を見つめる方法もありますが、自分を何かに例えてみる事で、違った切り口から観察する事が出来るでしょう