まさかまたのびのびBOYの記事を書くとは思わなかったw
でもなかなか面白いので書きますよ。
基本は伸びようが食べようがプレイヤーの自由で敵もいなければゴールもない。
そんなゆるゆるすぎるのびのびBOYですが唯一数字として残るのがBOYの伸びた距離。
そしてこれをオンライン上にいるGIRLちゃんに送ることができまして
これに応じてGIRLちゃんは地球から外宇宙に向けて伸び続けます。
GIRLちゃんをみんなで伸ばす。
というのが本作唯一の目的ですかな。
でもまあそんあことはどうでもいいか。
なんてこと思ってたんですが配信から1週間。
GIRLちゃんの距離が月に到達しましたー
パチパチパチパチ
これ、ゆるーく遊んでますと1回のプレイで伸びるのはせいぜい数キロなんですが
一人ひとりの距離は大したことなくてもみんなで集まればけっこう伸びますね。
そうか、もう月か。
なんかあれです、これはアーティストが発起人になって行なわれる
ワークショップにボランティアとして参加してるような気分です。
みんなでなんか作ってます。
よくわからんけどなんか作ってます。
そしてなんかできた。
なんかよくわからんがあそこは僕が作ったよー、みたいな。
現在約2万7千人のプレイヤーがいて、伸ばした長さランキングも出るんですけど
これ最初は正直どうでもよかったんですよね。
というかオンラインランキングにありがちな
「あなたは7650位です」とか言われてもうれしくともなんともないやい、というパターン。
しかし本作は競うというより参加することに意味がある、といいますか
○万人のみなさんで○○m伸びました
なんて言われちゃうと
その中の何メートルかはぼくの頑張り、みたいな感じで妙にテンション上がります。
ほんと多くの方と作品を作り上げるワークショップみたいだ。
もしくは祭の準備。
とにかく月到達を参加したみなさんとお祝いしたい気分でありますw
ということで月到達記念に月ステージがアンロックされましたので
お祝いがてらのびのびしてみました。
なんか月っぽい住人がいたりしますが、地球も変な人ばかりだったから全然驚かない。
お、三日月人間発見、食べてみよう!てな感じでこっちも完全に狂って候www
でもなんか感慨深いものがあります。
やってることは伸びて食って千切れてと相変わらずですがw
なにげにジャンプも地球より高くジャンプできたりしまして
その辺はちゃんと計算してらっしゃるようで。
相変わらず技術の無駄遣いっぷりには感服いたしますw
それにしても恐るべしのびのびBOY。
遊べば遊ぶほどじわり虜にされていく感じ。
前回も言いましたが、こいつはゲームではありません。
いわゆるゲームらしい気持ちよさは一切ないです。
ヨーロッパの知育玩具のような美しさと
縁日で売ってる変なおもちゃのようなくだらなさが共存している
なかなか珍しいバーチャル玩具です。
ほんと縁日のおもちゃのようだなあwww
遊戯のレアカードに釣られてくじ引くともらえる粗悪品w
もしくは駄菓子屋で300円位で売ってるおもちゃ。
遊んでると、昔であった変なおもちゃのことをよく思い出します。
壁にくっついてべたべた落ちていくだけのタコとか
カメレオンの舌のようにビヨーンと伸ばして遠くものがくっつくやつとか。
スライムとか、練りけしとか。
すごいくっだらねーのになんか取り合いになってましたよね、昔はwww
それとトカゲの尻尾切りをカナヘビさんに実演してもらったり
理科の実験と称して虫メガネで蟻の群れにソーラレイ照射したりといったことも思い出したw
高橋慶太さんの見ているものはなんだろう?
ただただ単純に、こうなったらどうなる?
ということが知りたいのかもしれませんね。
子供のもつ好奇心、純真で残酷な好奇心を満たすなにかを作りたいのかもしれません。
大人になると忘れてしまうものを未だお持ちなのかもしれませんし
ただの変態かもしれませんw
それにしてもスタッフさんたち大変だろうなあ。
普通のひとがこのセンスを理解するのは不可能じゃないかと思いますので。
のびのびBOYのスタッフさんたち偉い、偉すぎる。
思えば塊魂もそんな感じですよね。
周りにあるもの巻き込んで、ひたすらでかくするだけw
そういった遊びも、こどもはよくしますもんね。
でかくて黒光りするどろだんごを一心不乱に作る、みたいな。
のびのびBOYにガッカリしている高橋ファンの方もけっこういらしゃるようですが
僕が思うに、高橋さんが目指してる世界は正直エンターテイメントとしてのゲームとは
相容れない部分が多いような気がします。
そうだな、普通は出てきた企画をより多くの人にも楽しんでもらえるように
商品として磨いていくのがゲーム作りではないのかと思うのですが
高橋さんの場合、商品として仕上げる意識が薄いのかもしれませんね。
極端な話、遊び手のことなんか考えちゃいないかもしれませんwww
なかなかの性悪かもしれませんなwwwww
のびのびBOYはそんな高橋さんを象徴するような作品かもしれません。
ここをスタンダードと見るべきかも。
基本理念は大して変わらないのに面白かった塊魂のほうこそイレギュラー。
ある意味奇跡の作品のような気がします。
ゲームではありませんがメディアアーティストとして活躍している
八谷和彦さんが手掛けて大ブレイクしたメーラー、ポストペットと似てるかも。
八谷さんの作品も人がどうこうよりも自分の中で見てみたいものを最優先に
取り組んでる感じで、ポストペットファンの方が彼の世界に飛び込んでいっても
ぽかーんとしてしまいそうです。
うん、似てる似てる。
塊魂はポストペットだwwwwwwww
アート作品が奇跡的に商品として成功した数少ない例のひとつかもしれませんね。
のびのびBOYでがっかりしてる方々にはご愁傷様としか言いようがありませんが
これで彼の真の姿だと思います。
かっこいいと思ってたら変態でした、みたいなwww
しかしただの変態ではありません。
のびのびBOYは遊びとしてすごいですし
今回の月到達で感じたうれしさ。
国籍・人種を問わず参加したのびのびプレイヤーで達成したんだという一体感。
これちょっとすごいですよ。
すごいと思ってるのは僕一人のような気もしますがw
のびのびBOY、日本国内ではネタ扱いですが
海外ではなんか賞でも貰ってしまいそうな気さえします。
あちらはこういったものをアートとして評価する土壌がありますからね。
もしそうなると、次の場所用意してもらえる可能性高いですよね。
次はどんな変態作品が登場しますやら。
ということで、多くの塊魂ファンを失ったような気がしますが
一部に熱烈なファン、真の高橋慶太ファンを生み出したのではと思われるのびのびBOY。
次に目指すは火星です。
火星って地球から何万キロ先にあるんでしょうか?
全世界のファンが不眠不休でのびのびしても半年ぐらいはかかりそうな気がしますが
こうなったら目指してみたいですね。
そして最終的には太陽系を飛び出したい。
それまで僕は生きてるかなw
まあその前にPS3本体がオワットル可能性大ですが。
以上、のびのびBOY月へ往くでした。
がっつり遊んでるようですが、全然そうではありません。
PS3起動させ、のびのびBOYスタートしたら
そのまま放置してWii立ち上げてしつこくバブルボブルWiiで遊んでたり
PSPでプロデューサーさんになったりする毎日です。
そして時々のび具合を確認。
ゲームトしては失敗作と書きましたが
やらなくていいゲームとしては評価できるかもしれませんなwww
ではでは(・ω・)/