不定期でお送りしておりますバーチャルコンソールレビュー。
54回目の今回はファミコンのスマッシュピンポンをお送りします。
それでは
たまには四の五の言わずに遊んでみましょうか。
レベルはとりあえず1と…
※以下、キャシィ塚本(松本人志)で脳内補完よろしくお願いします。
サーブすら出来ずチーン(ノω・、)
まあまあまあ、こういうときはこうね。
Wiiリモコンをこう持って。
こう回して。
こねて
こねて
こねて
どぉーーーーん!!!
スマッシュピンポン(任天堂)
ファミコンソフト:2008年11月25日配信開始
DLに必要なニンテンドーポイント:500
僕のおすすめ度 5.73%
う・そ・よ・ね~~~ん
えー、ボコスカウォーズのレビュー以来あんまふざけてないなと思い
ちょっとふざけてみました。
ということでここからいつものように参りたいと思います。
スマッシュピンポンは、1985年にコナミがアーケードとMSXで発売した
コナミのピンポンを87年にディスクシステムへ移植したものです。
残念ながら、MSX版では遊んだことないのです。
幸いMSX版はPS3のゲームアーカイブスにて配信中の
コナミアンティークスMSXコレクションVol.1に収録されてるので
興味がある方はどうぞ。
話をファミコン版に戻しましょう。
ファミコン版も開発はコナミなんですが発売元が任天堂ということで
MSX版で観客席に一匹まぎれてたペンギンの代わりに
ドンキーコングが登場し試合を見守ります。
またゲームの合間にはディスクシステムのマスコットキャラであるディスくんが登場し
画面を盛り上げております。
卓球ということでゲーム中に出来ることはラケットを振る。
これだけであります。
移動はありません。
手首付きで宙に浮いたラケットは、ボールを自動追尾しますので
プレイヤーがすることはタイミングを合わせてラケットを振る。
これだけであります。
ただし、ただラケットを振るだけではありません。
ちゃんとラケットを振り分けることが、ショットを打ち分けることが出来るのです。
ということで操作説明。
十字キーを移動に使う必要がない。
本作では振る操作を十字キーに割り当ててあります。
十字キーの入力方向によってショットを打ち分けます。
左でドライブ、右でカット、上でスマッシュ。
本作のプレイヤーは右利き設定でなのでそのままラリーを続けると
どうしても左方向に寄っていくのですが
そこで活躍するのが1or2ボタン。
こいつを押すことでバックハンドに切り替えられますので
これで右方向への打ち分けもオッケー。
これらボタンを駆使して、ショットを打ち分けて勝利を目指します。
さてさて、ここからちょっと横道に逸れまして卓球ラケット今昔でも。
卓球ラケットには大きく分けてペンホルダーとシェークハンドという
2種類の形があります。
それぞれラケットを、ペンを握るように、握手をするように握る所からついた名称です。
僕らが学生だった1980年代前半はペンホルダーが主流だったので
スマッシュピンポンの握りもペンホルダーであります。
卓球部の同級生ががより握りやすくするために握りの部分を削ってる姿を
時々見かけましたね。
しかし時代は流れ、現在の主流はシェークハンドのようです。
卓球の中継なんかでもシェークハンドの選手がほとんどですもんね。
アジア地域ではペンホルダー使いもまだまだがんばってるようですが
ヨーロッパではほぼシェークハンドだそうです。
そういえば360のロックスタープレゼンツテーブルテニスでは
東洋の選手がペンホルダー使いでしたな。
えー、ラケットの話に触れたのは訳がありまして
握り以外の特徴としてはペンホルダーは片面に貼って片面だけで打ち分けまして
その特徴がゲーム中にも表現されています。
ボタンを押してバックハンドに入れ替える時の隙がそれですね。
これが両面ラバーのシェークハンドなら少ない隙でバックハンドが打てたのでは思います。
一応ペンホルダーにも裏面打法がありまして
松本大洋の傑作卓球マンガ『ピンポン』の主人公ペコも
最後の方で裏面打法を使用しますがあれも裏技的な扱いでしたな。
基本はあくまで片面、ということでスマッシュピンポンの操作システムは
ペンホルダーどうしの対戦を忠実に再現した作りとなっております。
前半のボケでぶちきれておりましたが
その原因はサーブがちょっと難しかったこと。
あしたのためにその1・サーブ。
サーブは1ボタンでトスを上げ、
タイミングを合わせてラケットを振るべし。
しかしタイミングが合わずに床に落としまくりでありましたorz
とはいえちょっと遊んだらタイミング思い出しましたけどね。
それにサーブが難しいのはなにもスマッシュピンポンに限った話ではなく
この時代に出ていたサーブを必要とするスポーツゲーム
有名どころではナムコのファミリーテニスや任天堂のテニス・バレーボールなんかも
サーブを習得するにはそれなりの練習が必要でしたもんね。
ここらで今度は卓球ゲーム今昔でも。
最新の卓球ゲームといえば先ほども触れましたが
Xbox360でロックスタープレゼンツテーブルテニスというゲームが出てまして
左スティックで移動、
4つのボタンもしくは右アナログスティックで4種類のスピンを打ち分け、
しかも選手はちょっと気持ち悪いくらいのHD仕様、
ゲームが進むとちゃんとユニフォームが汗ばんできたりと
恐ろしいまでの進化っぷりであります。
当然面白い。
熱い熱いラリーが繰り広げられる熱いゲームとなっております。
わずか20年ちょっとでえらいことになっとるなあ。
しかしながら、スマッシュピンポンも負けてはいません。
ショット操作に特化した分打つ事に集中出来ます。
そして3種のショットにフォア・バックハンドの入れ替え
そして打つタイミングでテーブルテニスにも劣らないショットの打ち分けが可能。
いやいやグラフィックやスピン等の再現力では圧倒的に劣ってしまいますが
球を打つ音やプレイ感覚はかなり高いレベルでまとまって見劣りしません。
特に打球音にはちょっと感動。
どうやってファミコンの音源で作ったんでしょうな。
お見事です。
まあスマッシュピンポンとテーブルテニスを比べるのは
あんまりという気がしなくもないですが
比べてみるといろいろ面白い事が見えて来たりもします。
昔のスポーツゲームは、いかに現実のスポーツをリアルに表現するのかに
注力を注いでいたように思います。
スポーツゲームだけってことでもないか。
どんなゲームもリアルな表現への憧れが先にあったんでしょうな。
それは現実のゲームが持つ難しさをも表現する事に繋がっていたんじゃないかと思います。
なのでサーブやスマッシュが難しかったりするんでしょうね。
そしてその難しさを克服してゲーム本来の持つ面白さを理解して欲しい。
そんな感じで作られたのではないかと思います。
時代が流れ現代。
リアルに表現出来るのは当たり前、後は如何にお客さんを楽しませるか。
コントローラがファミコンとは比べ物にならないほど複雑化してるせいもありますが
タイミング自体はけっこうゆるめで(イージーの場合)
簡単な操作でだれでも凄いプレーが出来るように。
しかし上級者にはさらに上を目指せるようなチューニングを目指しています。
歴史を重ねて来た分、お客様への気配りをする余裕も出て来たのかも知れませんね。
ゲームがエンターテイメントとして成長して来た証でもあります。
存分に楽しんでおくれと親切設計のテーブルテニス。
遊んでみやがれとばかりにピーキーなスマッシュピンポン。
どっちがいいとか悪いとかではなく、どちらもその基本理念に従って
面白いものを作ろうとしているところが素敵であります。
温故知新という言葉がありますが
スポーツゲームをやっているとこの言葉の意味を感じる事が多いです。
時代遅れと思われるゲームで遊んでみて、
当時やりたかったことや志、そしてそれを様々な形で受け継いでいることに
気付かされる事が少なくありません。
スマッシュピンポンは相当志が高いゲームでありました。
そして卓球ゲームの基礎はここで完成しているといっても過言ではありません。
ただちょっと、うまく遊びこなすにはそれなりの修行が必要であります。
なんか前回のエクセリオンにも通ずるところがありますなあ。
昔のゲームはそんなやつばっかりですよw
ピーキーではありますが、練習すればするほど上達する実感を得られるのも確か。
そして上手くなればなるほど面白さが増してきます。
反応!
反射…
音速!
光速!
蛇足ではありますが
松本大洋のピンポン読んだ後遊ぶと更に面白いので
出来ればセットでお願いしますwwwwwwwww
以上、スマッシュピンポンで遊んでみたでした。
BGMの無いところがさらにいいですね、打球音が際立って。
ほんとあの音を聞くだけでも価値ありです。
コントローラは更に進化して、Wiiリモコン適当に振るだけで楽しめる
卓球ゲームなども登場しておりますが
昭和生まれの卓球ゲームは
テレビ画面と両手に握られた十字キーとボタン一つに
2.74m×1.525mのテーブルの世界を集約させ
未だ色あせる事のない輝きを放っておりました。
是非是非遊んでみて欲しい作品であります。
スマッシュピンポン(任天堂)
ファミコンソフト:2008年11月25日配信開始
DLに必要なニンテンドーポイント:500
僕のおすすめ度 573%