熱血高校ドッジボール部で遊んでみた(レビュー50) | バーチャルコンソールクエスト

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気がつけば、くまたんちファンサイトではないかという情況ですがw
うちの柱はバーチャルコンソールですよ!!
ということでバーチャルコンソールレビューの時間であります。
50回目の今回は熱血高校ドッジボール部。
ファミコン版の方ですね。
それでは


熱血高校ドッジボール部が世の中に始めて登場したのは1987年11月。
場所は街のゲーセンでして初出はアーケードであります。

ドッジボール。
敵味方に分かれてボールをぶつけ合い、キャッチできなかったらアウト。
どちらかが全滅するまでそれを繰り返すという極めてシンプルな球技で
世の中のほとんどの人が小学校の昼休みなどに
一度はやったことがあるのではないでしょうか。
僕もよくやってましたね。
ぼくは小学生時代背の低い順で前に習えした場合、
一度も腕を伸ばしたことのないチビッコだったので避ける専門だったなあ。
というかほんとに小さかったので
(6年生頃で120センチあるかないか位w)
エース級の子の球はシャレじゃなく殺人ショットでしたよwww
鼻血流したこともあったなあwww

えー、そんな感じで昭和の子供の国民的球技だったと思われるドッジボールを
テクノスジャパンはなんとゲーム化してしまいました。
主役は前作・熱血硬派くにおくんでテクノスジャパンの顔となったくにおくん。

ルールは現実のドッジボール同様いたってシンプル。
相手にボールをぶつけて倒すのみ。
ただし、本作は主人公が小学生ではなく血の気の多い高校生。
男と男のプライドをかけたガチンコ勝負であります。
1球当たってアウト、ましてやかすったからアウトとかぬるいことはしません。
相手が吹き飛ぶようなショットを何度もぶちかまし
全員昇天させるまでゆるさないというケンカドッジボールであります。
舞台も、最初こそ男と男のガチンコ勝負ですが
最終的には全員バケモノのようなアメリカチームをぶちのめすという
少年ジャンプ方式で展開するケンカドッジボールでありました。
エースのくにお君以外はひょろひょろの子分ばかりで
エースがやられるとほぼ終わり、しかもプレイヤーは必殺シュート無しで
制限時間内に相手を粉砕できないとゲームオーバーという
インカム重視のゲーセンらしい仕様ではありましたが
ドッジボールの楽しさ、ボールをぶつけた時の快感がすごくよく表現されていて
これはこれで夢中になって遊んでました。

そんなケンカドッジボールは全国でも好評だったらしく
約8ヶ月後にはファミコン版が登場、それが本作であります。
ファミコン版くにおくんがそうであったように
ドッジボール部も家庭用に移植する際大胆なアレンジが施されます。
それは、キャプテン以外貧弱だった仲間にも個性を持たせたこと。
具体的にはシュート力や打たれ強さやテクニック等パラメータを持たせ
それぞれが固有の必殺シュートを打てるようになりました。
このことによって、チームとしての幅が広がり
内外野に誰を置くか考える事から戦略が生まれました。

操作は基本アーケード版と同じ。
十字キーで移動。
ボールを持ってる場合は、1でパス、2でシュート。
守備に回ってる時は、相手の攻撃に対しタイミング1を押すとキャッチ。
2を押すと避ける事ができます。
避ける動作はジャンプシュートや一部必殺シュートには無効なんでご注意を。

十字キー2回でダッシュ。
1+2同時押しでジャンプ。
ダッシュ9歩目、ジャンプ後頂点から下降し始めるあたりでシュートすると
ナイスシュートとなり威力が少しアップ。
ナイスシュートはテクニックが低いと使えないのでそこもご注意を。

ダッシュ7歩目でシュートを放つと必殺シュート。
ダッシュ中ジャンプし、ジャンプの頂点から下降し始めるタイミングでシュートすると
ダッシュジャンプ必殺シュートが放てます。


必殺シュートは貫通性能や追尾性能を備えたものや
取るタイミングが難しいトリッキーな軌道のもの等個性豊かなものが多数存在。
必殺というだけあって通常のシュートより威力が高く、
基本は必殺シュートの打ち合いとなりますが
外野からのナイスシュートもけっこう重要な攻略要素でしたね。
内外野へパスをする時、頂点付近でキャッチ出来るタイミングで
ジャンプしキャッチ即ナイスシュートとか限られた操作で
色々バリエーションを考えて遊んでました。
けっこう淡白だったアーケード版から一変。
爽快感抜群の痛快ケンカドッジボールへと大進化であります。
いやほんと、この頃のテクノスはすごかったですね。
くにおくんの記事でも書いたような気がしますが
ファミコンの性能上、画面のちらつきや色数の制限等
グラフィック関連の劣化は避けられない中
毎回そのマイナス分をシステムの充実で補ってましたからね。
その姿勢は賞賛に値します。

ということで、単なる移植とは違う新生熱血高校ドッジボール部として
登場したファミコン版は、21年経った今でも変らない輝きを放っていました。
いやとにかくくにおくんの貫通シュートは楽しいですね。
またバーチャルコンソール版はWiiリモコンで遊べますから
マルチタップなど繋げなくても4人対戦が楽しめるのでここもポイント高いですね。
キャラが多いとチラつく部分はそのままなので
ちょっと残念ですがゲームの幹の部分はしっかりしてるので
慣れれば4人で大いに盛り上がれる事間違い無しではないでしょうか。
アナログスティック2本に8個のボタン駆使して戦う今時のゲームでの対戦も
あれはあれで僕らが要求して来たものの進化系ですからそれはもう楽しいんですけど
こう、必死に歩数数えたりしながら、十字キーと2つのボタン駆使して
戦う対戦もこれはこれで熱いものがあると思います。
これはもう同じ物差しでは計れませんよね。
それぞれに、それぞれの良さがある。
そして対人戦はそれだけ豊かなものを生むんでしょうなあ。


何年経っても熱血高校ドッジボール部最高であります。
キャラにパラメータを持たせた対戦ゲームならば
本作以前に登場したファミスタが大成功を納めてますが
この時点ではまだチームエディット機能はないので
守備位置を決めるだけ、という非常にシンプルな内容ながら
選手の性能睨みながらプレイヤーが自分の好みでスタイルを替えられるこのシステムは
スポーツ対戦もののみならず対戦ゲームに
多大な影響をあたえたゲームなのかも知れません。
当時みんなで集まって散々対戦しまくった人も未だ触れた事無い人も
一度は遊んでおいて欲しい作品であります。



熱血高校ドッジボール部(アークシステムワークス)
ファミコンソフト・2008年6月17日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500


僕のおすすめ度  90%