娘から遅れること数週間。
父さんも放課後少年をクリアしました。
せっかくだから今度は娘から父さんにインタビューを
してもらおうとしたところ固辞されてしまいましたので(笑)
ふつうにクリア感想述べてみようと思います。
ネタバレありなのでその点はご注意を。
まずは第一印象。
これがばり悪。
スー消しやメンコ等昭和50年代に流行ってた遊びを通して当時を体験できる
ということで期待爆発だったせいもありますが
ぶっちゃけこんなん僕の放課後じゃないやい、とひどく憤慨。
いや、実際そんなにひどいものではないんですけど。
なんというか、サザエさん的な日本の風景だったのです。
で、僕はサザエさん的な風景がすこぶる苦手でして
来週のサザエさんが
波平血糖値が気になる
ワカメの見せパン選び
マスオ 初めてのメイド喫茶
の三本です!!
というような毒のある設定じゃないと納得できないオバカさんなので(笑)
あまりにも懐古的な舞台設定にガッカリしたのでした。
ぼくの求めてた放課後の風景は団地ともお的なもの。
あれこそ放課後の風景、子供の持つ毒とやさしさの真実。
団地ともおDSだったらよかったのに。
などと勝手なことを言いつつ1周ぐらいはクリアしようと我慢プレイ。
しかしながらこのゲーム、あるイベントを境にちょっと表情を変えます。
そのイベントは主人公が転校してしまう、というもの。
永遠に続くと思われたサザエさん的風景が1ヶ月もしないうちに終わることに。
主人公も妹も転校することを受け入れることができず
気まずい空気が流れますが友人たちの助けで気持ちを切り替え
残りの時間、友情を深めるため1日1日を大切に過ごしていきます。
いや、ここはプレイヤー次第なんでそんなんお構い無しに
スー消しやメンココンプに明け暮れてもいいんですけどね。
とにかく、昭和50年代の子供風俗体験シミュレーションと思われたゲームが
実は転校少年と友達との友情を描くアドベンチャーだったことが発覚!!
えーっと、これすごい違うよね?ゲームの印象違うよね?
そうと分かっていればこちらももっと違った印象を持って接したのに。
というか僕は買わなかったかもしれないなあ。
とにかく、幸か不幸か出会ってしまったから、最後までお付き合いしましょう。
僕は残りの日々を多くの友達とのふれあいに費やして
最後はしんみりエンディングを迎えたのでした。
いやあ、びっくりした。
ほんとにゲームは遊んでみないと分からないもんだ。
ということでパッケージでプッシュされている50年代風俗を体験できるものは
ほんとミニゲーム程度でして過度の期待は禁物でした。
本作の肝はクラスメイトとの友情を深める部分で
ときめきメモリアルのような恋愛シミュレーションの恋愛部分を
子供の友情に置き換えたものと思ってもらえればいいかな。
ときメモのように自分のパラメータなんかは一切気にしなくていいので
とにかく町中うろついて会話を重ねて親密度上げるだけなのでお手軽です。
放課後の時間経過は任意で設定できますが、時間帯と場所によって数多くの
イベントが用意されてまのでゆっくりを選択するのがいいと思います。
それから、例えば子猫を拾うイベントがあるのですが経過によって拾い方が
違ったりしますのでイベント分岐は意外に多く用意されている模様。
2周目以降で登場する子供もいますので何度も遊べる作りになっています。
気がつくと2周していて、実はけっこう気に入ってるんじゃないかと
思ったり思わなかったりですが、やはりまず、看板の触れ込みからすれば期待はずれ。
ガチャガチャはダブることありませんし、ピカデリーサーカスも
コイン排出音がじゃらじゃらっと出てきてガッカリ。
あれはやっぱりガッコンガッコンと1枚ずつ出てきて欲しかった。
ついでに120枚当てた時途中でコイン切れ起こして
駄菓子屋のばあちゃんに文句言えたりするとなおよかった(笑)
色々妙に親切すぎて不親切(笑)
放課後体験ゲームとしてはゲームまみれの僕の場合ゲームセンターCXの方が数段上。
あれこそ放課後シミュレータ、80年代体験ゲームだったなあ。
やっぱあれですね、昔のことはかなり美化して記憶してることが多いと思います。
それはバーチャルコンソールで遊んでてもよく思う。
だからこの手のソフトを出す場合はその部分もしっかり取り込んで
かなり細かいところまで作りこまないとメインターゲットとなる層からは
いいところよりも不満の方が先に出てしまうんじゃないでしょうか。
ゲームセンターCXはその細かい部分が非常によくできてましたから。
こちらはそこがちと弱い。
で、本作の真の姿、友情アドベンチャーとしてみるとなかなかの良作。
ちびまる子ちゃんやドラえもんに出てくるような
まさしく昭和50年代の子供達が居ますのですんなり感情移入が出来ました。
また、僕は転校したことないんだけど転校経験者は
もっと感情移入できるのではないかと。
そうそう、どちらかというと、僕は転勤リスクのある仕事をしているので
子供にこんな思いは出来ればさせたくないなあ、とお父さん目線で遊んでましたな。
そんなこんなで寄って見るとマイナス、引いて見たらプラス評価。
先ほども書きましたが50年代を子供として実際に過ごしてるだけに
細部の不満がココロに引っかかります。
この作品はむしろ、今時の子供が子供目線で遊ぶ方がいいかもしれませんね。
実際8歳の娘も一生懸命遊んでてゲームでの出来事を
実際の友達と遊んだかのように語ってましたから。
今大きくなった大人たちは昔を懐かしむんではなく
再び子供に戻った気分で遊ぶとかなり楽しめる作品になるのではと思います。
以上、お父さんのプレイ感想でした。
最近の作品の中では非常に好感が持てる作品だったので
もっとよかった探ししてオススメ作品として挙げようかとも思いましたが
プレイ感想は素直に書くべきだと思いまして。
団地で悪さばかりしてた子供にはあまり体験したことのない世界でした。
あくまでも個人の感想ですので気になる方もそうでない方も参考程度に。
ではでは(・ω・)/