迷宮組曲で遊んでみたよ(VCレビュー23) | バーチャルコンソールクエスト

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連休連続レビュー更新を目指したんですが思いのほか手間取ってしまいまして。
気分は有野課長でした(笑)
ということで21本目・22本目のレビューは歴史探訪的な更新だったので
今回は好きなのやるぞとファミコンの迷宮組曲ミロンの大冒険をお送りします。
こいつにした理由はもう一つありまして。
年明けの本屋さんで高橋名人とハチスケの表紙を見かけ思わず手にとってしまった
ゲームサイド2月号が、僕以外のロートルゲーマーのハートも鷲掴みだったらしく
ネット上でちょくちょく見かけて思わず笑ってしまったので
これは記念にbyハドソンでしょうということになりまして(笑)
それでは、ハドソン黄金時代の名作・迷宮組曲をご紹介。

迷宮組曲はステージクリア型のアクションゲームです。
といっても悪魔城ドラキュラやスーパーマリオのような一本道ではなく
各ステージを行き来しながら謎を解いてに進んでいくスタイルで
プレイヤーはライフ制、またお金を集めてアイテムを買い集めていく
要素もあるのでアクションRPGと言ったほうがいいかな。

主人公ミロンは魔人に奪われた楽器と王女を取り戻すべく
魔人の住むガーランド城に挑むのでした。

操作は十字キーの左右で移動、2ボタンでジャンプします。
そして1ボタンを押すとシャボン玉で攻撃するのですが
これがちょっとユニークで水平ではなく少し斜め上に飛んでいくのです。
下を押しながらだと斜め下に飛んでいきます。
このショット、敵を倒すだけではなく、壊せる壁を破壊するのにも使います。
斜めに飛んでいきますので上手に当てると上下のブロックも破壊可能なので
進行ルートを拡大、ステージ攻略の重要な要素となっております。
また、ショットは敵を倒すと時々出現する傘を取ることによって
2連射・3連射とパワーアップ
します。
効果はそのステージのみなんですが
ボスの部屋だけは例外で連射効果を継続して持ち込むことができるので
ボス戦前には必ず3連射状態で挑みましょう。

このシンプルな操作でガーランド城に挑むわけですが
先に進むにはいろいろなアイテムが必要となります。
アイテムは基本ショップで買ったりもらったりするのですが
そのショップのある場所がいろんなところに隠されていて
その場所を探すべく迷宮、というか部屋探索するのがゲームの目的となります。
節目節目にはボスも登場しアクセントの効いたゲーム展開です。
各部屋一度目の場合は鍵を探す必要があるのですが2度目以降は
鍵を持ってる状態なので実質出入り自由となります。
敵は、当時のゲームとしてはやさしめですかね。
所々キツイ場面もありますが部屋の鍵をとってクリアするだけなら
さほど苦労はしないと思います。
ただ、装備の揃わない序盤のボスはかなりの強敵、
というかこのゲーム最大の難関といってもいいと思います。
僕はWiiリモコンだと対応しきれずに、ファイティングスティックWiiの
連射機能使ってゴリ押しでクリアしました(笑)
そういえば当時もジョイカードmk.Ⅱのお世話になってたなあ。
早く連射機能付きクラコン出て欲しいものです。

そうそう、VC公式サイトにもありますが本作のコンティニューは裏技扱いでして
左+スタートボタンとなっております。

ショップの場所以外に、2回まで攻撃に耐えられるバリア効果を得られるハチスケ
体力全回復+上限アップの効果があるハニカムが隠されてるステージもあります。
いずれも戦いを非常に有利に運ぶことが出来るアイテムなので極力回収しましょう。

そしてこれ以外にもうひとつ、
迷宮組曲最大の目玉、
ボーナスステージへと続く楽器箱も部屋のどこかに隠されています。

楽器箱は足場をジャンプして頭突きすることで出現。
とにかく頭突きできそうなところはすべてジャンプジャンプしてみましょう。

ボーナスステージに行くと楽団が登場し演奏を始めます。
すると下から音符が飛び出してきてまして
音符だと1点、シャープだと2点追加となり、フラットだと-1点となります。
演奏が終えるまでに回収した音符の数に応じてお金がもらえます。

このボーナスステージのどこが目玉かといいますと
演奏する楽団員の構成が最初はドラムだけなのですがステージを追うごとに
増えていき7回目で完成されたアンサンブルとなります。

ゲームの目的のひとつ、失われた楽器を取り戻す、というのが
ここに織り込まれてるわけです。

で、すべての楽器を取り戻したときに流れるBGMというのが素晴らしいの一言。
最初ただのお金稼ぎのステージだと思ってたものが
一音、一音増えていくたびに心ときめくようになり
アンサンブルが完成したとき

「迷宮組曲ってこういうことかあ」

と、いたく感動したのを覚えています。
ゲーム音楽で心震えたのはドルアーガのクリア曲でもドラクエのOPでもなく
迷宮組曲が初めてだったと思います。
やっぱり苦労して完成させる過程がよかったんだろうなあ。
ボーナスステージなのに操作をやめて聴き入るのは
後にも先にもこいつだけ。

それだけの魅力が詰まったステージ演出です。
ボーナスステージはクリアしなくても進行にはまったく問題ないのですが
正直ラスボスなんてどうでもよく、アンサンブル聴きたさに何度も何度も
プレイしたのを憶えております。
ラスボスのほうが完全におまけでしたね、僕は。

迷宮組曲はアイテム集めと序盤のボス戦こそ大変だったりしますが
ボスを倒すごとに射程アップ、シャボンの巨大化等基本能力が強化されますし
出入り自由の部屋で体力回復は比較的容易にできますので
この頃世に出回ってたアクションゲームに比べればかなり親切な作りで
ゲーム性と音楽の融合、秀逸な世界観とストーリーと
名作と呼ぶに相応しい作品だと思います。

しかし当時のハドソンといえば高橋名人とキャラバン公式ソフトという印象が
あまりにも強く、一見女の子向けっぽいファンタジー作品は
子供達のハートを掴むにはイマイチで本作もバイナリィランドと並んで
当時の子供達からはちょっと舐められてました。
ゲーム本編よりもOP画面に
10秒間での連射測定ができるシュウォッチ機能を搭載している
というところの方が有名でしたもんね。
現に当時の僕も最初は名人に迫るべく連射ばかりで
本編はあまり真剣に遊んでなかったように思います。
まともに取り組んだのは買ってから数ヵ月後、遊ぶソフトがないので
ちょっと真面目に遊んでみるか、みたいな気持ちからだったと思います。
この後、周りにボーナスステージの素晴らしさを伝えるも
あまり相手にされなかったもんなあ。
けっこう売れたソフトなんですが先ほど述べた序盤のボスの強さと
意外と難しいショップ探しのせいもあってシュウォッチ程度の扱いしか受けてない
場合も多そうな、とても不遇な作品だったんじゃないかと思います。
序盤が難しいで損してる作品ってけっこうありますよね。
昔のは特に多い気がする。
ミネルバトンサーガとかロックマンとか。

20年ぶりに聴いたアンサンブルは昔の思い出も相まって
なお一層素敵に聴こえました。
娘に思わず「心震えるやろ」と訊いてしまいましたが
なんのことやらと苦笑いしておりました(笑)

ということでアンサンブルは満喫したのですが
実はまだラスボスを倒しておりません。
昨日コンティニュー繰り返し挑戦を続けてるうちに娘は寝てしまったので
ラスボスの部屋の前で中断しております。
エンディングは娘にも見せてあげようと思っております。

最後に、今回自力で頑張ろうと思ってたのですが2階途中で詰まって年末放置(笑)
記憶も遠い彼方だったので攻略サイトはないかと調べましたところ
なんとも素敵なサイトをみつけてしまいました。
VCの多くが昔遊んだことのある作品なので多少の補足で記憶が蘇ることが
多いのですがこちらのサイトはマップ付きだったので非常に助かりました。
個人サイト(だと思う)なのに制作者インタビューまでありまして
迷宮組曲ファンには有名なサイトかもしれませんね。
ハドソン公認の、愛情溢れるいいサイトです。
根気強くトライすればクリアもそこまで難しくない作品ですし
とにかくアンサンブルは多くの人に聴いてほしいと思い
ここに紹介しておきます。
手っ取り早く楽しみたい方はご活用してみてはいかがでしょうか。


All about 迷宮組曲


以上、迷宮組曲で遊んでみたよ、でした。
マリオの次はこれドウデスカ?
ファミコン作品の中でもかなりお気に入りの一本です。
VCでも多くの人に遊んでもらえるといいな。


迷宮組曲 ミロンの大冒険(ハドソン)
ファミコンソフト・2007年4月10日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500


僕のおすすめ度  128%
(最低は0、最高は一応100)