イー・アル・カンフーで遊んでるうちに
どうしてもこいつもプレイせねば、と勢いでDLしてしまいました。
長くゲームをやり続けてる故の衝動なんですがいやあ、参ったなあ(笑)
ということで緊急企画・格闘ゲーム黎明期シリーズということで
レビュー22回目の今回はアーバンチャンピオンをお送りします。
といってもVC公式サイトのファミコン格闘ゲームで検索して
出てくるのこの2本だけなんですけどね。
パンチアウトは格闘ゲームではないのか。
それでは本題へ。
アーバンチャンピオンは1984年に発売された
ファミコン初の対戦格闘ゲームです。
プレイ開始時にCPU戦か対戦かを選んでスタート。
建物を挟んで左右両端からキャラが登場しまして
攻撃をヒットさせながら相手を端まで追いつめてダウンさせることができれば
相手は画面の外へ転がり出て行き次のステージへ。
2回ぶっ飛ばすと、3回目には端にマンホールが登場。
ここでさらに追いつめてダウンさせることができれば相手はマンホールの
下へ落ちて行き勝者となります。
対戦の場合はここで勝負終了。
CPU戦はこのまま次の戦いへ。
プレイヤーが3回画面端から飛ばされてマンホールに落ちるまで
果てしない戦いが続きます。
本作には制限時間があり、ここが0になるまでに決着がつかなかった場合、
相手を端に追いつめていた方が勝ちとなり
敗者はパトカーに連行されますので残り時間にも注意が必要ですね。
十字キーの左右で移動、
距離が詰まるとファイティングポーズを取るので
この状態で十字キーを上下させると顔面かボディどちらかをガードした状態になり
そのまま攻撃でパンチも上下に打ち分ける事ができます。
攻撃は1ボタンで弱パンチ、2ボタンで強パンチ。
弱パンチは攻撃スピードは早いのですが相手の動きを止める程度、
強パンチはモーションが大きく読まれ易いのですが当てると
かならずダウンを奪えます。
また、ファイティングポーズ時に十字キーを相手と反対方向に入れると
パンチをスウェーすることもできます。
本作ではスタミナが設定されており、パンチを繰り出すごとに消費、
また攻撃を喰らう事でも消費していき
0になると強パンチが使用不可な上弱パンチのスピードも低下、
また相手の弱パンチでもダウンしてしまうようになります。
それから戦い以外の要素、お邪魔キャラとでもいいましょうか。
2階の住人と巡回パトカーがありまして、
住人はケンカが五月蝿かったんでしょうかね、
下めがけて植木鉢を投下してきます。
植木鉢投下といえばクレイジークライマー思い出すなあ。
アレも摩天楼なビルが舞台でしたが向こうではうるさいと
気軽に植木鉢落としてくるんでしょうかね。
なんだか物騒だ(笑)
話をアーバンチャンピオンに戻しまして。
この植木鉢に直撃すると気絶状態になりましてその間操作不能になり
100%相手の強パンチを喰らいますので
2階の住人が顔を出した時に真下でケンカ中の場合は押し込むなり
引くなりして回避しましょう。
それから巡回パトカー。
ケンカを見つかると連行されちゃうのでしょうか。
こいつが来ると両者とも両端に下がって口笛吹いてしらばっくれます。
しらばっくれかたがドリフのコント風なのが懐かしさを誘います。
しかし今見ると寒いです(笑)
ということで勝負は仕切りなおし。
優勢な場合はやっかいな、劣勢だった場合はありがたいキャラであります。
お邪魔キャラと時間とスタミナを気にしながらボディか顔面か、の2択を
延々くり返すこの作品。
simpleシリーズ風に例えるならTHE2択(爆)
今の格闘ゲームでも2択の攻防を巡って熱い戦いが繰り広げられることは
よくありますが相手のキャラや間合い必殺技等状況と言うのは
常に変化するものです。
がしかし、アーバンチャンピオンではキャラの性能は同一。
必殺技もなければ投げもなく、とにかく上か下か、の繰り返し。
CPU戦では相手の反応速度が段々速まってきますが
パンチはモーションで上か下か丸分かりですし
しかもスピードももっさりしているので見てから対応できます。
なので二人も倒せばもう十分。
それ以上続けるのは己のための精神修行のように感じてしまいます。
ということでレビュー始まって以来のオススメ度0%を差し上げようかと
思いましたが、対戦するとこのダメゲーにもいいところが出てきます。
もっさりモーションでの2択ゲームも
そのモーションの遅さゆえに妙な心理戦が発生するのです。
僕の大好きなカイジで例えるならカイジ奴隷のないEカード戦、とでもいいましょうか。
基本あいこ狙い、そしていつ、どのタイミングで強パンチを相手に当てるのか。
で激しい探りあいの末、気がつくと双方スタミナ切れという情況もしばしば。
こうなるとお互いノーガードの一撃必殺モードになりますから
今度はボタン連打合戦、コンマ数秒が明暗を分けます。
またここまでもつれると気まぐれに訪れるお邪魔キャラたちが
絶妙なアクセントとなりますのでお互い気の抜けない
異様な盛り上がりを見せるゲームに早変わり。
いやあ、対戦できるってすごいですね。
少々強引に良かった探しした感がありますが
対戦だと妙に盛り上がってたのは確かです。
しかしそれ以外はかなりお寒いゲームなので
やっぱりほとんどオススメできませんなあ。
戦ってる充実感が得たいのならやはり今時の格闘ゲーム、
VCならストⅡやネオジオ作品を圧倒的に支持しますが
攻防を巡る心理戦を楽しみたい人には、ほんのちょっぴりだけ、
ほんとにほんとにちょっぴりだけおすすめです(笑)
そうそう、あとこれは違うゲームへのリクエストというか
収録されてるとイイナという希望ですが
スマブラXにアーバンチャンピオンステージがあると
全国のロートルゲーマーから拍手喝采だと思いますよ。
BGMも印象的だったりしますからね。
入ってないかなあ、どうかなあ。
アーバンチャンピオン(任天堂)
ファミコンソフト・2006年12月2日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500
僕のおすすめ度 5%
(最低は0、最高は一応100)