あんまし面白くなかったのでオススメできません。
と昔の記憶を頼りに書くのは簡単なんですが
ばっさり面白くないで片付けるのはいかがなものか。
そういいながら当時は延々と遊んでいたではないか。
実は意外にいいやつだったのかもしれないぞ。
という思いになりましたので思い切って500ポイント払いダウンロード。
ということで21本目のレビューはイー・アル・カンフーです。
まずは操作説明から。
使うのはWiiリモコンの十字キーと1・2ボタン。
十字キー左右で移動、下でしゃがみます。
上方向(上と左右斜め上の3方向)にキーを入れるとジャンプです。
ジャンプについてはもう一言、三角飛びについて。
三角飛びとは画面左右の壁に向かってジャンプすると
壁から跳ね返る軌道でジャンプしてくるワザでして
ガードがなく、間合いが重要な本作では攻略のキーとなる要素の一つです。
イー・アル・カンフーとして実装されてるのはファミコン版のみ。
ということはファミコン版の方がMSX版よりよく出来てる
ということなんだけど僕はどうしてMSX版の方が好きだったんだろうか?
か、簡単だったか、MSX版の方が(笑)
左右の移動は難易度によってちょっと変わってきまして、
レベル1を選ぶと常に敵に向かって向きが変わるのですが
ハードモードのレベル2では
自分で向きも変えなきゃいけないシステムになっております。
ということでレベル1での左右は前進or後退、ということになりますが
レベル2では右移動or左移動となります。
攻撃は2ボタンがパンチ、1ボタンがキック。
パンチは
2のみ 通常パンチ
下+2 出るしゃがみパンチ
キックは
1のみ ローキック
左or右+1 ハイキック
下+1 足払い
ジャンプ中+1 ジャンプキック
と計6種類のワザで敵と戦うことになります。
ファミコン版で倒すべき敵として登場するはチャーハン一族。
ステージ1はリーチのある攻撃を仕掛けてくる棒術使いのワン。
ステージ2は火球を吐いて攻撃してくる火炎術師のタオ。
ステージ3はワンよりさらに遠距離攻撃可能な鎖使いのチン。
ステージ4は紅一点、手裏剣使いのラン。
そして最終ステージは謎の男として登場するウー。
謎の男ウーさん、実はアーケードでは最初の敵として登場する
フライングボディーアタック使いでして
ゆえにしょぼいです(爆)
ステージ3と4の合間にボーナスステージがあり
刀と扇が飛んでくるので、叩き落としていきます。
刀や扇に当るか、10個飛び去ると終了。
やられてもゲームオーバーにはなりませんが左右から飛んでくる
物の高さによって上・中・下段と攻撃を使い分けなければいけませんので
ゲーム中一番難易度の高いステージだったりします。
チャーハン一族の五人を倒すと主人公は背景のドラを
ジャンプキックで鳴らして決めポーズ。
そしてまた一人目に戻りまして、残機が無くなるまで
永遠に戦いは続きます。
一発即死のゲームが主流だったこの時代に
イー・アル・カンフーはライフゲージ+残機制を取り入れております。
ひょっとすると史上初のライフゲージ制の格闘ゲームかもしれません。
いや、セガのチャンピオンボクシングやプロレスはゲージがあったなあ。
セガといえば84年にアーケードで発売した名作プロレスゲーム、
アッポーは体力ゲージはなかったですね。
あれは今でも印象深いなあ。
ブッチャー(ゲーム中はBUCHIE)の地獄突きを繰り出す時の
ハペッ、というかけ声今でも思い出すもんなあ。
毎度の事ながら横道失礼しました。
家庭用に移植される際に技が6種類に削られてしまいましたが
アーケード版は8方向レバー+パンチ&キックボタンの組み合わせで
16種類の技を表現する事に成功しております。
ゲージといい技といい、対戦こそできませんが2D格闘の礎となる
システムを採用した偉大な先人だったようです。
さてさて、その偉大なる先人で約23年ぶりに遊んでみた訳ですが
これが意外に面白かった。
というのもこいつにはガードがありませんので間合いが非常に重要になります。
当時は確かとにかくクリアすべく相手を端に追いつめたら
後はひたすら足払い連打でクリアしてた気がしますが
手裏剣や火球はすべて落し、攻撃も狙って当てる事を意識すると
なかなかのスリルが味わえます。
とはいえ、やはり敵の攻撃が単調といいますか、
正直タオとランは性別違いなだけで攻撃方法被ってますし
ワンもウーも間合いに注意さえすればさほど強敵ではありません。
鎖使いのチンが繰り出す鎖分銅攻撃だけはやっかいですが
このステージさえ制すれば、あとは延々遊び続ける事も
さほど難しくないと思われます。
要は歯ごたえがないとうことですね。
なんですぐに飽きちゃうと思います。
毎度の事ながらゲーム進化の歴史を知りたい方は
是非押さえておくべきだと思いますがあとは、そうだなあ。
ゆるーくプレイしてカンスト(※1)狙いたい方、
ランの負けポーズが微妙に色っぽく萌え要素ありなので
ローテク時代の萌えを研究したい方なんかにもオススメです(笑)
僕は昔抱いていた誤認識を改めるいい機会になりました。
ごめん、ちょっと誤解してた。
思ってたよりも面白かった。
でもね、いい機会だからと比較対象として
XboxLIVEアーケードで本家のアーケード版もDLしたのですが
こっちは未だに色あせない面白さでついつい熱中してしまいまして。
トンファー使いが強いよ。
次、Wiiのメモリ容量が不足してきた時に真っ先に
戦力外通告すること確定でですわ。
ごめんよ。
※1カンスト
カウンターストップの略。文字通りスコア表示の限界まで稼いで
カウンターをストップさせることですな。
昔、エンディングのないゲームでハイスコアを競っていた時代の
プレイヤーはすべてカンスト目指して努力してたもんです。
イー・アル・カンフー(コナミ)
ファミコン・2008年1月8日配信開始
DLに必要なWiiポイント:500
僕のおすすめ度 40%
(最低は0、最高は一応100)