ちょっと贅沢な、でもかなり無駄な不満点なんですが
ディスクシステムの作品はできればタイトルの前に
ディスクシステムの起動画面とロード画面が欲しかったなあ。
と、おっさんゲーマーの僕は時々思うのでした。
ではでは13本目のレビューいってみよう。
バレーボールは1986年にディスクシステムで発売された作品です。
スポーツゲームってのは野球だとパワプロ、サッカーだとウイイレ、
テニスだっらパワースマッシュのように
ハードの進化と共にスーパーサイヤ人化してしまうジャンルなので、
正直VCでダウンロードしようかなとは
よっぽどネタに困ったとき以外思わないと思うのですが
バレーボールだけは何故だか配信が決まった瞬間に遊びたいなと思ったのでした。
思い返してみるとまずバレーボールゲーっつうのが少ない。
ぼくが印象に残ってるのもコイツとビデオシステムのスーパーバレーボール、
あとビーチバレーですがテクノスジャパンのV’BALLくらいか。
任天堂以外はみんな潰れちゃってますね。
バレーにはなにかの呪いでもあるのか。
そうそうビーチバレーなら、テクモのデッドオアアライブのスピンオフな
あの作品もありますがありゃギャルゲーだからあなあ。
技術の使いどころがちょっと違う気がしますので対象外ということで(笑)
北米で人気のバスケ・アメフト・アイスホッケーなんかも
スーパーサイヤ人化してますから
現実では毎年のように中継してそこそこの数字を出してるバレーボールも
ゲームの世界では超マイナースポーツなんでしょうなあ。
さてさてこのバレーボールという競技。
今と昔とではルールが大きく違います。
今はラリーポイント制でミスをすれば相手の得点になり
先に25点取ったほうがセットポイント獲得。
ネットに掛かろうがなにしようが3回のタッチで敵陣に返せばオッケー。
返せなければ相手の得点になります。
ファミコン版はサイドアウト制という昔のルール。
このルールではサーブ権という概念があり、サーブ権を保持している状態で
ポイントをあげることによって得点がカウントされます。
15点先取でセットポイント、ボールがネットに触れるだけでミスとなります。
サーブ権がないときにポイントあげてもサーブ権が移るだけなので
試合のテンポはあまりよくありませんね。
3セット先取で勝利というのは今も昔も変わりません。
ラリーポイント制へ移行したのは試合が判りやすくなると言うか
スピーディーでスリリングな展開になるというかテレビ的に面白くなるので
なるべくしてなったんだと思います。
ルールは古いですがコートでやるべきことは変わりませんよ。
ということで操作説明です。
自陣のコートが画面左である場合を想定して説明しますね。
コートチェンジで右にある場合は左右逆で考えてもらえればOKです。
まずはサーブ。
2ボタンでトスを挙げます。
打ちたい高さにきたところで再び2ボタンでサーブです。
この時十字キーの上下左右で落下位置をある程度狙うことが出来ます。
ネットに引っかかったりアウトにならないよう
高さと方向を調整しながらサーブして相手のレシーブを乱しましょう。
続いてはレシーブ&トス。
相手から自陣にボールが返ってきますので
後衛の3人をレシーブしたい位置に持ってきてタイミングよくボタンを押します。
2ボタンで通常のレシーブ、1ボタンでクイックレシーブ。
トスを上げるときにも2が通常、1がクイックです。
レシーブ・トス共に受けた瞬間に方向を入力することで
狙った場所へ返すことが可能です。
特にトスはクイック・時間差・バックアタック等
攻撃の起点となる操作なので非常に重要。
タイミング等色々試して攻撃の幅を広げましょう。
そしてバレーの醍醐味スパイク。
トスに合わせて1ボタンでジャンプし、ボタンはそのまま押しっぱなしでスパイクします。
右に入れると強いスパイク、左に入れるとフェイントです。
スパイク、フェイント共にキーの上下で左右に打ち分けることも出来ます。
(フェイントは左に入力してますんで厳密に言うと左上、左下、です)
強力なスパイクをお見舞いするのもいいですが
ブロックアウトや吸い込み狙ってみたり、
小さいジャンプ混ぜて一人時間差やってみたりと
色々出来ますんで研究してみて下さい。
またレシーブ後、トスの操作の時に1ボタン押しながら右を入力すると2アタックできます。
攻撃のバリエーションの一つとして覚えておくとよろしいかと。
最後にもう一つのバレーの醍醐味、ブロック。
レシーブ側に回ってる時、前衛は1ボタンでジャンプできますので
相手のスパイクに合わせる形でジャンプすればブロックすることが出来ます。
この時右を押しながら飛ぶと2枚、
最初に2ボタンで前衛を集合させておくと3枚ブロック。
ブロックのタイミングはけっこうシビアでタイミングを掴むまでは
ブロックアウトになったり吸い込んだりと散々な目に遭うので
弱いチーム相手だとブロックするよりも素直にレシーブしたほうが楽ですが
ブロックが決まると最高に気持ちいいですし強いチームだと
レシーバーが弾かれるほどの強いスパイクを打ってきますので
がんばって習得しましょう。
モードは2つで女子リーグと男子リーグが選択できます。
違いは男子リーグの方がボールのスピードが速いです。
それぞれ一人用と二人用が用意されています。
一人用はプレイヤーが日本代表で対戦国は6カ国。
倒すと次の相手、ということはなく1試合1試合でゲーム終了です。
一人用はあくまでも腕を磨くためのモードで対戦して楽しんでおくれ。
ということでしょうかね。
昔のスポーツゲームは多かれ少なかれそんな感じですかね。
この流れを変えたのはナムコのワールドコートで採用された
クエストモードでしょうか。
ドラクエ風テニスは僕も熱中したなあ。
あとはパワプロのサクセスモードとウイイレのマスターリーグあたりか。
ファミコン発売当初のユーザー層は小学生から大学生あたりと
対戦相手には不自由してなかったと思われますがそれがやがて社会人になり、
今のようなオンライン環境なんてのもありませんでしたから
スポーツゲームでの一人用モードの充実も
生まれるべくして生まれたシステムなのかもしれませんね。
それにしても、十字キーとボタン二つしかなかった時代に
かなり完成度の高いシステムです。
操作性に若干クセがあるので慣れるのに時間がかかりますが
慣れてしまえば実際のバレーと同じく多彩な攻撃が出来るようになります。
がしかし、今やるとサイドアウト制が辛い。
ゲームのテンポが悪くなります。
選手一人ひとりに設定がある今時のゲームと違って
見た目も性能もいっしょなキャラを動かしてるだけなので
操作に慣れてしまうと作業と化してしまうところもちょっとなあ。
選手に個性があればあいつを止めるための攻略法、とか
このキャラ無しで勝ち抜く、といった目標を設定することが出来るので
作業も俄然楽しくなるのですが
腰をカクカクしてるだけのキャラで一人延々と遊ぶのはちと辛いです。
ただ、逆に対戦となると条件は五分と五分のガチンコ勝負なので
実力伯仲の対戦相手がいれば今でもかなり燃えます。
それはどのスポーツゲーム、いや対戦ゲームでもいっしょか。
やはりゲームの醍醐味の一つは対人戦。
倒したい相手がいてこそ燃えるというものか。
VCで対戦が出来るソフトがWIFI対応であれば…
という非常に贅沢な思いを抱かずにはいられませんでした。
ということで、対戦相手が何人も確保できる学生さんたちには
かなりオススメできるタイトルです。
バレーボール(ファミコン・任天堂)
2007年8月21日配信開始・DLに必要なWiiポイント:500
僕のオススメ度 55%(対戦相手がいれば85%)