色んなゲームをレビューするぞ。
と思い立った時、どれからレビューしようか、と考えました。
そこでまずなによりも先に思い立ったのは
スーマリはやんなくてもいいか。
でした。
世界中で4000万本も売れたギネス級モンスターで
SFCのスーパーマリオコレクションや
スーマリ20周年記念にGBA版(ファミコンミニ)等何度も登場しているソフトです。
遊んだ事がないゲーマーはほとんどいないのではないでしょうか。
そんなゲーム、今更レビューしなくてもいいでしょう。
500ポイントあったら他の隠れた名作ダウンロードして紹介したいよ。
というのがその時の正直な意見。
しかしながら、VCで色んなタイトルをDLして遊んでるうちに
僕はスーマリを舐めてやしないか。
そんな気分になってきたのです。
スーパーマリオブラザーズを舐めてやしないか。
うん、そうだな、けっこう舐めてるかもしれない。
ファミコンミニで出た時に懐かしくて買いましたが
ワープ使ってショートカットでクリアしただけで満足してたよ。
もちょっとちゃんと向き合ってみよう。
ということでスーパーマリオブラザーズをDLして向き合う事を決めたのでした。
まず驚いたのがDSの小さな画面では気がつかなかった
青空。
当時、プログラムの容量稼ぐ為にも背景は黒ってのが常識でした。
ゼビウスがものすごく話題になった理由のひとつも背景の素晴らしさでしたからね。
スーパーマリオもシンボル化された空・山・雲に地面。
部屋で猫背になって遊んでいる子供達の気分を晴れやかにしたのは間違いありません。
32型の液晶画面で出会ったマリオのデモ画面は
徹夜明けで街に出た時に感じる空の青さに似ていました。
スーパーマリオブラザーズは横スクロールのアクションゲームです。
1985年9月13日発売。
前身はマリオブラザーズでこちらは画面固定のジャンプアクション。
ひたすら敵を倒してステージをクリアしていきスコアを競うものでした。
スーマリはそれの続編、というよりも進化形ですかね。
とにかくいろんなところがスーパーになりました。
最初にストーリーが加わった事。
大魔王クッパにさらわれたピーチ姫を助けるのがこのゲームの目的です。
ここから今現在まで続くマリオとクッパの因縁の始まりです。
クッパのいるクッパ城までは8つのワールドを駆け抜けなければなりません。
1ワールドは地上・地下・空中(山かなあ)・城という4ステージ構成なっており
全32ステージ、ということになります。
ワールドによっては水中だったりキノコの山や橋だったりします。
各ステージのゴール地点にはポールが設置してありこれに触れるとクリア。
城ステージではボスであるクッパの後ろにあるスイッチに触れるとクリアとなります。
以上のような険しい道を乗り越えるのが僕らの使命。
すべては僕らの腕に懸かっています。
マリオの操作は十字キーの左右で移動、2ボタンでジャンプ。
この辺はマリオブラザーズから継承している所です。
スーマリでマリオの操作を面白くしているのは1ボタンのダッシュ。
そうかWiiだとBダッシュじゃなくて1ダッシュだよ。
それはちょっと違う気がする。
やっぱマリオのダッシュはBダッシュだよ。
DSのNEWスーパーマリオもダッシュがBじゃなく
Yだったのがちょっと腹立ったもんな。
でもVC版レビューだから1ダッシュと書くか。
1ダッシュで助走をつけてジャンプする事でより高く、遠くに飛ぶ事が出来るので
攻略の重要な要素、というか必須項目ですね。
マリオは何回でも連続でジャンプでき、しかもジャンプ中前後に操作可能です。
ダッシュすると急に止まれないというリアルな部分と
重力を無視した爽快感抜群のジャンプのさじ加減が絶妙。
ジャンプの距離とか微調整とか上手くなればなるほど自在に操れるようになるので
非常に頑張りがいがあります。
また、ミスった時でもミスったのは自分のせいだと納得出来る操作性でもありました。
(ミスったこと自体には全然納得してませんけどね)
プレイヤーが納得出来る操作性はいいゲームの絶対条件ですから
スーマリは操作性に関して完璧と言ってもいいんじゃないかと思います。
続いてスーパーになった、というよりもスーパーになる為に
重要な要素であるパワーアップアイテムの登場。
マリオはステージに配置してあるブロックをジャンプして叩く事が出来ます。
で、このブロックの中に叩くとアイテムが飛び出すものがあります。
分かり易く?ブロックとして登場するものもあれば普通のレンガブロックから
飛び出す場合もあるのでブロックを見かけたら
とにかくジャンプジャンプで叩け叩けです。
で、飛び出すアイテムの中に、オレンジ色に赤い水玉のパワーアップキノコがあり
これを取る事によってマリオは巨大化してスーパーマリオになるのです。
スーパーになるとレンガブロック壊し放題で大暴れです。
スーパーになると身長2倍になりますが
十字キーの下を押す事でしゃがむことが出来るようになります。
ダッシュ+しゃがみでくぐれない狭い通路を抜けれたりするので
ここも向上心をかき立てられますね。
スーパーになったあと更にキノコが出るブロックを叩くとファイヤーフラワーが出現。
取ると火の玉を吐く事が出来るファイヤーマリオに大変身です。
攻略の基本はいち早くファイヤーマリオになって敵をを蹴散らしながら
ジャンプを駆使してゴールを目指すことですね。
さてさて、基本の説明はこの位にしてスーマリがなぜ世界的にスーパーな存在に
なり得たかを考えてみたいと思います。
まずはプレイヤーが挑むステージの多彩さ。
先ほどざっくりステージ構成を説明しましたが
このステージには色んな仕掛けが仕込まれています。
レンガと見せかけてアイテムが出るブロックや
なにもない所に隠されている1upブロック。
叩くとツタが伸びてコイン溢れるボーナスステージへと誘ってくれるブロック等、
とにかく叩けるブロックはなんでも叩きたくなるようになってました。
またステージには土管が配置されているのですが
これがまた違う部屋への入り口になってるものがあります。
ここで効いてくるのがスーパーマリオになった時のしゃがみの存在。
子供達は最初のプレーでは障害物としか見なしていなかった土管の上で
なにかの拍子でしゃがんだ時に土管はただの障害物ではないということに気付きます。
こうなるともうおサルな子供達は土管を見つけたらしゃがめしゃがめです。
そしてマリオと言えば思わぬ所にあったワープルート。
普通、横スクロールアクションといえばゴールを目指すもんです。
スーマリも最初は普通にステージ1-1からクリアして行きました。
でもある時、友達がいいます。
「あの切れ目から上に上がれるんじゃかなかね?」
切れ目から上、スコアが表示されてる部分です。
でも遮る物はなくレンガもあるので歩けそう。
じゃあちょっと試しに飛んで見る?
といって試してみると上がれるじゃありませんか。
「バグじゃなかね?」
と思いつつも走り抜けたくなる衝動を押えきれずにひたすら走り続けると
ゴールへと繋がる土管の先にもう一つの通路が用意されていたのでした。
スーマリに出来ないことはなにもない。
試したいと思った事は全部やってみるぜ。
こうして大人も子供もステージを攻略する魅力に取り付かれるのでした。
ただ、いろいろ試した結果、マリオにもどうにもならないことが一つだけありましたよ。
穴に落ちたらサヨウナラ
これだけは初代スーパーマリオでは出来なかったことです。
のちに落ちた先に隠し面といった作品も出てきますが
これもスーマリではできなかったこと、うちがやってやろうじゃないか
という意識から出てきたギミックなんじゃないかと僕は思います。
もうひとつ、スーマリが起こした大きなムーブメント。
裏技ブーム。
クリア時の花火の法則や隠しルートのようなギミックとしての裏技から
無限1upや壁抜け等システムを最大限利用した文字通りの裏技に
電源Onでカセット抜き差しという荒技まで数々の裏技が生まれました。
今では見かけなくなりましたが昔のゲーム雑誌は投稿裏技記事が大人気で
ガセも多かったけど採用されるような本物には賞金が支払われてましたからね。
裏技プロもいたんじゃないかと。
そんな人たちが今は制作者や攻略ライターになってたりするのかもしれませんね。
さてさて、今回僕はこの記事を書く前に
真面目にステージ1-1からの全ステージクリアを目指しました。
面倒くさいので無限1UPはなしで。
結果は凡ミス連発で5-3にて撃沈。
腕落ちたなあ。
そして相変わらずハンマーブロスのハンマー弾幕は腹が立つ。
ワープでショートカットしてクリアした記憶が多かったのでかなり新鮮で楽しめました。
スコアアタックするとかなり熱いかも。
そういえばショートカットクリアって10分かかりませんから
昔は1日1クリアとかやってたなあ。
改めて、スーパーマリオブラザーズの偉大さに気付くことが出来ました。
深夜クタクタになって帰ってきても、スタートボタン押せばすぐに始まる
お手軽さがまた素敵でしたよ。
ゲームは1日1時間、の言いつけを守っても満足出来るボリューム感。
他にもコインのこととか敵の事とか色々書きたいけど
書いてたらきりがないので今回はこの辺で。
マリオに心から敬意を表してレビューを終えたいと思います。
そうそう、VC版ならではの遊び方も試してみました。
リモコン左右逆持ちプレイ。
十字キーが右に来てしかも右が左で左が右のリバース感覚。
1ダッシュは左手で。
なかなかバカバカしくて面白かったです。
他のゲームでも使えるなあ。
懐かしさばかりで食傷気味なロートルゲーマーは一度お試しあれ。
スーパーマリオブラザーズ(ファミコン・任天堂)
2006年12月2日配信開始・DLに必要なWiiポイント:500
僕のおすすめ度 100点満点
(最低は0、最高は一応100)