東京ゲームショウのレトロゲーム・アワードで殿堂入りを果たしたりと
なにげに話題のスペランカー。
スペランカー首位なんてありえねえよ。
とか言いながら僕もしっかりダウンロードしてたりするので
連休の締めにレビューしたいと思います。
スペランカーは1983年にアメリカのブローダーバンド社が
アーケード用として発表した作品です。
立派な洋ゲーですよ。
ブローダーバンド社は他にもファミコン初期の
よく挙げられるカラテカやバンゲリングベイを制作していて
筋金入りの
ハドソンが移植して大ブレイクしたロードランナーや
チョップリフターにプリンス・オブ・ペルシャといった名作を
世に送り出した会社でもあります。
いい仕事してますよ。
ファミコンに移植したのはアイレム。
アイレムは最初に任天堂ブランドでスパルタンXを発売。
その後自社ブランドでジッピーレース・10ヤードファイトと発売し、
スペランカーは第三弾となります。
スペランカーといえば史上最弱な主人公が有名ですね。
下り坂でジャンプするだけで死んでしまいます。
ほかにもドット単位のコントロールを要求されるアクションの連続なので
結果死にまくってクソゲーのレッテルを貼られるようになったのでした。
でも、今改めて遊んでみて気付いたのですが、確かによく死にます。
よく死にますけどそこまで理不尽っていうわけでもないような気が。
ぼくも最初は「うわっ、相変わらず弱ぇなあ」と呆れてましたが
何度か繰り返して操作のコツを掴むと
洞窟探検の楽しさが凝縮されているすごくいいゲームなんじゃないか、
という気がしてきました。
いや、これ面白いよ。
ゲーム内容は至ってシンプル。
ジャンプとアイテムを駆使して最下層にある財宝目指し奮闘する
サイドビューのアクションゲーム。
トロッコや噴水といったギミックも当時としてはよくできてますし
途中、隠し財宝やドーピングアイテムもあり、プレイヤーを飽きさせない作り。
しかもクリアすると難易度アップして再挑戦、スコアアタックにも熱くなれます。
どうしてクソゲー呼ばわりされちゃったのかなあ。
と考えてみました。
ファミコン版スペランカーが発売されたのが1985年の12月。
1985年と言えばあれですよ。
9月にスーパーなヒゲの配管工がデビューした年ですよ。
ということで世はスーパーマリオの操作感に酔いしれた人ばかり。
スーパーマリオはゲームとしての動きの面白さとか爽快感とかを
徹底的に追求したものすごいソフトでしたから、これに慣れた状況で
スペランカーのようなリアル指向の操作感を
要求されてもストレスが溜まるばかり。
アレルギー反応が起こっても仕方のない状況だったと思います。
いやあ、ほんとに時代が悪かった。
こう考えると、
スペランカーとマリオには少なからず因縁がありますなあ。
VC人気ランキングでマリオを首位から引きずり降ろした事実に
少し感じ入るものがあります。
アイレムは、のちにスペランカーをアーケードにも移植しますが
こちらはバイタリティ制になっており、史上最弱の称号は返上。
グラフィックも大幅強化されていますのでちょっと別物といった感じです。
それからこれにも触れとかないと。
この頃のアイレムのカートリッジにはなぜかLEDが埋め込まれていました。
電源を入れると赤く光ります。
カセットが目立ってどうすんの??
と今は思うのですが当時の子供は少なからず興奮したものです。
なんなんでしょうね、この無意味なアピール。
やっぱ光ると楽しかったのでしょうか。
楽しかったかなあ。
楽しかったですね。
いやあ、なんだか楽しかったよ。
最後に。
YouTubeで見られる最もスマートなプレイ動画貼っておきます。
死ぬとこまで計算ずく。
すごいなあ。
ぼくは目の前のお宝見過ごす事ができないので地道に潜って遊んでます。
でも一度真似してみようかな。
ということで僕の中でスペランカー大いに再評価のレビューでした。
スペランカー(ファミコン・アイレム)
2007年8月28日配信開始・DLに必要なWiiポイント:500
僕のおすすめ度 80メートル
(最低は0、最高は一応100)