ドロップロックほらホラで遊んでみたよ(VCレビューその3) | バーチャルコンソールクエスト

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ドロップロックほらホラってどんなゲームでしょう?
と言って答えられる人は少数派でしょう。
特にPCエンジンのHuカードだとねえ。
と言うのも今はゲームソフトのパッケージの裏面にゲーム内容が
多少なりとも書いてあるもんなんですけどその昔
ジャケットがすべて!!
という時代があったわけです。
ファミコン黎明期の一部メーカーのソフトとかPCエンジンのHuカードとか。
ちなみに、一部メーカーの中に任天堂も含まれます。
スーパーマリオなんかでも僕らはまだまだ微々たる情報しか載ってない
ゲーム雑誌と店頭のジャケットだけで買ってたわけです。
考えるとすごいよなあ。
口コミって偉大だ。
箱の裏面を有効活用し始めたのはどこのメーカーだろう?
そういえばギャラクシアンやパックマンはゲーム説明が載ってたはずなので
ナムコットのナムコが最初ですかね。
いやいやセガのソフトはSG1000の頃から書いてあったような気がする。
だとすると歴史はけっこうあるなあ。
なんで任天堂は使わなかったのかな。
当時を思い返すと…
あれだ、当時の売り場はおもちゃ屋さん。
ゲームのような万引きされるリスクの高いもの施錠されたガラスケースの中
いましたから箱の裏面はあまり重要視されてなかったのかもしれませんね。
その代わり試遊台は今より充実してたな。
ぼくも買わずに(買えずに)よく遊んでました。
お店でゲーム大会とかもよくやってたなあ。
しかも使用ソフトがポパイだったりして。
参加費無料の賞品付きという太っ腹なイベントが客寄せ用として催されてました。
ぼくも入賞してSF3Dの人気のない奴貰った憶えがある。

えーっと、すんません。
考え出したら面白くて考え込んじゃった。
パッケージの考察はまた別の機会にするとして話を戻しましょう。

ドロップロックほらホラはPCエンジンのHuカードで発売された
一風変わったブロック崩しです。
HuカードのパッケージはCDケースサイズで表にジャケット兼マニュアル、
裏は黒いケースに定価とタイトル・メーカーが記されたシールだけ、という仕様。
ということでこいつらもジャケ買いするしかない状況でした。
この頃にはPCエンジン専門誌も登場して多少情報を得易くなってはいましたが
それもアーケード移植作やメーカー一押しの作品が主だったので
ドロップロックほらホラのような意味不明のネーミングのオリジナル作品は
多分どこも大きく取り扱ってはないでしょう。
ぼくも誌面で見た記憶はありません。

ではぼくはどこで出会ったかというとバイト先のゲーム屋さんに
買い取ってくれと持ち込まれたからでした。
そんときの買い取り価格が幾らか忘れましたが二束三文だったと思います。
出来る事ならば、当時売りにきた人にどこでこれを知り
どうして買おうと思ったのか聞いてみたい。


まあそんな感じで検品と称してぼくは遊ぶ事になります。
一応ストーリーがありまして詳しくは公式サイトを参照してもらいたいのですが
(レビューと配信予定の記事はタイトルに公式サイトへのリンク張ってますので
 興味のある方はクリックして見て下さい)

ざっくり説明すると主人公の恋人が眠ったままの目覚めなくなりその原因が
彼女の中に棲みついた魔物だということで魔物を倒すべく夢の中に入り込んだら
なぜだかブロック崩しをさせられるハメになるといったストーリー。
まあ、アクションゲームのストーリーなんてのは唐突すぎるぐらいが丁度いいのかもしれません。
最近のものは説明が丁寧すぎてぼくなんかOPムービーでやる気が失せてしまう
こともしばしばですから。

ちと乱暴なこと言ってしまいましたな。
もちろんストーリーが秀逸なアクションゲームも沢山知ってますから
あくまでも見方のひとつとして捉えてくれるとありがたいです。


さてさてそろそろゲーム内容へ。
一風変わったブロック崩しと書きましたがではどう変っていたのかというと
ブロックの代わりに果物や宝石などが配置されていて(これが魔物なんだろうな)
これらのオブジェクトが上から下へスクロールしてくるのです。
ブロック崩しなのに落ちものパズルのような緊張感が味わえます。
とはいえずんずん落ちてくる相手に通常のブロック崩しのような戦術では
あっという間にやられてしまいます。
という事でこちらには相手を一定量上に押し戻すアイテムが3個予め与えられています。
このアイテムはフィールド上にも時々に現れ、ボールをぶつける事で補充できるので
使っては補充し補充しては使ってある程度局面のコントロールが可能になってます。
只このアイテム、パドル(この作品のパドルは球状)との距離が近くなると
落下してきまして接触するとミスになるのでゲットするにも注意が必要です。

そしてもう一つの特徴、フィールドには重力が存在するらしく
上部のブロックを狙って下との繋がりを断ち切る形で消すと
下のブロックをまとめて落とす事ができるのです。
まとめて落とせば落とすほど高得点になります。
パズルボブルのまとめ落としとよく似たシステムですな。

パドル自体にも特徴がありましてパドルの中央で返すと鋭角に
外側で返すと鈍角に跳ね返るというのがブロック崩しでの定番だと思うのですが
こいつは鈍角に返すか鋭角に返すかはボタンで切り替えます
ボタン操作で反射角を変えることが可能、ということです。
またブロック崩しと言えば左右しか移動出来ないのがほとんどですが
こいつは上下にも移動出来ます。
これは大きいですね。
ギャラガとギャプラスぐらい戦略の幅が違います。

また、ブロック崩しと言えば後ろに逸らすとミスになりますが
こいつには後ろにセーフティネットが設けられてるので
ミス=即死とはならないようになっています。
セーフティーネットには2種類あり耐久度があって一定数跳ね返すと消えてしまうタイプと
消えないタイプがあり、消えないタイプは一見ユーザーフレンドリーな感じですが
後ろに逸らすとボールが赤くなりこの間まとめ落としをしたとしても
落下してくる果物等のオブジェクトに当たり判定が残ったままになりますので
当たるとミスってしまうという非常に危険な状況になりますのでやはり逸らさないように
プレイするのが基本です。

押し戻しアイテムの他にステージによってはスクロールを止める砂時計や
貫通弾等ゲームを有利に運べるアイテムが数種類用意されています。

ということでアイテムで流れをコントロールしながら
自由に移動でき、角度調整出来るパドルを駆使してオブジェクトを消しつつ
ブロックをつなぐ鎖をすべて断ち切るか全部のブロックが流れきるまで
ミスしなければクリアとなり次のステージへ。
ステージは16あり、最終的にボスを倒せばクリアとなります。

検品しながら、この妙なソフトの虜になってしまったぼくは
数年後中古屋さんでこいつを見つけて思わず買ってしまい
今現在プレステソフトに混じって棚の奥に仕舞ってあります。
そういやこいつもデコゲーだ。
コンシューマのデコゲーはメタルマックスやシャドウラン等
意外と良質なソフトを供給してるんですがこれはアーケードでみせる
本来のデコゲーらしさ満載です。
まさかこんなに早くバーチャルコンソールでリリースされるとは
夢にも思いませんでしたよ。
棚の奥から引っ張り出すのも面倒くさいのでDLして
久々に遊んでみたのでした。
やっぱり何とも言えない味があって面白い。
このブログを始めるに当たって
日陰者にもスポットライトを!!
との思いもありましたので今回紹介してみました。
Wiiポイント余って困ってるようでしたら試しに一度、是非。

ドロップロックほらホラ(PCエンジン・Gモード)
2007年8月28日配信開始 ダウンロードに必要なWiiポイント:600ポイント

ぼくのおすすめ度 70ペソ
(最低は0、最高は一応100)