「誠人…今…大変なんだ……だからもう誠人を困らせるようなことしないで…」

言葉を選びながら話す虎太郎に圭介は肩を掴んで尋ねた。

「何が起こってるんだよっ!?麻琴に関係あるのか?」

「僕の口から言えるわけないだろっ!!」

もどかしい気持ちで圭介は虎太郎の肩を揺さぶったが虎太郎はその秘密を口に出来ず圭介の引き締まった胸をどんどんと拳で叩いた。

「せっかく…誠人アメリカから……逃げて…来たのに…僕…何もして…あげれない…」

ついに虎太郎の瞳に溜った涙は目尻から伝い落ちた。

「誠人…ずっと1人で…苦しんでる。だから…お願い。もう困らせないで…。」

「んなコト言ったって…しょうがねぇなぁ!」

気性が荒くて有名な虎太郎が眉根を寄せてこんなに哀願する姿を見て圭介は抱き締めるしかできなかった。

『なんて顔しやがんだ…俺がいじめてるみたいじゃんか。』

虎太郎の父親譲りのきれいな青い瞳が悲しみに染まるのを圭介は我慢できなかった。

「もう泣くな…。」

虎太郎の髪を撫でながらしばらくして圭介はそう言ったが麻琴をなだめている時とは違うその髪の感触と意外と細い体躯に驚いた。
「待てっ!どういう…」

「もうやめてよっ!!」

誠人を追いかけようとする圭介に虎太郎はすがりついた。

「離せっ!速川が麻琴のことをどう思ってるのか確かめなきゃ俺は納得できねぇんだよっ!」

「だめっ!行かせない!!」

頑に虎太郎は圭介にしがみつき行く手を阻んだ。

圭介は懸命に虎太郎を引き剥がそうとするが虎太郎は移動中の猿の赤ちゃんのごとく圭介をしっかりと握っていた。

2人のその攻防の間にも誠人の背中はどんどん遠くなっていく。

「「あっっ!!?」」

足がもつれあって2人の声が重なるのと同時に2人の体も重なって転んだ。

「痛ぇ…まったくお前何なんだよっ!お前には関係ないだろ!!」

とっさに圭介は転ぶ直前にその身体の軽さから身を翻し虎太郎をかばって下敷きになったことで生じた痛みと誠人が行ってしまった歯がゆさから圭介の胸に倒れ込んだ虎太郎を怒鳴った。

「…そんなの…わかってる…でも…だめなんだ…」

転んで圭介の胸にぶつかった鼻に手をやりながら身体を起こすと虎太郎は途切れ途切れに言った。

その瞳にはうっすらと涙が広がり圭介を見つめた。
今日フォトを投稿してみました~o(^-^)o

おお振りのフォトがほとんどですがちょっと腐ったコメントもしていますのでお暇な時にでも見ていただけると嬉しいです(>艸<)♪

といっても、銀はおお振りは初心者なので微妙な部分あるかと思いますがそこらへんはご了承ください(´д`)ゞ