「さて…と。」

今日すべての授業が終わりカバンに教科書や筆記用具を詰め込んだ僕はボソッと呟いた。
ホームルームの時間が少し長引いたけれどまだ誠人は教室にいるはずだ。
僕は急ぎ足で教室を出ようとしたけどそいつはドアにもたれかかるようにして、気安く僕の名前を呼んだ。

「よう、虎太郎!」

そいつはそう言って手をあげた。

―こいつ、昼休みあの麻琴とかいうやつと一緒にいた…。

「……邪魔。」

僕はすんっごい嫌面で言うと側を通り過ぎようとした。
なのにそいつは僕の対応を無視して僕の顔を覗き込んできた。

「なぁなぁ、虎太郎ってハーフなんだろ?その瞳、綺麗だよな!」

「はっ!?…」

さらっと綺麗とか言うそいつを僕はぽかんとした顔で見た。
そんな風に言ってくれる人は誠人しかいなかったから。
むしろ周りはこんな風貌の僕を遠巻きに見て異人のように扱い、時にはいじめられることさえあった。
だから僕はいつからか周りに壁を作りその中には誠人と僕しか存在しなかった。
だからそんな風に話しかけてくるそいつに混乱しながらも僕の頭の中では黄色信号が点滅していた。
「それでね、……って誠人?」

食堂にやってくると僕は久しぶりに会った誠人にマシンガンのように話をしていた。なのに誠人はどこか心ここにあらずという感じで不安になった僕は誠人の名前を呼んだ。

「ん?あぁ、何だっけ?」

誠人は僕の呼びかけに反応したけどその瞳は僕を捉えていないようで僕は小さく問いかけた。

「僕の話つまらない?誠人は僕にまた会えて嬉しいの…かな?」

僕は何だか急に悲しくなって誠人から目を逸した。

誠人に早く会いたいと思ってたのは僕だけだったのかな?
離ればなれだった間の出来事を知って欲しいと知りたいと思ってたのは僕だけだったのかな?
お互い必要だと思っていたのは僕だけだったのかな?

僕は目の前が暗くなっていくように感じていたけどその時誠人の一言がそれを一瞬にして取り去った。

「すまん…。でも俺も虎に会えて嬉しいよ。虎が日本にいるから俺も頑張れたんだから。」

今度はしっかりと僕の瞳を捉えて誠人は言った。
その言葉を聞いて僕は天にも昇るほど嬉しくなって再びマシンガンに手を掛けるとそれから昼休み中、誠人に言葉を放ち続けた。
「麻琴の中にチョコレートを入れた…。」

誠人はそう言うと指を折り曲げ強引に麻琴の中を掻き回した。

「なっ?!ああぁっ…!」

麻琴の中で溶けて混ざりあったそれはいやらしく音を立て部屋中に響かせた。
たまらず麻琴は誠人の腕を掴むと涙を浮かべて懇願する。

「も…達っち…ゃ………は…はや……く…は…やかわ…の……いれ……て…」

誠人はようやく下腹につきそうな程いきりたったものを突き立てた。

「っっ!!はぁ…んっ…はや…か…わ…」

固く太く膨らんだ誠人ものが侵入してくる圧迫感に目の前が見えなくなり麻琴は空に手を伸ばした。

「麻琴…」

そんな麻琴をあやすように誠人は手を握ると何度も名前を呼んだ。
そして求められるまま動きを強めていくと麻琴は涙声であえぎ、限界を訴えるように強く誠人のものを締め付けた。

「あぁんっ!…っん!……うっく…ひっ……ふぁっ…あぁっ!…っ!……もぉ…だ……め………あああぁぁっっ!!」

麻琴は限界まで達すると汗ばんだ下腹に一気に放った。
誠人は麻琴の中で何度か動くと白濁を吐き出した。
2人の欲望はチョコレートと混ざりそこから溢れた。






〈完〉