10月1日に開かれた、厚生労働省の
副反応検討部会で報告されていた
症例(10代)をご紹介します。
比較的、起こりやすいと
思われるアナフィラキシーです。
アナフィラキシーというのは
急性アレルギーのことです。
呼吸器症状 や 循環器症状 を伴い
早急に適切な処置を行わなければ
命に関わる副反応の1つです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211008/20/faultisanotherslesson/1f/ca/p/o0909108015012875877.png?caw=800)
引用:日本アレルギー学会HP
これについて、政府がいう
「稀で、対応も万全」は本当か
という問題提議もさせて頂いてますので
是非あわせてお読みください↓
アナフィラキシーの症例は本当に多く
【資料】第69回 資料2-4-1/2-4-2
9月12日までに
の報告が あがっています。
プライトン分類レベル1~3というのは
先程の図にある1~3に該当します。
4~5は、例えば
皮膚・粘膜症状だけだったり
呼吸器症状だけだったり
1~3の厳密な定義には
当てはまらないものの、
接種後のアレルギー反応の一種として
報告されたもの になります。
また、アナフィラキシーは
アレルギーの既往がない方にも
起こっています。
ファイザー
アレルギーのない方が起きやすい
というわけではなく
既往歴ありの人の方が接種に慎重で
接種回数そのものが少ないのでは?
と思っています。(憶測です)
前置きが長くなりましたが
今回ご紹介するのは
12歳 女の子の症例です。
接種日と月齢から
小学生だと思われます。
【性別】女性
【年齢】12歳4ヶ月
【既往歴/アレルギー】気管支喘息、花粉症、イヌネコアレルギー
【内服】なし
【接種日】2021/8/25(1回目)
【副反応発生日】8/25
【経過】
8/25 14:30
ワクチン接種
14:55(接種25分後)
顔面痒み、紅潮、咳が出現。
14:59
アナフィラキシーと診断。
アドレナリン注射液 0.3mg 筋内内注射。
収縮期血圧
112mmHg、SpO2:99%
オロパタジン塩酸塩 5mg 内服。
メチルプレドニゾロン 20mg 点滴投与。
救急要請し
15:26、現場から出発。
徐々に喘鳴出現、咳の増悪。
救急車内で再度
アドレナリン注射液 0.3mg 筋肉内注射。
血圧131/99mmHg
SpO2:100% 、酸素 15 L/分。
15:52、病院到着。
酸素 10L/分。
血圧 140/88、心拍数 105 回/分
SpO2:100%
酸素 5L/分。
乾性咳あり。
アナフィラキシー症状は、ほぼ改善。
ラ音なし。呼気延長なし。
心音 異常なく聴取可。蕁麻疹なし。
16:41
メチルプレドニゾロン 20mg 点滴投与。
経過観察と入院。
クロモグリク酸ナトリウム
プロカテロールを吸入。
夜間に二回下痢。
8/26
朝食摂取可。
その後症状なし。
経過良好のため退院。
【資料】第69回(資料) 資料2-2-3-1
【症例No.】No.12922
こうした症例を見て
複数回に渡る注射に点滴、内服。
誰にも起こり得ることだし、
こんなリスクを背負ってまで
重症化しない若者が
打つ必要はない!
と思うのか
救急搬送されるリスクもあるけど
うちの子がなるとは限らないし
1日で回復するなら
(回復しない例もあります)
やっぱりコロナの方が恐いし
打った方がいい!
と思うかは、人それぞれだと思います。
1人でも多くの方が
あらゆるリスクを知って
後悔のない判断をできますように。
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↓その他、副反応の症例をまとめています
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