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コラージュなジャケ

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The Watts 103rd Street Rhythm Band/Hot Heat And Sweet Groove

浮かれた感じが大好きです。
こういったコラージュものは今でも結構見られるデザインですが、
これは今から約40年前にデザインされたもの。

技術的な事を言ってしまうと、
画像の切り抜きとか今のPCとか使った方が
断然キレイに形も追えます。
このジャケは言い方を悪くしてしまうと
大きいはさみで切り抜いた紙をコラージュした、という印象です。
ブツ切り感というか。

けど、そこがこのジャケのいいところ。

キレイに整備されたものが好まれる今
こういう不器用で魅力的なジャケを見ると力が湧きます。

LOUIS VITTONなジャケ

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The Real Roxanne/The Real Roxanne

このやっちまってる感漂う服、Hip Hop好きにはうれしい感じです。

意味がわからない人の為にちょっと補足。
Hip Hopって自分をちょっとでもLarge(稼ぎがいい)に
見せたい為に太いネックレスだったり
こういった有名ブランドの服を着る傾向があります。
俺様自慢、というか。

これは貧しいところから這い上がってる事の証明でもあります。

多分このLVはニセモノなんだけどね。
だけど着ちゃう。この辺の話は詳しく載ってる
本とかで読むとおもしろいですよ。

MCMがやったみたいにLVもモノグラム使って
スタジャン作ったらおもしろいのに。

再発見ジャケットアート [第五回] Pink Floyd

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Pink Floyd/The Dark Side Of The Moon

もうすでにおなじみでしょうか。
パーラ a.k.a.
ウワサの謎のCD屋 ピックアップの店長・森山さんに
原稿をいただきました!連続エントリー!

ちょっと公開を遅らそうとも思ったけど
みなさんに早く読んでもらいたかったので公開しちゃいます。

僕はこのジャケを見た時に小学校の時の何かの
実験を思い出しました。浅はか!
実はこんな背景があったとは。。

それでは、どぞ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世の中にはたくさんのレコードジャケットがありますが、
歴史上最もそのデザインにこだわった
ミュージシャン・アーティストといえば・・・・
間違いなくPink Floyd(ピンク・フロイド)だと思います。

音楽よりもジャケットの方が有名なグループと言ってもいいぐらい、
ジャケのインパクトは強力。
ジャケット写真の撮影のときに軍隊が出動したなんていうエピソードは
後にも先にもこのグループだけでしょう。

Pink Floydほどジャケのスケールが大きいアーティストを
他に知りません。そして、どのジャケもが不気味で・・・・
謎めいているのも特徴です。

ジャケが謎めいているから、どんなものかと中身の音楽を聴いたら・・・・
もっとワケがわからないということになりかねないグループですが。(笑)


このジャケット・ブログで今後も何度かPink Floydのジャケは
取り上げたいと思います。
まず今回は最初ですので一番有名なこのジャケットを紹介します。

今回取り上げるのは1973年にリリースされた
「The Dark Side Of The Moon」というアルバムです。

三角形に七色のプリズムのジャケット。
このジャケット知っている!!
・・・・という方もきっと多いでしょう。

シンプルなデザインで目を引くジャケットですが、
一体それが何を意味しているのかは、なかなかわかりにくいです。



これをデザインしたのは有名な「ヒプノシス」というデザインチームで、
エジプトのピラミッドにいったときにこのジャケの
インスピレーションが生まれたと言われています。

このThe Dark Side Of The Moonというタイトルはそのまま訳せば


月の裏側


・・・という意味です。

ご存知の通り、月はいつも同じ面を地球に向けています。
月の裏側を見たことのある人はいません。
月の裏側というタイトルは普段は見えないもの・・・・
を暗示したタイトルでもあります。


普段は見えない。
ダークサイドの部分。


それが一体何を意味するかと言うと、
どうやら人間の内面性。心理。
こういったもののようです。

Pink Floydがその音楽やジャケなどのアートによって
アプローチしようとしたのは、目には決して見えない人間の心理、
リスナーの秘めた内面性。そういうものでした。


一見・一聴してはわからない。
おや??
何だろう??


・・・・という謎かけのような音楽、ジャケットが多い
グループだったのです。
彼らは表面的な、一直線なわかりやすさだけで
何かを表現することを避けました。

Pink Floydは難解だ、難しいと言われますが、
それは決して大袈裟でも誤解でもなく、本質的に彼らは
難しいグループなのです。



このジャケットの三角形とは一体何を意味するのでしょう。


三角マークは、道路標識では「注意」の標識です。
会計や簿記では「赤字」を示すマークです。
テストの採点では正解ではないですよという意味です。
三角形とは総じてあまり良い意味には使われない、
どちらかというと不完全を意味するマークです。

その不完全の中心を虹色のプラズマが突き抜けています。
虹色はいろいろなカラーがひとつになってできるものです。
「多様性」「共存」などを意味することがあるそうです。


「不完全」を意味するマークの中心を、
「共存」というカラーが突き抜けていく。


おそらくは、人間社会というものを一つのカタチで
表したもではないかとボクは考えています。
でも、それはあくまで予想の域を出ません。
そして、このジャケのデザインと暗示が一体何を意味するのか、
それについて、Pink Floydから回答らしきものも未だにありません。
リスナーそれぞれが考えろ・・・・ということなのでしょう。

Pink Floydのジャケットは斬新で奥が深く、
それを眺める我々を迷路のような空間に連れ込んでくれます。



余談ですが。

この「The Dark Side Of The Moon」は
なんと全米アルバム・チャート最長ランク・イン724週という
ギネスブック記録を持っているアルバムでもあります。
15年間の長きに渡って売れ続けたアルバムなのです。

どうしてアメリカ人はこんな難解で謎めいたアルバムを
15年間も買い続けたのか。 それもまた謎です。(笑)


またいつかPink Floydのジャケデザインは取り上げますね。