キングダム ハーツ 358/2 Days クリア後感想 | Trashy Discovery

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キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)

キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー)



終わったー!と伸びをしたくなる解放感+達成感キラキラ

ラスボスは第4形態までありましたからね・・・特に第2形態の追尾攻撃が鬼でした汗



本作は、ストーリー的にも難易度的にもシリーズ経験者向けだと感じました。

「358/2 Days」というタイトルが既に語っている通り、主人公であるロクサスがXIII機関に入って7日目から358日の出来事が描かれています。

KH2やKHCOMと蜜にリンクしているので、前作プレイ済み前提で物語が進むと言っても過言では無いかも。

位置付けとしては、KH2の外伝。


シリーズ未プレイだと、「こいつらアイス食いすぎじゃね?で、ノーバディって結局何なの???(゚▽゚)???」という感想で終わってしまう可能性が高いので(笑)

逆に言うと、シリーズファン・・・特にXIII機関(アクセルとロクサス)が好きならプレイすべし!

但し、FFやディズニーに期待してはダメです。

ディズニーはおまけ程度、FFキャラに至っては全く登場しません・・・キラキラ



難易度はシリーズを通して比べるとやや高め。

同じスタンダードモードでも、キングダム ハーツキングダム ハーツ II では滅多にゲームオーバーにならなかった(セフィロス戦くらいかな?)のに、キングダム ハーツ 358/2 Days ではポコポコゲームオーバーになりました。

ボス敵は勿論、ザコでもHPが高く、おまけに堅い・・・


システム的にレベル上げでゴリ押し、という戦法も使いにくいので、アクションゲームがものすご~く苦手という方にはちょっと不向きかもしれない。


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単に経験値を溜めるだけではレベルは上がらず、こんな風にスロットにパネルを填める必要があります。

Lvアップパネルは一定の経験値を溜めるごとに一枚貰えます。

んが、最初からスロットが空いてる訳では無く、本編のミッションをクリアするごとに一つ空くので(他に宝箱やモグから購入可能だが数は決まっている)、必然的に推奨レベル以上には上がり辛いシステムとなっている模様。

アイテムや魔法、ドッジロールやグライド等のスキルも、このスロットにパネルを填める事によって使用可能になります。

一見とっつきにくそうなシステムですが、ミッションごとに使う魔法やアイテムを考えながらセットするのが、結構楽しいんですよ♪


同シリーズのキングダムハーツ チェインオブメモリーズ に比べたらプレイし易いかと。

COMの戦闘はカードゲームの要素があってシステムにクセがあるので。←COMはクラウドゲーだと記憶している


KHDaysはリトライシステムが便利なので、そう構える必要もないと思いますけどね!

コンティニューしても一度倒した敵が復活しないのは嬉しいキラキラ



ミッション数は全部で93

機関員の提示する課題にクリアしないと出現しないミッションもあり、これらを全部クリアするとなるとかなりのボリュームですが、達成感が得られること請け合い。


ステージは同じですがレベルや使用アイテムに制限が設けられ、より敵が強くなった「トライアルミッション」もあって、やり込み要素も充実しています。

パネル解放とヘイストの為にいくつかクリアしたけど・・・タイムトライアルは苦手です汗


個人的に一番苦労したミッションは、前回のプレイメモにも書きましたがMISSION78のスカイルーラー戦。

こちらの攻撃が中々当たらんのですよ・・・(;´ω`)

マシンガン攻撃は上手く避けないと全弾喰らってゲームオーバーになりかねないし、とにかく厄介な敵でした。


機関員が同行するミッションは、HPが減るとパートナーが回復してくれるのでやり易かった(≧w≦)

でも、キャラによって回復頻度に差があるように感じるのは気のせいかな(笑)



以下、ネタバレ有りのキャラ感想。


ロクサス(cv:内山昂輝)

「“ソラ”って何なんだ?俺は・・・いったい何者なんだ?」


ゼムナスをリーダーとするXIII機関に、13番目のメンバーとして迎えられた少年。

「闇を操る」・「心が無いが人間だった頃の記憶はある」という特徴を持つノーバディの中にあって、光のキーブレードを操る、人間だった頃の記憶が無いのに、まるで心を持つかのような振る舞いを見せる、という異質な存在である。

その正体は、光の勇者ソラのノーバディ。

しかしハートレスとなったソラが他者の心を媒介に復活し、更にハートレス化していた時間が非常に短かった為、ノーバディとしては不完全が故に他とは性質が異なる模様。


第一印象は、ポケーッとした奴。

アクセルにも似たような事を言われてましたが(笑)、初期の頃はメンバーが何を言っても暖簾に腕押し、といった感じで存在自体があやふやで非常に頼りない印象。

それもその筈、ロクサスは言わば「生まれたばかりの赤ん坊」も同然の状態だったんですよね。

他の機関員はまがりなりにも人間だった頃の記憶があり、心が無いと言っても自分が何をすべきか、何をしたいか凡その方向性は決まっているのですが、記憶の無いロクサスは何をすればいいのか分からない。

自分が誰で、どんな人間なのか、立つべき土台を失っている訳なのだから当然と言えるでしょう。


それがアクセルやシオンと出合いによって、自己を確立していった・・・

そう・・・ソラとは別の自我を持つように・・・

ロクサス≠ソラ

だと、私は思えてならない。例えロクサスがソラのノーバディだとしても。


ロクサスを語る上で・・・というか、このゲームを語る上で欠かせないのがシーソルトアイス。

見た目はガリガリ君(ソーダ味)ですが、味は「甘くてしょっぱい」らしい。

ロクサスはこれを一度も「美味しい」と言った事は無いんですが、任務の後に殆ど毎日欠かさず食べてる所や日誌にまで書いてる所を見ると、相当気に入ったんだろう。


多分、アイスその物が気に入ったというよりも、任務の後でアクセルに「ご褒美だ」と言われてアイスを貰ったあの日から、自分が任務を遂行する意味を、延いては自分の存在意義をそこに感じたんじゃないか、と思うのですが・・・大袈裟かなぁ。ある種、アクセルのインプリンティングという気もしますが(笑)


シーソルトアイスの「当り」棒を、意味が分からずにアクセルに聞こうとして中々言い出せなかったり、「当りの棒はもう1本貰える」と知った時に、『任務から戻って来たら、アクセルにご褒美であげよう』と言った(日誌に書いていた)のにはきゅーんと来ましたラブラブかわいいーなオイ!機関を出て行く時にそれを封筒に入れてそっとアクセルの部屋に置いていったのは泣けた・・


ラストは、なるほど、そこからKH2に繋がるんだな、と見事に伏線回収されていて納得。

ロクサスがKH2で機関に居た頃の記憶を失っていた理由や、仮想トワイライトタウンに住んでいた理由が分かってすっきりしました。

でも・・・これからロクサスの辿る運命を思うと、やっぱり切ないなぁ・・・



シオン(cv:内田莉紗)

「ロクサスに今のあたしはどんな風に見える・・・?」


ロクサスから6日遅れで加入した14番目の機関員。

常にフードを目深に被り、その素顔を知るものは機関の中でも極わずかだと言う。


その容貌から感情の無いビスクドールみたいなタイプを想像していたんですが、何とも「普通の女の子」という感じで驚きました。

ロクサスやアクセルの前では笑顔を見せたり、キーブレードが使えなくなって落ち込んだり、偽機関員@リクに負けて悔しがったり、本当に感情表現の豊かな普通の女の子だなーと。

彼女はカイリ(ナミネ)に瓜二つなんだけど、人間離れした儚さや透明感を持つナミネと違って、よりカイリに近いというか・・・


やっぱりソラの中で一番大切な記憶であるカイリの記憶を元にして造られたレプリカだからか、無意識に引き合うものがあったんでしょうね、ロクサスとシオンは。

似たような境遇で共感出来る部分も多かったというのもあるでしょうけど。


だけど、ロクサスとシオンは全然違う存在で・・・その事に思い悩むシオンを見るのは心苦しかった。

自分が存在する事自体が、大切な友達を傷付ける事になってしまうと知った時のシオンの気持ちを考えると・・・


最終日、ロクサスの前でフードを取ったシオンの顔がソラそのもので、「ロクサス・・・これがソラだよ」と言ったのは込み上げてくるのもがあったなぁ・・・

自分は作られた人形であり、ロクサスからソラの力を取り込む事が使命である事を吐露し、戦いを挑んできたシオン。

けれど、それは自分が消える事でロクサスの消滅を防ぐ為にした事だったんだね。

「これでいいんだよ・・・」というシオンの最期の台詞がその証拠だと思う。



アクセル(cv:藤原啓治)

「俺達は親友だ。記憶したか?」


道化師めいた風貌と、飄々とした態度の裏に真意を隠すXIII機関のNo.Ⅷ。


大好きです!!←シンプルな感想


何も知らない覚えていないロクサスの教育係兼世話係みたいなものを命じられた時、最初は不本意そうだったけれどもロクサスと接する内、徐々にアクセルの中で変化が生じていった模様。


今回、シークレットムービーは無いんですが、ミッションゲージを満タンにしてクリアし、且つトライアルミッションでシンボルを獲得していると、機関員のシークレットレポートが見られるのです。

その中で、アクセルの本心・・・心境の変化が分かる記述が――


『ロクサスやシオンと話していると、人間だった頃のことを良く思い出す。

子供だった頃の色んなことを思い返してると、何だか良く分からない不思議な気持ちになる。』


ロクサス達と一緒に居ると、まるで自分にも心があるような感覚を覚えたんだろうな・・・

シオンの正体には割と早い段階で気付いていたものの、ロクサスにはそれを告げなかったのも、サイクスがシオンを出来損ないだと言った時、シオンの活躍次第では撤回すると言っていたと嘘を吐いたのも、ロクサスを傷付けたくないという優しさからなんですよね・・・


実際、彼には心が芽生えたとしか思えない描写が多々あって。

シオンが機関を抜け出そうとした時、敢えて見逃したのはシオンの気持ちを考えたからだろうし、その後、シオンを連れ戻そうとしたのは、「何かもやもやする」から。


「ふざけんな!てめー、ナメてんじゃねーぞ!俺は決めた!てめーらが何度逃げようが、俺が何度だって連れ帰ってやる!」


心が無い人に、こんな激昂出来ないよ・・・その優しさが切ない(ノДT)


かと言って、アクセルは決して博愛主義者では無いんですよね。

目的の為ならば、かつて仲間であった者さえも笑いながら手に掛ける事が出来る残虐性も秘めている。

そんな二面性にも惹かれます///



サイクス(cv:佐藤銀平)

青く長い髪と眉間の十字傷が印象的な機関のNo.Ⅶ。

初期からのメンバーという訳ではないが、ゼムナスの右腕として機関員達に任務を与える役割を担っている実力者。

だが、決してゼムナスに忠実という訳では無く、独自の思惑を抱いているようだが・・・


まず最初に言いたいのは――


任務に私情を持ち込まないで頂きたい!(え?)


DAY353のミッションで、「アクセル・シオン・シグバール」の3人組と「ロクサスのみ」という組み分けに悪意を感じたぞ(笑)

その組み合わせに不満なロクサスが「シグバールと俺が交換するんじゃ駄目か?」と聞いたら。←んな事を言っちゃうロクサスもどうなんだと思ったけど・・・w


「ふん・・・アクセルが一緒でなければ何も出来ないのか」


だって(ノ∀≦。)ノシ

そしてサイクスからロクサスに与えられた任務は、『6体の大型ハートレスを討伐せよ』

素で暫く呆けましたよ。だって今迄は1つのミッションに付き1体だったのにっ!いきなり6体って!!


これは嫉妬ですか嫉妬ですね!?

アクセルがロクサスの事ばっかり気にしてるから!!(違


と、冗談はこの位にして、サイクスは機関員の中でも人一倍「心」への執着が強いように思えます。

人間だった頃は誰よりも情の深い人だったんじゃないだろうか・・・良い意味でも悪い意味でも。

だからこそ、ノーバディと化し心を失った時の空虚感もより大きかったんじゃないかなぁ・・・それを埋める為にキングダムハーツを手に入れたかったんだろうか・・・



シグバール(cv:大塚芳忠)

アクセルとはまた違った意味で飄々として抜け目の無い機関のNo.Ⅱ。

ロクサスの事を子猫ちゃん扱いしたのは参った・・・(笑)


個人的に、彼とデミックスが一番ノーバディらしいノーバディだと思います。

何を考えてるか分からないんだけど、どんな事態においても常に態度が一定なんですよね。

シオンに気絶させられた後に怒る様子も無かったし、ロクサスに敗れた時に悔しがる様子も無かった。

ただチェシャ猫のような笑みを浮かべていただけ・・・心が無いノーバディそのものといった感じ。


けど、シオンと対峙した時、彼女の姿がロクサスに見えていたのは、何かロクサスに思う所があったんだろうか・・・

ホント、掴みどころの無い人です。でも、こういうタイプは好みだったり///