デビルメイクライ4公式設定資料集デビルズマテリアルコレクション
カプコン公式のデビルメイクライ4設定資料集です。
表紙はキャラデザの吉川氏によるネロのイラスト。
渋い感じの表情で、ゲームのCGとはまた違った魅力がありますね
さて、設定資料集と言うことで誰もが期待してしまう、ゲーム中で明かされていなかったストーリー上の核心部分である、ネロの出生や右腕の秘密、バージルとの関係性などについてですが・・・
まったく触れていません(笑)
設定画集と置き換えても差し支えないでしょうか。
ストーリー上の設定は掲載されていませんが、その分グラフィック面で充実しています。
キャラクターの初期ラフ設定やCGなどが存分に堪能できます
制作スタッフのコメントも1ページ毎に載っているので、かなり密度の濃いものになっています。
このキャラクターには、こういうイメージが込められている、とか。
この装飾品は、こんな意図がある、とか。
より深く世界観を知る事が出来るので、ファンには嬉しいですね。
コンテンツは大きく分けて3つ。
■Charactor (キャラクター)
■Devil (悪魔)
■Appendix (背景・設置物・販促画)
中でもキャラクターと悪魔のコンテンツは見ごたえあり。
ラフ画と言っても、全然手を抜いてる感が無いんですよね。
コスチュームバリエーション、ポーズ考察、初期アイデアなど、本当に画集なみのグレードですよ!
ネロの初期アイデアは、線の細い美少年風v
これはこれで悪くない・・・ですけど、DMCでは浮いてしまいそうです(笑)
やっぱりある程度は横幅があってカッチリしてないとね!
眼鏡をかけた知的な青年風や、オールバックのヤクザ風のデザインまであって目に楽しいですが、一番吹いたのは坊主頭のネロ(笑)
それちょっとマニアックすぎwwカッコイイけどね
キリエもクールなお姉さん風や、イタズラっぽい表情の初期アイデアがあったりします。
クールで強い意志を持つキリエっていうのも面白いかもvv
「助けなど必要ない!私の運命は私が決める!」
な~んて、ストーリーが変わっちゃうけどw
クレドは大まかなイメージは最初から決まっていたみたいですね。
宣教師風とか侍風とか、髪型がちょっと面白いです。
教皇の初期アイデアはウケ狙いでしょうか(笑)
何か色々と間違っている気がします。
そして真打のダンテ
絶対的な力強さ・余裕・安心感という全てを持ったイメージ。
吉川氏のコメントによると、『数字で表す年齢ではなく、知識と肉体の能力が最高のレベルで交わるダンテ』なのだそうです。
確かに、見れば見るほど味わい深い表情ですよね。
あえて人間の年齢に例えるなら、30~40歳だそうです。
円熟した大人の魅力たっぷり(幅が若干広いけどw)
無精ひげを生やしているのは、『毎日きれいにヒゲを剃るダンテは嫌だなぁと思って(笑)』という吉川氏の意向です。
ダンテは毎日髭剃りするようなマメな男じゃありませんよね!
ダンテの魔人化には、真魔人のアイデアもあった様子。
より“悪魔”に近い状態で、暴走寸前というイメージの真魔人。
ゲーム中で使われなかったのが惜しい・・・
悪魔のコンテンツは、ゲーム中に登場する悪魔は勿論、未登場悪魔のイラストも多数掲載されています。
未登場の悪魔には、ゴブリンやオーガ、スノードラゴンなどがあり非常に幻想的なデザインです。
ゲーム中に登場する悪魔では、ベリアルが一番好きですね。
初めて登場した大型のボスということもあり、その存在感は群を抜いているように感じます。
ベリアルは当初、「ハボリム」という名前で呼ばれていたそうです。
アクションアイデアには、銃に変形する機械的なデザインもあったみたいです。面白い!
巨人のデザインには、女性型や両性型として描かれたものもあった様子!
『色々な方向性で模索していた時のイメージ』だと、コメントで語られています。
ある種の神秘性を感じるので、私的には両性の巨人もありです
個人的に、大満足の1冊でした