逆転裁判4 プレイ日記② | Trashy Discovery

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Going my wayなゲームプレイ日記&感想がメインです。

プレイ日記、オドロキ君なりきりVer.です。

但しオドロキ君の心理・思考は管理人のものですので、

実際のゲームとは異なります。









第1話 「逆転の切り札」


4月20日 地方裁判所。

オレは今、初めての法廷に立っている。

しかも依頼人である被告人は、憧れだった元弁護士「成歩堂龍一」さんだ。


容疑は「殺人」。

オレは、成歩堂さんはやっていないと信じている。

弁護士が依頼人を信じるのは当然の事なのだけど。

でも・・・・彼がそんな事するはずが無いんだ!






「言ったはずです。・・・・事件については黙秘すると・・・今はね」




なのに、何故そんな自分の不利になる様な黙秘をするんだ?


成歩堂さんの事だ・・・・考えがあるのは間違いない。

オレは法廷記録を確認し、事件について整理してみる事にした。





殺人現場はレストラン「ボルハチ」の地下2階。

被告人である成歩堂さんは、そこの専属ピアニストをしていた。


実際のところ、ピアノは殆ど弾かず、物好きな客相手に「ポーカー」をしていた。

成歩堂さんのポーカーの腕前は、7年連続無敗という記録を誇っている。

その噂を聞き及んだ者達の挑戦が、跡を絶たないという。


被害者は「浦伏 影郎」という男性。

最近帰国したばかりの旅行者だという。

白の帽子を被った、強面の男だ。


死亡推定時刻は4月17日、午前1時45分より2時15分。

死因は撲殺、前頭部への一撃で、内出血による脳圧の上昇。


凶器はグレープジュースの瓶。

被告人・成歩堂さんの指紋が付着している。

指紋は瓶を逆手に持った状態を示している。


白黒の現場写真。

どこかの小部屋だろうか。

ポーカーの勝負の途中なのか・・・テーブルに配られたカードとチップ。

・・・カードが周囲にも散乱している。

被害者は仰向けに椅子にもたれかかり、帽子を被っている。

手前のテーブルには、凶器らしきボトルが置かれている。


殺人のあった小部屋には「覗き窓」の様な小窓が存在する。

成歩堂さんの証言では、他にも仕掛けがあるという。

その仕掛けは、常連客ならば知っている。


ポーカーに使っていたのは2組のカード。

裏が赤いカードと青いカードの2種類。

交互に使ってイカサマを防いでいた。


被害者の男性と成歩堂さんに、接点は全く無い。

事件当日に初めて会った。







バラバラになっているジグソーパズルみたいだ・・・。

しかもピースが圧倒的に足りない。


成歩堂さんは、事件について何かを知っている。

それを意図的に隠している。

何だろう・・・・全く分からない。



非協力的な態度の成歩堂さんに、裁判長の心象も悪化する一方だ。

このままだと・・・・。




「異議あり!」

牙琉先生の落ち着いた声が法廷内に響く。


「問題の夜・・・警察に“事件”を通報したのは、誰だったか」



「それは、まぁ・・・確かに、被告人の成歩堂君なのですが・・・」

汗をかきながら答える亜内検事。


「そうなのですか!?」

驚いた様子の裁判長。


「それは・・・記録によると・・その・・・

現場付近から、被告人の携帯電話で入った様です」

冷や汗のヒドい亜内検事。


いいのか?検事がこんなんで。

でも、現場付近・・・・?


亜内検事の説明が続く。

被害者が殺害されたのは、地下2階の小部屋。

当然携帯の電波は届かない。

被告人は、部屋を上部から見て左に位置する階段から地上・・・

レストランの店内に上がって、そこから通報した。



証拠品が一つ増えた。

「成歩堂の携帯電話」

被告人自身が、「ボルハチ」1階の店内から警察に通報。

法廷記録にデータをファイルしておく。




「被告人は、そのまま逃走する事も出来た。

しかし、市民の義務を果たして事件を通報した。

これでも、彼が“非協力的”だと・・・?」

亜内検事の説明が終わると、穏やかな口調で牙琉先生は言った。



サッスガ!!!牙琉先生!!!

もう一生ついていきます!!!



「・・・さて、検事さん。ジラすのは十分でしょう。」


え?ジラすって?牙琉先生?


「な・・何の事ですかな?」

トボけているのがミエミエの亜内検事。


「貴方は先程、こう言いました。

『事件が起こった瞬間、被告人は現場にいた』と。

何故、そんな事が断言できるのか・・・?」


た・・・確かに・・・オレ聞き逃してたけど。


「答えは一つです。・・・決定的な証人」

牙琉先生は、オレの方にチラリと視線をよこした。


え?アイコンタクト・・?


「フッフッフ・・・流石は、名高い弁護士さんだ・・・」

亜内検事は余裕の表情で(禿げ上がった)頭をペチペチと叩く。


だ・・大丈夫なのか?(頭は)

(あ・・・でも毛根に刺激を与えるのっていいんだっけ?)

じゃなくて!

事件の夜、あの部屋にはもう一人の人物がいたという事か!

当然、事件を目撃している・・・。




「さぁ、練習はここまでですよ、オドロキ君。

・・・・準備はいいですね?」


は・・・はい!先生!オレ、大丈夫ですッ!!


「それでは。その証人を入廷させて頂きましょう!」

威厳のある裁判長の声が響く。





入廷した証人は・・・・ロシア人女性・・・?

オドオドした態度で、身を隠すように小鍋を持っている。

あの小鍋って・・・ボルシチ・・?



「どういう事ですかな?その態度は」

あまりにビクビクしているので裁判長がツッコむ。


「フッフッフ・・おそらく、怖いのでしょう。弁護人のツノが」

ペチペチと(禿げ)頭を叩く亜内検事。


え!なんだよそれ!


「ご安心なさい。そんなツノ、この私がヘシ折ってあげますぞ」


・・・・裁判長・・・適当な事を・・・。

オレの前髪より、アンタラの(禿げ)頭のが怖いっての!!


何故かその裁判長の言葉に安心した様子の証人。

・・・・オイ。


「では、オコトバに甘えて・・」

パシャリと裁判長の写真を撮る証人。


「いやいや。ちょっと待って下さい」

さすがに驚いた様子の裁判長。


亜内検事の説明によると、

プロは商売道具を手放さないという証人のポリシーらしい。


・・・って法廷内での撮影はいいのかよ!!






証人の名前は「逆居 雅香(さかい・まさか)」。

・・・日本人なのか。

レストラン「ボルハチ」のウェイトレス。

カメラを持っているのは、店のサービスの一環らしい。



逆居は一枚の写真を裁判長に提出した。

写真には、談笑している被害者の男性と成歩堂さんの姿が写っている。

写真は・・・事件当夜のもの。


法廷内にざわめきが起こる。



「静粛に!静粛に!」

裁判長の木槌で再び静まり返る法廷。



証拠品「雅香の写真」。

事件当夜「ボルハチ」で撮影された被告人と浦伏。

法廷記録にデータをファイルする。




「さて、証人。事件当夜はどちらに?」

ワザとらしく質問する亜内検事。


「ワタシ、あの部屋にいたんです。・・・《ナラズモの間》」


ならずものま?

変な名前の部屋だな。


「伝説のギャング“ナラズモ”が逮捕されたというお部屋。

事件があった小部屋ですの」

オドオドしながらも答える逆居。



「なんだってェェェェェェ!!!」

思わず大声を張り上げてしまった。


すかさずパシャリとオレの写真を撮る逆居。

撮るなよ・・・・んなモン・・・。



事件が起こった時、あの部屋に居たのは3人だけ。

被害者の浦伏影郎、成歩堂さん、そして・・・この証人、逆居雅香!

・・・・成歩堂さんが犯人で無いとすれば・・・・・・。


オレの思考を打ち消すように、裁判長が木槌を打つ。


「それでは、証人!事件当夜の事を証言して下さい!」



裁判長の言葉に続き、証言を始める逆居。




証言開始。

~事件当夜のこと~


「あの晩、お客様に頼まれて、トランプをお配りしておりました。

あの晩は寒くて・・・お二人とも帽子も取らずゲームをされました。

被害者の方は、首のロケットを握り締めて勝負をなさっていました。

最後の勝負が終わった瞬間!オソロシイ事件が起こったのです。

あの方が被害者の方に飛びかかって、首をお絞めになりました!」



これが、逆居の証言だ。

成歩堂さんは、殺人を犯していない事を前提にすれば、

逆居の証言には何らかのウソがあるはずだ!


亜内検事は証言に続けるかのように、

事件当夜のポーカーの勝者は、被害者の浦伏だと語った。


そんなのはオカシイッ!!だって!成歩堂さんは!!


「異議あり!」

オレはたまらずに声をあげた。


「そんなバカなッ!だって成歩堂さんが・・・負けるハズがないッ!」


静まり返る法廷。

あれ?なんだろ?このヘンな空気。




「あのね、オドロキ君。・・・もう少しマシな異議はないのですか?」

穏やかな(けどコワイ)微笑みを浮かべて、牙琉先生はオレを見た。


「で・・でも!・・・7年間、無敵だったんですよ!」



あ・・・なんか皆呆れてる感じ?

オレ、やらかした?



私も7年間は無敗だったと、別に誰も興味の無い情報を言うと、

亜内検事は、一枚の証拠写真を提出した。



写真に写っているのは、

事件が起こった瞬間の2人のポーカーの手札とチップ。


成歩堂さんの側にあるのは、

Aのカード2枚(スペードとダイヤ)と7のカード3枚。

チップは、大きいものが1枚と小さいものが4枚。


被害者の側にあるのは、

Aのカード2枚(クラブとハート)とKのカード3枚。

チップは、大きいものが9枚と小さいものが2枚。




ポーカーというゲームは、

自分の手札を武器に、チップの枚数で競うものだと亜内検事。


確かに成歩堂さんが・・・負けている・・・?




証拠品「チップの写真」を法廷記録のデータにファイルする。







尋問開始。


オレは逆居の証言のある一点が気になっていた。

「あの方が被害者の方に飛びかかって、首をお締めになりました」


「待った!!」

繰り返されたその証言にオレはゆさぶりをかける。


「被告人は、そんなコトしません!!」


「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

オレの大声に怯え、証言台の下に潜る逆居。


「・・・何と言うか・・。初めて聞く新しい弁護ですな」

何故か呆れ顔の裁判長。


あれ?

なんで?



「出来れば・・・・あまり恥をかかせないで欲しいですね」

横にいる牙琉先生の微笑みがコワイ・・・。



う・・・言葉が足りなかったのか。

この証拠品をつきつければ・・・・。



オレは法廷記録から、「浦伏影郎の解剖記録」のデータを取り出した。

そこに書かれている死因は、『撲殺』なのだ。

明らかに証言と矛盾している!


「異議あり!!」

今度は大丈夫だ、何を言えばいいか分かる。


「“首を絞めた”・・・それはオカシイですね」


「あの・・・何がでしょうか・・・」

不安げにオレを見る逆居に、浦伏の解剖記録をつきつける。


「被害者は、“額を殴られて”亡くなったのです。

証人!本当に犯行の瞬間を見たのですかッ!!」


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

逆居は動揺し、手に持っていた子鍋を放り投げた。

でも、ウマイ事また手に乗っかるんだよな・・・・。




現場写真は、一見すると殴られた様に見えないのは確かだ。

被害者は帽子まで被っている・・。



亜内検事はもう一枚の証拠写真を取り出した。

・・・・いっぺんに出せよ。

それは現場検証の為に、帽子を取って撮影した写真だった。

・・・・・何ていうか・・・まぶしい。

じゃなくて!

見事に禿げ上がっている頭部に、はっきりと殴られた形跡が見られる。


「何となく・・・親近感を覚えます。このアタマ」

と裁判長。


いや、そうだろうけど!

注目する点はソコじゃないから!!


「で・・でも!ワタシ、見たんです!

・・・被告人様が、被害者様にのしかかって、首を・・・」



フン!ウソに決まっているさ。これで勝負は決まったな!



「・・・・オドロキ君。

ガッツポーズもいいけど、もう少し考えてみてはどうでしょう」


勝利を確信していたオレに、牙琉先生はそう促した。


「ど・・どういう事ですか?オレ、矛盾見付けたし・・・」

オレは意味が分からずに先生を見つめた。

逆居の証言は、完全に偽証だ。


「彼女の証言の中に、一つ・・・気になる事があるのですよ」

先生は思慮深げに裁判長の方を向く。



それを受けた裁判長の発言で、尋問が続けられる事になった。



先生ってば慎重すぎるトコあるんだよな・・・。

アレだよな・・・。石橋を叩いて・・・叩きすぎて壊すタイプ?


「聞こえていますよ、オドロキ君」

ニッコリと微笑む牙琉先生。


うぐぁ。オレ、口に出してたの?

・・・・・・コワイ・・・・先生の微笑みが・・・・・。








再び開始される尋問。


先生の気になる事って何だろう・・・。

オレはもう一度法廷記録を確認する。

新しく入手した証拠品「現場写真2」が目に留まった。

見事な禿げ頭が目をひくんだよな・・・・。

じゃなくて!

そう!ロケットだ!

被害者の上半身が大きく写ったこの写真には、

ロケットなんて存在しない!


逆居の証言、

「被害者の方は、首のロケットを握り締めて勝負をなさっていました」

これに矛盾する!



「異議あり!!」

オレは「現場写真2」を逆居につきつけた。

・・・でも正直、この矛盾が何を意味するのかは分からない。


「・・・証人は、こう証言しています。

『被害者は、首のロケットを握り締めていた』。

この写真を見て下さい・・・被害者の首に、そんなものはありません!」


「そう。その通り。・・・さすが、ですね。

私の見込んだだけの事はあるようです」

牙琉先生が、オレの方を向いて微笑む。


いや・・・そんな・・・照れるなぁwww

じゃなくて!


「で・・でも。それってどういう事なんでしょう・・・?」


逆居のその証言が嘘でないとすると、

ロケットは被害者の死後に“消えた”事になる。

そんなバカな!!


「なぁに。シンプルに考えればいいのですよ。

ロケットが“消えた”・・・ならば。はずした者がいるはず・・ですね?」


「ロケットを、はずした・・・。あッ!それって、まさか!」

先生が気になる事の意味がようやく分かってきた。


「“被告人が、被害者の首を絞めた”・・・そうではなかった。

被告人は“ロケットをはずした”・・・そうは考えられませんか?」



牙琉先生の発言に、ざわめきが起こる。


裁判長の木槌が鳴った。

「ひ、被告人ッ!弁護人の主張・・・いかがですかッ!!」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

裁判長の質問に、顔をそむけ無言で答える成歩堂さん。

どうして黙っているんですか!


「・・・・・・・・・・・・・・そういえば」

何かに気付いた様子の裁判長。


「なんですか?」

成歩堂さんは顔を上げ、裁判長に向き直る。


「今、気付きましたが・・・。

あなたも首から何かブラさげている様ですが」


「あぁ・・・・コイツですか?確かにコイツはロケットだ。

中には写真が入っている。僕の娘の写真が・・・・・ね」



えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

娘って、自分の子供って意味の娘って事??

そ・・・そんなまさかッッッ!!!!!


「なんと・・・あなたに娘さんとは・・・」

裁判長も驚きを隠せないでいる。


「逮捕した時、我々も確認しました。

ロケットの写真は、確かに被告人の娘さんです」

淡々と説明する亜内検事。




・・・・・・・・・・・・・・・・。

相手の女性は誰?マヨイちゃん???

ナルホド君って結婚してたの???

いや!!!問題はソコじゃないから!!!!



はずされた被害者のロケット・・・。

成歩堂さんの首にかけられたロケット・・・・。

偶然とは思えない・・・。



いったい何を意味しているんだ・・・・・・。

何を隠してるんですか!!成歩堂さん!!!















最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。

第1話だけは、なりきりVer.で書いてみようかなと思っています。

なので、もうちょっと続いたりしますw