UFC FIGHT NIGHT感想(2024.5.12) | 銀玉戦士のアトリエ

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本日のUFCファイトナイト大会感想です。

今回はミズーリ州セントルイスにあるアリーナ会場で行われた有観客興行でした。

割とコアなUFCファンならば唸るような渋いカードを揃えた大会でしたので、ちゃんとレビューしていきましょう。

 



 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

⚪️🇺🇸チャールズ・ジョンソンVSジェイク・ハドリー🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿⚫️(3R判定)※フライ級

 

 

オーソドックスVSサウスポーの締まりのある打撃戦の攻防となりましたが、2Rに伸びのある右ストレートでダウンを奪い、ハドリーのパンチをバックステップ+ブロッキングで防ぎつつ、タックルも切り続けたチャールズ・ジョンソンが、判定で勝利を納めました。

 

元ケージウォリアーズ王者ジェイク・ハドリーは良い選手なんですけど、UFCでは中々思うように結果が出ずにいます。

ボクシングと極めの強さが武器の選手で、ローカル時代ではケージ際に追い込んでのコンビネーションや、グラウンドでの一本勝ちが多かったのですが、今日の試合を見ても分かる通りUFCレベルになると相当近い距離に入らないとパンチが深くクリーンヒットできない上に、MMAで近距離打撃戦に持ち込むための「組」のフィジカルでアドバンテージが取れず、結果として自分の勝ちパターンに持ち込めないように見えます。

 

この選手は何かのキッカケで化けると思っているのですが、逆にUFCでは先輩格に当たるジョンソンのほうが、TDDや長いリーチを活かした打撃戦での立ち回りを掴んで、結果を残している印象です。

 

 

 

⚪️🇺🇸トレイ・ウォーターズVSビリー・ゴフ🇺🇸⚫️ (3R判定)※ウェルター級

 

 

長いリーチを生かし、下がりながらのカウンターをヒットさせるウォーターズに対し、被弾しながらも距離を詰めてケージ際に追い込み、パンチを放ってゆく武骨なゴフによる消耗戦の攻防が繰り広げられましたが、下がらされながらも相手のパンチの芯を外して致命傷を防ぎつつ、随所でパンチをヒットさせギロチンで締め上げるサブミッションアテンプトを取っていたトレイ・ウォーターズが、判定で勝利を納めています。

 

 

 

⚪️🇦🇷エステバン・リボビクスVSテレンス・マッキーニー🇺🇸⚫️(1RKO)※ライト級

 

 

 

1R、マッキーニーはいつものサウスポーではなくオーソドックス構え。

揺さぶりを掛ける意味合いだったのでしょうが、リボビクスがパンチを放ち、マッキーニーがサウスポーにスイッチしたところでリボビクスの右ハイキックが炸裂し、金網に打ち付けられたマッキーニーは失神‼️

 

エステバン・リボビクス、UFCの秒殺王マッキーニーのお株を奪う見事な右ハイキックで秒殺KO勝利を納め、観客に大きくアピールしました‼️

 

 

 

⚪️🇺🇸チェイス・フーパーVSヴィスチュラフ・ボルシェフ🇷🇺⚫️(2R一本・ダースチョーク)※ライト級

 

 

グラップラーのフーパーVS元キックボクサーのボルシェフの対戦。

1R、先制のダウンを奪ったのは左のオーバーハンドをヒットさせたフーパー。そこからはフーパーの庭であるグラウンドの展開で、マウントポジションを奪いながらもパウンド連打とコントロールでボルシェフを圧倒、2Rも初回にTDを奪ったフーパーが優位に立ち、最後はダースチョークで一本勝ちを納めました。

 

打撃のディフェンスに難のあるフーパーとしては、キレがあり重い打撃が特徴的のボルシェフという相手は、TD出来なければ厳しい相手かなぁと思っていましたが、初回にしっかりと重心を落とした完璧な左のオーバーハンドフックでダウンを奪い、その後は得意のグラウンドでボルシェフに圧倒していました。

グラウンドではパウンドが手打ちだったので、もうちょいウェイトを乗せた強い打ち方でパウンドが打てていれば早めにフィニッシュ出来ていたでしょうが、それでも2Rにはエルボーパウンドをおでこにヒットさせて大きなタンコブを作り、粘るボルシェフのリカバリーを許さず、最後はダースチョークをセットして一本でフィニッシュする事が出来ました。

 

フーパーは現在24歳、ライト級でトップ戦線に食い込むには打撃とフィジカルを更に底上げしていく必要がありますが、未来の可能性を秘めた勝利でした。

 

 

 

⚪️🇳🇿カーロス・ウルバーグVSアロンゾ・メニフィールド🇺🇸⚫️(1RKO)※ライトヘビー級

 

 

試合開始直後から前のめりでパンチを振ってきたメニフィールドに対し、下がりながら冷静に左フックのカウンターを合わせたウルバーグ。

ケージ際で体位を入れ替えると、左右フックのコンビネーションを畳み掛けてダウンを奪いレフェリーストップ‼️

 

元キックボクサーで、イスラエル・アデサンヤと同門のカーロス・ウルバーグが、1R、わずか12秒でランキング12位のメニフィールドを下し、6連勝を達成しました‼️K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️

絶妙なタイミングでカウンターを打ち込むのが得意な選手であります。

 

 

 

⚪️🇺🇸ホアキン・バックリーVSヌルスルトン・ルジボエフ🇺🇿⚫️(3R判定)※ウェルター級

 

 

 

サウスポーに構えるバックリーが身長173cmに対し、ミドル級から落としてきたオーソドックス構えのルジボエフは身長196cm。

20cmある身長差、ルジボエフの伸びのある打撃の前に、バックリーはスタンドでは相手の懐に中々入れない展開を強いられてしまい、近付くと頭が下がったところへ膝蹴りや打ち下ろしの左右ストレートを貰ってしまいますが、今回は要所でTDを奪ってはルジボエフに行きかけた流れを止めつつ、グラウンドでのトップキープ+パウンドで削り切り、3Rには左右フックからの左をヒットさせてダウンを奪い、その後のグラウンドではマウントポジションを奪い、判定で勝利を納めました。

 

昨年のPFLライトヘビー級ウィナーとなったインパ・カサンガナイを豪快にKOした、バックスピンキックをキャッチされてからの再度バックスピンキックを放つというアクロバティックな技が有名なバックリーですが、今回はTD+グラウンドゲームという新たな引き出しを持って、高身長ストライカーの難敵であるルジボエフを攻略する事に成功しました。

 

 

 

 

⚪️🇺🇸デリック・ルイスVSホドリゴ・ナシメント🇧🇷⚫️(3RTKO)※ヘビー級

 

 

 

一歩間違えればグダグダの展開になりかねない試合内容ではありましたが、デリック・ルイスが3R序盤に右のカウンターを合わせてダウンを奪い、追撃のパウンドでTKO勝利を納め、セントルイスの会場に集まったファンの期待に応える勝利で、メインイベントを締め括ってくれました。




 

ルイスさんは1Rに華麗に相手をこかしてTDを奪ったかと思いきや、逆にあっさりとTDされては簡単にパスガードされてしまったり、前のめりでバランスを崩してしまったりと、相変わらずよく分からない選手ではあるのですが、劣勢に立たされてもそこから粘っては、攻めてる相手のほうがガス欠してしまうという現象が起こるので、ルイスはケージレスリングで相手を押し付けて消耗させていた時間が長かった事もあり、それがフィニッシュへの布石に繋がったのかなぁと思っております。

 

試合後にトランクスとファールカップを観客席に投げ入れるルイスさん。

不衛生だなぁ😝💦でも俺😝💓が使用済みのファールカップを投げ入れたらファンは喜んでくれるかな😝🤔❓K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️‼️

 

 



 

 

 今回のセントルイス大会はファイトナイト興行でありながら15000人以上の観客を集め、会場も非常に盛り上がっていました。

今後はUFC APEXで行われる大会も地方大会へと移行していくようです。