UFC299 感想 | 銀玉戦士のアトリエ

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さてさて、昨日はサウジアラビアで元ボクシング世界ヘビー級統一王者🇬🇧アンソニー・ジョシュアと、元UFCヘビー級王者🇨🇲フランシス・ガヌーのボクシングマッチによる試合が行われました。

 

プロボクシングデビュー戦でノンタイトル戦ながらも現ヘビー級世界王者🇬🇧タイソン・フューリーと対戦し、フューリーにダウンを奪う大番狂わせをやってのけ、僅差の判定で負けてしまったものの大健闘したフランシス・ガヌー。

元王者ジョシュア戦は実質のタイトル挑戦権が掛かった一戦という事で、我々新興格闘技ファンとしてもガヌーの勝利に期待していたわけですが、結果は🇬🇧アンソニー・ジョシュアがガヌーを2RKOで下し、世界トップクラスのプロボクサーの本気をまざまざと見せ付けた結末に終わりました。

 





ガヌーは1Rに右ストレートでダウンを奪われたのが全てだったと思います。

あれ程のパンチはUFC時代でも喰らった事はありませんでしたし、試合が再開された後も相当効かされていた様子でした。

ウェイトではガヌーのほうが上でしたが、その分、というか普通にそうなんですけど、スピードではジョシュアのほうが上でしたね。2Rはガヌーが踏み込んできたところへまさに狙い澄ましたかのように右ストレートで迎撃してダウンを奪っていました。

 

最後は衝撃的な失神KOでゲームセット。

フランシス・ガヌーの、史上初となるUFCとボクシングの世界王者になるという夢は、37歳という年齢を考えてもこれで潰えてしまったと言ってもいいでしょう。

 

UFCファン兼K-1ファンとしては残念な結末に終わってしまいましたが、この試合のガヌーのファイトマネーは27億円相当だそうで、まぁこんだけ稼いだんであれば後は悠々自適に生活できるので、結果的にボクシングに挑戦したのは良かったのではないでしょうか。新興格闘技ファンとして、ボクシングコンプレックスに悩まされた旧K-1ファンとして、一瞬でも夢を見させてくれた事に関してはK-1ファン😝💖としてはありがとうと言いたいです。K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️

 

ちなみに本日はGLORYヘビー級トーナメントも行われましたが、感想は後日アップします。

というわけで、本日行われたUFC299の感想です。

メインイベントは現バンタム級王者で、コナー・マクレガーの後継者とも目されているファッションスター、👑🇺🇸ショーン・オマリーと、挑戦者🇪🇨マルロン・ヴェラによるUFCバンタム級タイトルマッチとなりました。

 

 




⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

 

⚪️🇷🇺ピョートル・ヤンVSソン・ヤドン🇨🇳⚫️(3R判定)※バンタム級

 

 

 

1R、両者オーソドックス構え。

お互い左ジャブ、ワンツー、右カーフキック主体に攻撃を組み立てる中で、若いヤドンがタックルフェイントを仕掛けつつ、ヤンのローキックや出入りに左ジャブのカウンターを合わせるなど、若干ヤドン優位の打撃戦の中で後半、ヤドンがローキャッチからTDを奪い初回を取ります。

 

2Rも同様の中間距離での息詰まる打撃戦が繰り広げられ、ヤドンが組み際や踏み込みにエルボーのカウンターを合わせ、更に組み際の連打をヒットさせてじわじわとペースを掴んでいきますが、ヤンもヤドンのタックルフェイントで頭が下がったところへアッパーをヒットさせるなど反撃に展じ、左ミドル、ボディとヒットさせてラウンド終盤にTDに成功、エルボーパウンドでヤドンの顔面を切り裂き、ラウンドを取り返します。

 

3Rもお互いやや疲れが見えながらも、ハイレベルで拮抗した打撃戦を繰り広げますが、レベルチェンジを行うヤドンのタックルを切っていったヤンがラウンド終盤にTDに成功し、パスガードでサイドポジションを取って押さえ込み、チョークを仕掛けていったところで試合終了。

 

判定は29-28で元バンタム級王者ピョートル・ヤンが勝利し、連敗をストップ。

序盤はヤドンがタックルフェイントを仕掛けながらやや優位に進めていましたが、中盤以降は右アッパーをヒットさせボディをじわじわと効かせていったヤンが盛り返し、2、3Rの終盤でTDに成功し、要所を押さえたゲームメイクに成功したのが勝利の決め手となりました。

 

 

 

 

⚪️🇦🇺ジャック・デラ・マダレナVSギルバート・バーンズ🇧🇷⚫️(3RTKO)※ウェルター級

 

 

 

1R、サウスポーにスイッチしたマダレナに対し、オーソドックス構えから右ミドル、ローキックをヒットさせ、タックルからTDに成功したバーンズ。

マダレナは何とか立ち上がり、ケージ際でバーンズを投げてスタンドに戻ると、スタンドでは自らプレッシャーを掛けていってジャブや左ボディをヒットさせていきます。

 

2R、オーソドックス構えの左ジャブを主体に、右フックカウンター、左右のボディショットと、柔術世界王者のバーンズに対しても臆する事なく近い距離で小気味良い連打を放ってゆくマダレナ。

一方のバーンズもスタンドではエルボーカウンターに右オーバーハンドとビッグヒットに成功し、2度のTDを決めてラウンドを取ります。

 

3R、やや疲れが見えるバーンズに対し、マダレナはボディを効かせコンビネーションで追い詰めようとしますが、バーンズはケージ際でTDに成功、ライディング(馬乗り)の状態で更にバックを取ってコントロールしていきます。

しかしマダレナがケージを蹴って回転してグラウンドから脱出すると、再びバーンズがタックルを仕掛けていったところへ膝蹴りを顎にヒットさせ、更に右フックでダウンを奪って、追撃のパウンド連打でレフェリーストップ‼️‼️‼️‼️‼️

 

ピンチを脱したジャック・デラ・マダレナが、見事な逆転TKO勝利を納めました‼️‼️‼️

 

いやぁ、ストライカーがグラップラーをKOする試合は旧K-1ファン😝💖としてはやっぱり興奮しますねぇ‼️‼️‼️‼️

マダレナがKOした時ガッツポーズしましたwwwK-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️

 

マダレナはUFCデビュー戦から4連続1RKO勝利を上げている、ボクシングテクニックに長けたストライカーで、こういう勝ち方をしてきた選手って今回対戦した柔術世界王者のバーンズのような上位クラスのグラップラーと対戦した場合、寝かされてしまうと何も出来ずにタップアウトしちゃう、なんてケースは今まで多く見てきたわけですが、マダレナは柔術茶帯という事もあって、TDされても身体を捻ったりしてグラウンドから脱出出来るテクニックに優れているんですよね。

その辺りの強さも、クロスレンジという組まれる距離で臆する事なくパンチが打てる一つの要因なのでしょう。

3RにTDされた時は、ケージを背負った脱出しにくいポジションで、これは厳しいかなぁと思いましたが、そこからリカバリーしてスタンドに戻り、タックルに合わせて膝を顎にぶち込んでKOを呼び込みました。

 

バーンズをKOしたマダレナはこれで7連勝。紛れもなく本物の強さです。

勝ったマダレナは次戦の相手に🇰🇿シャフカト・ラクモノフを指名。グラップラーの強豪相手だろうと逃げずに戦ってやろうという姿勢も素敵です。

 

 

 

 

 

 

⚪️🇬🇧マイケル・ヴェノム・ペイジVSケヴィン・ホランド🇺🇸⚫️(3R判定)※ウェルター級

 

 

 

1R、ベラトール時代と同じくワイドスタンスに構え、小気味良い前後のステップで揺さぶりを掛けていくペイジ。

ホランドはペイジの弱点であるローキックを蹴りつつも、ケージに押し付けて肩パンチを打ちますが、離れたペイジがスタンドでは強烈な右オーバーハンド、左ミドルをヒットさせてラウンドを取ります。

 

2R、TDに成功しバックを取ってからトップポジションでパウンドをヒットさせていくホランドでしたが、ペイジも終盤に立ち上がり、スタンドではバックエルボーのカウンターや右オーバーハンドと強打をヒットさせます。

 

3R、右オーバーハンドをヒットさせるペイジに対し、猪木アリの猪木状態で自らグラウンドに引き込もうとするホランドですが、ペイジは応じず。

ケージに押し込むもペイジをTD出来ず、疲れが見えて手が出なくなったホランドに対し、ペイジが右ストレートやエルボーをヒットさせ有効打の数で勝ったところで試合終了。

 

判定は3者がマイケル・ペイジを支持。UFCデビュー戦でランキング13位のホランドを下し、UFC初白星を上げました。

 

ベラトール時代はトリッキーなストライカーとして派手なKO劇を披露していた反面、寝かされたりワイドスタンスの足にローキックを効かされると厳しいという明確な弱点があったペイジですが、一応ホランドレベルの相手ならば寝かされてもリカバリーして試合を立て直す事が出来る事が証明されました。

まずは1勝してこれでランキング入りが確実となったペイジ。弱点が上手く穴埋め出来れば、UFCでもあのダイナミックな打撃でKOする事も可能となるでしょう。

 

 

 

 

⚪️🇺🇸ダスティン・ポイエーVSベノア・サント・デニス🇫🇷⚫️(2RKO)※ライト級

 

 

 

ノンタイトル戦ながら5Rマッチで行われたこの試合。

1R、お互いサウスポー構え。

サントデニスがケージ際でタックルを仕掛け、それに対してポイエーがカウンターギロチンを仕掛けていきますが、首を外しグラウンドでトップポジションを取ったサントデニス。

立ち上がりスタンドに戻りますが、距離を潰してグイグイとアグレッシブに前に出てくるサントデニスは、首相撲からケージ際でのコンビネーションをヒットさせてポイエーを追い込んでいき、TDに成功してバックを取り、最後には腕十字を仕掛けて初回を取ります。

 

2R、明らかに5Rという事を考えずにグイグイと前に出てくるサントデニス。

それに対し、下がらされたポイエーが左アッパーでダウンを奪い、サントデニスがタックルへ行ったところへ再びカウンターギロチンを仕掛けていきますが、サントデニスも再びこれを外してバックマウントを取り、パウンドを放ってチョークを仕掛けていきます。

しかしそこから立ち上がり脱出したポイエーが、スタンドの中距離の打撃戦で左ストレートのカウンターをヒットさせると、右フックから左ストレートでダウンを奪い、ギロチンから左右のフックで再びダウンを奪って、トドメのパウンドを一発入れてレフェリーストップ‼️‼️‼️‼️

 




死線を潜ってきたベテランの見事な逆転劇‼️‼️‼️

ダスティン・ポイエーが、フランス特殊部隊所属のベノア・サント・デニスにKO勝利を納めました‼️‼️‼️

 

サントデニスは打撃とTDの2択で前に出てアグレッシブにガンガン攻めていくタイプで、ポイエーもタックルへのカウンターギロチンを何度か仕掛けていましたが、サントデニスはそれを外し、1Rはスタンド、グラウンド両方でポイエーをかなり追い詰めていました。

ただあれだけハイペースに攻めて大丈夫かなぁと思っていましたが、2Rにポイエーがバックマウントから逃れてスタンドに戻ると、ポイエーが冷静にカウンターをヒットさせてサントデニスを逆に追い詰め、逆転のKO勝利へと繋げる事が出来ました。

ポイエーも満身創痍の状態ではありましたが、あの場面でもしっかりとカウンターを合わせられたのは、UFCで12年間に渡ってトップファイターを相手に数々の激闘の試合を潜り抜けてきた経験があるからこそなのでしょう。

 

勢いのあるサントデニスをKOで下したポイエー。

35歳と、年齢的に考えてもタイトル挑戦するにはキャリア最終章の幕開けと言っていいでしょう。

 

 

 

 

⚪️👑🇺🇸ショーン・オマリーVSマルロン・ヴェラ🇪🇨⚫️(5R判定)※UFCバンタム級タイトルマッチ

 

 

 

1R、スイッチしながら中間距離でローキック、関節蹴り、バックスピンミドルに左右のパンチと、いつもよりもハイペースに攻めて上中下段に攻撃を散らし、有効打をヒットさせてゆく王者オマリー。

一方、ヴェラはいつものスロースターター気味で手数は少なめ。オマリーはフェイントでヴェラを反応させてガードを上段に構えさせ、中段のガードが空いたところへ強烈な右ボディストレートやミドルをヒットさせ、初回を取ります。

 

2Rもフェイントを混ぜながら攻撃を散らしてヒットさせてゆくオマリー。ヴェラも前回の試合でオマリーを苦しめたカーフキックを放ちますが、オマリーが打点の高い膝蹴りを顎にヒットさせると、そこからコンビネーションでヴェラを追い詰め、終了直前には右ストレートのカウンターをヒットさせて膝を付かせ、打撃戦で一方的な展開で試合を支配していきます。

 




3Rも同様にオマリーペースで試合が進みますが、オマリーの打撃を多く被弾しながらも倒れないヴェラも4Rにパンチを入れて反撃し、オマリーがサークリングした逆方向へカーフキックをヒットさせて逆転に備えます。

しかしオマリーもバックステップやサイドステップで決定的な被弾は防ぎつつ優位なポジションへ移動し、フェイントで反応させてその都度パンチやキックをヒットさせて有効打の数でリードし、ヴェラ側へ流れを行かせようとはしません。

 

ここまで全ラウンドを取ったオマリー、最終5Rにサウスポー構えからの左ストレートをヒットさせてヴェラを下がらせ、そこからコンビネーション、膝蹴り、ハイキックをヒットさせて更に追い詰めていきます。

しかしそれでも倒れないヴェラも終盤に前蹴りや膝蹴りを顎にヒットさせ、諦めない姿勢を見せ、最後は両者打ち合ったところで試合終了。

 

判定は3者が大差で王者ショーン・オマリーを支持し、バンタム級王者としての初防衛に成功しました‼️‼️‼️

 



 

4年前の両者の対戦ではオマリーはやや消極的な試合展開の中で、ヴェラにカーフキックを効かされて足を負傷してしまいTKO負けという結末に終わってしまいましたが、今回は初回からハイテンポに上中下段に攻撃を散らしてヒットさせてアドバンテージを取っていき、更にボディストレートやミドル等を強めに打ってボディをじわじわと効かせていった事で、スロースターターのヴェラの後半ラウンドの反撃に備えていました。

オマリーはフェイントも効果的に使っていて、ヴェラがフェイントに反応してガードを固めて硬直するので、その隙にガードの隙間にパンチをヒットさせたり、サイドステップでポジションを変えたりするなど、打撃戦において常に主導権を握る試合運びを行っていました。

あわやフィニッシュかという場面も何度か見られましたが、タフなヴェラもそれに耐えて、後半ラウンドでは幾つか良い打撃をヒットさせていましたが、それ以上にオマリーも打撃をヒットさせ、ヴェラはダメージの蓄積もあって逆転には到りませんでした。

5Rマッチであれだけ動けて、多彩に打撃が打てるオマリーは打撃スキルは当然の事ながら、スタミナも中々のものでしょう。

 

MMA初黒星を喫した因縁の相手マルロン・ヴェラに完勝し、バンタム級王者として初防衛に成功したショーン・オマリー。

もう7年前の話になりますが、コンテンターシリーズの頃と比べると当たり前ではありますが格段に強くなっています。

 

試合後のインタビューで、現フェザー級王者イリア・トプリアとスペインのスタジアムでタイトルマッチをやりたいとアピールしていたオマリー。まずはその前に🇬🇪メラブ・ドヴァレシビリにタイトル挑戦させてあげて(笑)。

それをクリアしたら好きにしていいよ(笑)。

 

 

 

今日のUFCはメチャメチャ面白かったです😆😆😆😝‼️‼️‼️‼️

格ヲタから半分足を洗ってからは家庭菜園やったりアニメ観たりが主で、穏やかなプライベートの日々を過ごしていましたが(笑)、今日はTwitterで暇でモテないキモ格ヲタ達と一緒にバリバリツイートしていた頃のあの熱量が久々に呼び戻されて、大会が終わった後も一人でニヤニヤしっ放しでした(笑)。

このゾクゾクする感覚とアドレナリン・・・これは家庭菜園や仕事では決して味わえない興奮ですね‼️‼️

仕事はともかくとして家庭菜園も素晴らしいけど(笑)。

だから格ヲタは辞められないわけですね‼️‼️

UFC最高‼️‼️‼️‼️

K-1最高😝👑👑👑‼️‼️‼️‼️‼️