ミルボラ活動を続けていく中で、避けて通れないのがウィルス性の病気。
<<過去記事参照>>
猫エイズの子猫については、
●発症するまでに数年かかる
=すぐに亡くなるわけではない
●対症療法でうまく付き合えば、長生きできる可能性あり
=14歳まで生きた子もいる
という希望が持てますので、病気のことを理解していただいた里親様へ譲渡させていただいています。
猫エイズとよく混同されがちですが、猫白血病は猫エイズよりもずっと重篤な病気です。
猫白血病の子猫は、治療法がなく、短い生涯を終える子がほとんど
そして猫白血病と同じくらい重篤な病気が、猫伝染性腹膜炎(FIP/エフアイピー)。
【原 因】 FIPウィルス(コロナウィルスの突然変異)
【病型1】 ウェットタイプ…腹水や胸水がたまる
【病型2】 ドライタイプ…神経症状や肉芽腫変
【伝播力】 他の猫へ感染する可能性は低い
【FIP診断】 コロナ抗体値や症状、経過を見て総合的に診断(見極めが非常に難しい)
【致死率】 子猫の場合、ほぼ100%(症状が出て数日~1ヶ月くらい)
【治療法】 なし
【その他】 子猫に発症することが多い
コロナウィルスを保有してる猫さんは多いのですが、それは腸炎コロナという下痢などを引き起こす軽度のもの。(免疫力の高い成猫は無症状)
こちらはウィルス保有猫の糞便から感染する可能性が高いです。
このように、本来は脅威でないコロナウィルスですが、突然変異でFIPウィルスになると猫伝染性腹膜炎を引き起こします
猫ボラさんなら知っておきたい三大ウィルス病。
猫エイズ
猫白血病
猫伝染性腹膜炎
もうすぐミルボラ繁忙期がやってきますが、今年は全頭元気に里親さん見つかることを祈るばかりです