
不安気なりー・ペイス
カティンカにリアルな演技を求めるターセムは、結局カティンカだけでなく、スタッフの大半を欺くことをリー・ペイスに強いる。
つまり、リーは病院のシーンを撮り終わるまで車椅子を降りることができなかった。

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介助されるリー・ペイス
リー・ペイスにとって、子供をはじめとして仲間全部を騙すなどとは大きな心の負担になったことだろう。
撮影時のリーは「ソルジャーズガール」のカルぺニアを演じているだけで、まだ無名だった。
事実を知っていたのはターセム、ニコ、エイコ、そのぐらいだった。
脚本家のダン・ギルロイですら知らなかった。
ダン・ギルロイはImdbをチェックして、リーに「リー・ペイスでしょ?」と尋ねたが、事実が発覚するのを恐れたリーは父親のミドルネームに「ロイ」という名前が入っていたことから、「私はロイだ」と答えた(ムチャクチャな話だ〜〜)
ターセムは、物憂げな怪我人のリアルな演技をリーに要求した。
鬱屈したロイの心はそのときのリー・ペイスの葛藤そのものだろう。
というわけで
病院シーンの撮影中、ロイと呼ばれていたリー・ペイス
ターセムはスタッフたちに”ロイ”は歩けない障害者だと思わせていた。
”俳優”だと知られないよう、実は健常者だとわからせないよう、カティンカはじめスタッフ全員にそれを知られないように名前を伏せた。
リー・ペイスはそれはそれでやはり”ロイ”と名乗っていた。
それがターセムの言いつけだから聞かないわけにはいかないでしょ。
リーの父親のミドルネームが”ロイ”だから、ま、それでもエエのではあるが、リーはそれなりに落ち込んだ・・・
ターセムは鬼だから〜なんでもやる。
<Family Sheet>
リーのお父さんの名前は、
James Roy Pace
(Father: Alton Pace Mother: Ima Lee Utley)
リーのお母さんは
Charlotte Kloeckler
子供は3人、
Lee Griner Pace ←リー・ペイス
Sally Jane Pace ← 妹
William James Pace← 弟
リーは車椅子で過ごし、撮影の8週間ほどターセムはスタッフを欺き続ける。
病院でのラストシーンを撮ってから、リーが車椅子から立ち上がると、カティンカは笑顔を見せるも、あまりのショックに声も出ない、
が、
クランクアップまで秘密にしたということではない。
南アフリカでの病院シーンを先に全部撮って、
そのあとロケに出かけた。